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投稿者:貫通扉
乗るだけであれば、どこの駅から乗ってもよいわけでありますが、やはり、トワイライトエクスプレスという列車での旅を最大限に楽しむためには、始発駅の大阪から乗ることが望ましいと言えます。 西日本に在住している方にとっては何の問題もありませんが、例えば関東に在住している方が大阪から乗ろうとすると、まず大阪へたどり着くまでに相応の時間とお金がかかります。このことは、ひとつの障壁になりえます。 ご存知のように、トワイライトエクスプレス号は、今でも高い人気を誇る寝台列車です。人気の寝台は、平時でも切符がとりにくいものです。休みに合わせて切符をとるのではなく、切符のとれた日付に合わせて休みをとる、などというのも、あながち冗談には聞こえません。トワイライトエクスプレス号の人気はたしかなものです。 さて、そんな中、建前上は「車両の老朽化」ということで、トワイライトエクスプレス号は、来年の春で運転を終えることになってしまいました。わざわざNHKが朝のニュースで取り上げるくらいでしたので、このことは、全国に広く伝わったことでしょう。 乗るならば、本当に今しかありません。廃止の日が近づけば近づくほど、切符は取りにくくなってしまいます。世の中の人の考えることはきっと同じで、廃止までに一度は乗りたい!と多くの人が思っていることでしょう。いずれは、Bコンパートメントでさえ、1か月前の10時打ちでも全くとれない、という日がやってくるはずです。そうならないうちに乗っておきたいものです。 多くの人が感づいているであろうことではありますが、車両の老朽化というのは、全く以て建前でありましょう。実際の廃止理由は、北陸新幹線の金沢開業による北陸本線の経営分離、北海道新幹線の新函館開業に伴う江差線の経営分離による第三セクター会社の設立などでしょう。 江差線までもが第三セクターになると、トワイライトエクスプレス号は、JR西日本、えちごトキめき鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、JR東日本、江差線の新会社、JR北海道の7社を通ることになり、運賃・料金の調整が極めて面倒なものになります。 素直に本当のことを言ってくれればいいんですが、どうも「本当は廃止したくなかったんだけど」という気持ちを見せたいのか、「車両の老朽化のため」なんて言っているんですよね。
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