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投稿者:丸子 こと 浩泉丸
和泉斎様 良く気が付いたものですね。おそらく母銭由来のもので兄弟銭でしょう。命名は発見者の和泉斎さんの権利です。惜しむらくはもうちょっと特徴がはっきりしていれば・・・地味なところかしら。 ネーミングがぴたりハマると「天狗寛永」などのようにとんでもなく人気が出ることがありますので・・・。 千鳥は日本の水辺に生息する小鳥の類で、「チチチ」と鳴くから「チドリ」とかたくさん群れるから千の鳥の「千鳥」とか言われてます。普段は水際などをすべるように歩くのですけど、卵やヒナを外敵から守るため親鳥がわざと傷ついたように見せる「偽傷行動」でも知られていて、その歩き方から酔っ払いの「ちどり足」という言葉も生まれています。また、千鳥=千金を取る・・・勝負ごと(博打)に勝つ縁起の良い鳥として親しまれていて、千鳥模様とか千鳥格子、千鳥家紋など古くからデザイン化されています。 なお、本来古銭の「千鳥」は郭の対角線上に鋳だまりがあるものを言います。想像になりますが「千鳥」の発音から「対の鳥」を意識しているような気がするのです。この鳥は雄雌が仲良く協力して子育てをすることも知られていますから。 永楽通寶や慶長通寶などで地の部分が2ヶ所盛り上がっているのを「千鳥」と呼ぶのは、「日光銭の千鳥」を意識したものだと思います。 3ヶ所盛り上がっていれば「三つ千鳥」、1ヶ所だけなら「片千鳥」、凹んでいれば「凹千鳥」または「影千鳥」と、鋳だまりの位置や形で様々な変種が発表されています。
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