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投稿者:クレイジー・ユンカース
 こんばんは。クレイジー・ユンカースです。月半ばです。先日は第43回大激作展にゲストとして参加させて頂き、誠にありがとうございました。また、初日は一時間余の遅参をして誠に申し訳ありませんでした。  あの日の朝は電子キーを持って車のトランクのボタンを押しても開かず不吉な予感。キー内臓の通常キーでドアを開け、スタータースイッチを押すもエンジンはかからないが電動シートは元気に作動。「おかしいなあ、最後に乗ってからまだ一週間しか経っていない。」考えた末にJAFに来てもらい共に試みるもやはりエンジンはかかりませんがバッテリーは基準の12.6に対して12.1Vで問題なく、電動シートが元気なわけです。そんな中、JAFさんが「この赤いのは何ですか?」。見ると運転席に座る私からは見えないハンドル軸の右側面に丸く赤い線で点滅している部分があります。そこの蓋を外すと通常キーの差し込み口が現れました。さっそくキーを差し込み、何回かトライするとエンジンが始動。結論として、電子キーでエンジンがかからないのはキー自体の電池がないのだろうということで(帰宅後その通りと判明)一件落着してユンカースを積み込み出発。しかし東京に入ったあたりで車が停止するほどの大渋滞に遭遇。アクアラインでの事故が原因だったようでそれを抜けたら慣れない首都高で道を間違え、多分あそこで左に行ったのが間違いだったのですが、とりあえずカーナビに任せて走りながら標識を見ると何と東中野に向かっています。そこでいったん首都高を降りると事故を目撃。右側面が大きく凹んだ軽ワゴン車が歩道に乗り上げ、横には半身を起こしてストレッチャーに乗る男性が見えました。ああならないようにと気をつけながら再び首都高に乗り、いつもとは逆の千住新橋方面から北千住に入りあの時間となりました。  左の写真は会場でのJu89です。このようなスーパーマイナー機に関心を持って下さる方が幾人もいらして感激でした。しかしながらこうして改めて見ると、89はとてもいい雰囲気を醸し出しています。広いところで俯瞰して、あるいは色々な角度から眺めると野暮ったいながらも巨大な胴体と大きな後退角を持つ主翼、特徴的なラダーにダイナミックな迫力があって、二年弱をかけて作った甲斐がありました。手前にあるのはユニクラフトキットのエンジンナセルとコクピットキャノピーですが前者は萎びた果物、後者は角ばったところの全くない亀の甲羅のようです。そのまま使うととんでもないJu89が出来上がることがよく分かります。そしてその89は大激作展の翌日からさっそく試作二号機であるV2に変身可能にするための作業を開始しています。何とか今日そのV2をご披露できないか、と頑張ったのですが作業項目は修理や改修を含めて13項目もあって残念ながら果たせませんでした。  真ん中の写真はV2用のDB600エンジンです。V1のJumo211に対して過給機インテークは細長くなり、排気管は211がなぜか片側4本に見えるのに対してこちらはちゃんと6本です。過給機はプラパイプ。排気管はジャンクパーツからで、ファインモールドMe410の排気管を一本一本にばらし、それを各々斜に切ってベースのプラシートに接着しています。  右の写真の白い部分はV2用の通常ラダーです。89はV1も初期はこの通常ラダーで、後に拡大ラダーとなり、V2では通常ラダーに戻っています。しかしこの通常ラダーもなかなか一筋縄では行かず、このラダーのV1の写真はあるのですが不鮮明で波板部分がどこまでなのかが判然としません。加えてラダー後端中央にトリムタブがあるようなのですが、その上下の正方形部分も可動するように見え、こうした構造はJu90にはないものです。結局波板部はV1のラダーから推定し、正体不明の正方形稼働部はそのままの形で別部品を作って嵌め込んでいます。  というわけで、今月末には例のカレンダー用写真でV1とV2をご披露できると思います。
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