カメラもクルマも似たようなものかもしれません。
どれも似たりよったりでブランド以外に違いはほとんどなくなってしまい
これでは若者たちが興味を示さなくなるのも無理ありません。
自分で弄る、操作する余地がなく出来合いのものを使うしかありません。
写真は物理と化学の現象で、ありがたくないことですが場合によってカビ
という生物まで関わってくるものでした。
各社が機能や性能を競い、なにかしら新しいことを提示してくれた時代は
過去のものとなって、カメラもレンズも個性が失われてしまいました。
ハンダ付けくらいは中学校の技術の授業でも行っていた気がします。
今はそれさえなくなってしまったのでしょうか。私はそれ以前から興味が
あって、小学校の頃から雑誌の記事を見てラジオなどを作ったりするうち
身についていました。環境もありますから、あたりまえとは思いませんが
基本的な電気工具や大工道具はどこの家にもあるものと思っていました。
実験用のブレッドボードの存在を知ったのはかなり後になってからですが
子供の頃、学研のマイキットや電子ブロックというのがありました。
マイキットは逆ブレッドボードのようなもので、独立して取り付けられた
いくつもの電子部品の端子を脱着できるリード線で結んで回路を組み上げ
ラジオなどを構成することができるもので、小学校の高学年の頃に買って
もらった覚えがあります。
複数のグループで同じことをして、ひとつでもうまくいけば比較検討など
広げることもできるのかもしれませんね。
とはいえテスターでさえ接触次第で測定値がブレたりしますしはんだ付け
でもしくじると接触不良を起こしてしまいますから、基本は大事です。
現代は半完成品どころか完成品を買ってきて組み合わせれば、工夫せずに
ほとんどの要求が満たされてしまいますから不要なのかもしれませんが。
そもそものアプローチが違うのかもしれませんね。
「ないものは作る」時代の私達とは興味や視点が違うのかもしれません。
何もないシンプルなクルマより、お手軽便利な装備満載のほうが好まれる
既成品に慣れた世代とは考え方が違うのかもしれません。
机上設計ばかりでなかなか工作に進めない 鋭利庵でした