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投稿者:ボブ・ジラルディ
[YouTube:iBM03AQzDtg:R] ディナー・ラッシュ(原題: Dinner Rush 米国) 2000年 全米興行収入ランキング50 ランク外 冬のニューヨーク、トライベッカ。イタリアン・レストラン“ジジーノ”のオーナー、ルイスは、長年のビジネスパートナー、エンリコがギャングに殺害されたことを知り気分が滅入っていた。もう一つルイスを悩ませていたのは、彼の息子ウードの存在。イタリア帰りのこのチーフ・シェフは、ルイスの反対を押し切り、伝統的な家庭料理で街の人々に愛されてきたこの店を、おしゃれな人々が集うトレンディ・レストランへと変えてしまったのだった。やがて日が沈み、今日もまた厨房もフロアも様々な思惑が錯綜する<ディナーラッシュ>の時間がやって来た。しかし、今日はいつもとどこか様子が違っていた… 監督 ボブ・ジラルディ 脚本 リック・ショーネシー、ブライアン・カラタ 音楽 アレクサンダー・ラサレンコ 主演 ダニー・アイエロ(ルイス・クローパ) 上映時間 99分 登場人物 ルイス・クローパ: ミューヨークのトライベッカにある四つ星イタリアンレストラン『ジジーノ』の経営者。 ウード・クローパ: ルイスの息子で、ジジーノの料理長。 ダンカン: ジジーノの副料理長で、ギャンブル狂。 ニコーレ: レセプション担当で、ダンカンの恋人。 マルティ: ウェイトレス。 ショーン: バーテンダー。 カーメン: クイーンズ地区出身のイタリア系ギャング。 パオロ: カーメンの相棒。 ゲイリー: ルイスの旧友の会計士。 フィッツジェラルド: ニューヨークの高名な画商。 ケン: ウォール街で働く平凡な金融マン。 ジェニファー: ニューヨークの有名な料理評論家。 ドルリー: ルイスの知り合いのニューヨーク市警。 エンリコ: ルイスの親友。 ナタリー: エンリコの娘。 【起】 ニューヨークの有名四つ星レストラン『ジジーノ』のオーナーのルイスは、引退を考え始めている。ルイスは親友のエンリケと相談し、余生を楽しむ計画を立てている。 ある日、エンリケは、二人組のギャング、カーメンとパオロに射殺される。ジジーノの副料理長ダンカンはカーメン達に高額の借金を負っており、カーメン達はこのことをダシにルイスを脅迫し、ジジーノを乗っ取ろうとしている。ルイスはエンリケの娘ナタリーに会い、大切な者を失った悲しみを分かち合う。 ルイスの息子ウードが料理長を務めるジジーノは、3ヶ月先まで予約で埋まっており、連日有名人達が訪れる。ある火曜日の夜、いつものように開店直後から店はごった返し、厨房は戦争状態である。 ウードは、会計士のゲイリーと共に店に来たルイスに、ジジーノの経営権を譲るよう要求する。何度頼み込まれても、ルイスはウードに店を譲るつもりは無い。 遅刻してきたダンカンは、厨房でサッカー試合の実況中継のラジオをつける。借金が嵩んでいるにも関わらず、ダンカンは、ルイスにサッカーの試合の賭けに参加できるよう頼み込む。ルイスに断られたため、ダンカンはカーメンに電話をかけ、賭けへの参加を取り付ける。 カーメンとパオロがジジーノに来店し、ダンカンについて話がある、とルイスを呼び付けける。カーメン達は、ダンカンの借金にこじつけてジジーノを買収しようとしていることを、ルイスに告げる。 【承】 画商のフィッツジェラルドが若手芸術家達を連れて来店し、ウェイトレスのマルティを侮辱する。金融マンのケンはカウンターに座り、バーテンダーのショーンと会話を始める。 ダンカンは、レセプション担当の恋人ニコーレを店の裏に呼び出す。ダンカンはニコーレがウードと関係を持っていることに気づいており、ニコーレの気持ちを確かめようとする。 突如、ニューヨーク中で停電が起こり、店内は真っ暗になる。厨房は混乱を極め、怒声が飛び交う。スタッフ達は急いでキャンドルを灯し、各テーブルに配る。ショーンは客から投げかけられる雑学クイズを次々と突破し、店を盛り上げてフォローする。 ゲイリーは、ルイスが開店した当時よりも品性が大きく落ちた現在のジジーノを非難する。ルイスは、引退する際に必要な手続きについて、ゲイリーに相談している。 ルイスの招待を受け、娘とジジーノを訪れていたナタリーは、ルイスに挨拶をして帰ろうとする。ナタリーはエンリケの死について疑問を抱えており、ルイスにも暗殺の責任の一端があると考えている。 フィッツジェラルドはウードをテーブルに呼び、威厳を示そうと芸術家達に紹介する。接客に来たマルティは、店にかかっている自分の絵を酷評したフィッツジェラルドに一言やり返す。フィッツジェラルドは、内心ではマルティの絵の才能を認めている。 【転】 有名女性シェフを伴って来店した料理評論家のジェニファーは、ウードをテーブルに呼び付ける。ジェニファーの言葉に動揺したウードは、経営権についての不満を再びルイスに述べる。ルイスは、店にギャングが来ていることも見抜けないウードの未熟さを諭す。ウードは、ルイスに料理を任されているダンカンに嫉妬している。 サッカー試合の勝敗が決まり、賭けに負けたダンカンは厨房で取り乱す。賭けの結果を知ったカーメン達はダンカンを呼び出す。 逃亡を図ったダンカンは、店の裏口にニコーレを呼び出し、賭けに負けて借金が倍になったことを打ち明ける。ニコーレは、変わらぬ愛を告げてダンカンを思い止まらせる。勇気を取り戻したダンカンは、自分の過ちを受け入れようとする。 ルイスはナタリーに電話をかけ、エンリケに対する疑問を解消させる。ナタリーはルイスを家に招待する。 ジェニファーからの注文を受け、ウードは完璧な料理を作ろうと腕を奮う。ウードは、渾身の一皿を作る手伝いをしたダンカンに礼を述べる。ジェニファー達は、ウードの料理を大絶賛する。 ルイスに招かれた刑事ドルリーが、妻と共に来店する。ルイスはカーメンとパオロが来ていることをドルリーに伝える。 【結】 ルイスはダンカンを事務室に呼び出し、ギャンブルを止めるよう忠告する。反発するダンカンに、ルイスは、ダンカンの借金が原因でエンリケが殺された上に、店が乗っ取られそうになっていることを明かす。ルイスはダンカンに借金と同じ額の金を渡し、これを限りにギャンブルを止めることを約束させる。 ルイスがダンカンを庇い立てしたことを知ったウードは、店の全権を与えない限りジジーノを辞めるとルイスに宣言する。疲れ果てて引退を考えていたルイスは、経営権をウードに譲ることを決意する。ルイスは、本心ではウードを誇りに思っていることを息子に伝える。 ダンカンは、ウェイトレスを介してカーメンに金を渡す。その場面を目撃したドルリーは、今夜の店の状況は仕組まれたものだと気づく。ドルリーはカーメン達のテーブルに行き、逮捕をちらつかせて挑発する。 カーメン達は話があるとルイスに声をかけ、階段下のトイレへ向かう。ゲイリーは席を立って店を後にし、ゲイリーは他の客が入れないよう階段の途中に立ち塞がる。先にトイレに来ていたケンは、サイレンサー付きの銃で先にパオロを、続いてカーメンを射殺する。ケンは裏口から店外へ脱出し、ゲイリーは何事もなかったかのように退店する。 カーメン達の死体を発見したドルリーの妻が叫び声を上げ、店内は騒然となる。警察や報道陣がやってきた後、店はようやく閉店する。 ジジーノから少し離れた所に停めた車に待機していたルイスとゲイリーは、ケンに報酬を渡す。表向きは金融マンのケンは、ルイスと懇意の暗殺者であった。万事丸く収まったことを確認し、ルイスはナタリーの家へ向かう。 The End _MIHOシネマ
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