投稿者:フィンランド首相フォン・ヘッセン
…まったく、会談が終われば速やかにフィンランドに戻るつもりであったが。
疎開中のスオマライネンの激励を求められてはせぬわけにもいくまい。
マンネルヘイム元帥によれば、グスタフ6世率いる援軍の報でスヴェーア系の統制がある程度持ち直したというし、
総崩れになったという話は聞かぬから大丈夫であろうが…。
スオミに戻るころには「半月」は過ぎてしまう。とっとと戻るとしよう。
…何だ、あれは。
(舞い落ちる伝単を拾う)
ヴァーサの航空機がストックホルムまで飛んでくるとは…。連合王国の防空は大丈夫なのか?
ふむ、ヴァーサの首魁はベックスと聞いていたがアシェル…。アシェル。はて。
カールレ王のラプア云々…。父上の統治がお世辞にもアレだったのは確かだが。
うん?「カールレの息子ヴァイノもラプアと協力」だァ?!
ふ、ふざけおって!モーリッツはあの男女を守って一体誰と戦って死んだのだ!?
そして、余はここストックホルムでスオマライネンを率いて、長駆スオミまで誰をhakkaa päälleしに行ったのだ!?
ヴァーサの連中など、余らが当初ラプアに気を取られている間に裏口から湧いたようなもんではないか!
…ラプア政治を反省しないヴァイノ、だとぉ!?余の弟の敵を?!反省しない?!!?
えぇぃふざけおって、この下郎めが、必ずやそっ首撥ねてコソラやベックス共々ヘルシンキに晒してくれるわ!
(伝単をビリビリに引き裂く)