投稿画像

0

投稿者:遠坂仁志
京都市の北西の角に愛宕山という高さ924mの山があります。頂上付近には火の神様を祀った愛宕神社があり、地元の人たちは愛情込めて「愛宕さん」と呼びます。7月31日の晩にこの山に登りお参りすると千回お参りしたことになるといわれています。今年は息子に誘われて、二人で登ることになりました。自宅から山頂まで歩いて登ります。ウチのあたりが標高70mくらいですので、高度差850mというところです。距離にして片道約8.5kmです。夜10時に家を出て、試峠(こころみとうげ)という200mほどの峠を越えていきます。難なく試峠を越えて、愛宕さんに取り掛かるとえらい急坂です。何度も登ったことはあるんですが、こんなに急だったかなと思いつつ息子について登っていくと、完全にオーバーペースの罠に嵌ってしまいました。息も絶え絶え、足も動きません。登山とマラソンは使う筋肉が違います。千日参りでは、登っていく人に降りてくる人が「おのぼりや~す」と声をかけ、逆に下ってくる人には「おくだりや~す」と声をかけるしきたりがあります。それが京都弁の優しい響きで何とも優雅な感じなのですが、こちらにはそんな声掛けする余裕なんかありません。結局、休み休み登り頂上には午前1時近くに到着しました。疲れ切った体で千回分のお参りを一回で済ませました。帰りは急坂で三回ほど尻餅をつきましたが事なきを得ました。午前3時過ぎに家に帰り着き呑んだビールの旨いことこの上なし。写真は①愛宕山遠景、②千日参りの途中京都市街の夜景が見えます、③愛宕さん千日参りの様子。
投稿記事
画像を拡大