投稿者:演説を聞く男
「大洪水の時代」か…
たしかに40年頃まではそうだった…
スウェーデンも、一時期イギリスの影響下に入ったこともある。
あの時の混乱は思い出したくない…
だが、今は違う。
歴代政府の工業化政策により、スウェーデンは間違いなく強くなった。
仮想敵国はあれど、現状戦争の危機に瀕しているということはない。
尊厳のために戦えだと…狂っている!
「戦わずともよい」という立ち位置こそ、世界が羨む我が国の強みなのだ。
イギリス人はなぜ革命に身を投じたか。
敗戦による経済崩壊が、彼らの生活基盤を破壊し尽くしたからだ。
フランス人はなぜロシアの凍土で戦うか。
「革命」を続けることが、彼らの国家の唯一の存在意義だからだ。
だが、スウェーデンは、スカンディナヴィアはそうではない。
北欧随一の「地域大国」として、国際社会の荒波を超えていく外交力は既にある。
36年以来小規模な武力衝突を除き、戦争の類も起きていない。
GNPは年々上昇し、国民生活も目に見えて向上している。
今のままでいいではないか。
武装中立こそが、スウェーデン外交の唯一の道だ。
若い者は、もう少し「戦わない勇気」にも目を向けてもらいたいものだ。