投稿者:清盛
こんにちは、
草木のない山や魚のいない水のようなものか。欠ければ精彩も消え、全体が別物に思えるものがある。一九四九年、法隆寺が火事に見舞われた際、
焼損した金堂の壁画を東京で保存するという国の方針が聞こえてきた▼「持っていかれると法隆寺は法隆寺でなくなる」「魂を抜かれるようなものだ」。
不安の声が上がった。「最後の宮大工」といわれた西岡常一さんが、立ち上がって当局に抗議する▼ひと騒動だ。<どうしても強行するなら、
今いる五十人の大工が集まって、運び出すのを止める、とまでいった>(『宮大工棟梁(とうりょう)・西岡常一「口伝」の重み』)。結局、
収蔵庫が作られ壁画は残った▼米国のいない国際機関は、存在意義を保てるか。こちらはそんな疑問が浮上する騒動である。トランプ大統領の米国が
国連人権理事会離脱を表明した。自国の主張が通らないのが理由のようだ
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