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投稿者:アンドリュー・ニコル
[YouTube:nfWSPEFL8cE:R] ロード・オブ・ウォー(原題: Lord of War 米国) 2005年 全世界年間興行収入ランキング74位 ソビエト連邦崩壊前夜のウクライナに生まれたユーリー・オルロフは、少年時代に家族とニューヨークへ渡り、両親が営むレストランを手伝いながら育った。ある日ロシア人ギャングの銃撃戦を目撃したユーリーは、レストランが食事を提供するように、戦場に武器を供給する仕事をしようと決心する。弟のヴィタリーとパートナーを組んで闇の世界に足を踏み入れたユーリーは、混沌とした世界情勢を追い風に、瞬く間に世界有数の武器商人へと上り詰めていくが…… 監督 アンドリュー・ニコル 代表作 『ガタカ』『TIME/タイム』『ANON アノン』 脚本 アンドリュー・ニコル 代表作 『トゥルーマン・ショー』 音楽 アントニオ・ピント 代表作 『シティ・オブ・ゴッド』『約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語』『AMY エイミー』 主演 ニコラス・ケイジ(ユーリ) 代表作 『ワイルド・アット・ハート』『リービング・ラスベガス』『ナショナル・トレジャー シリーズ』 上映時間 122分 登場人物 ユーリ・オルロフ: ウクライナ移民の両親が営むレストランを手伝い。 ヴィタリー・オルロフ: ユーリの弟。(ジャレッド・レト) 代表作 『ルール』『パニック・ルーム』『スーサイド・スクワッド』 ジャック・バレンタイン: ICPO(国際刑事警察機構)の捜査官。(イーサン・ホーク) 代表作 『いまを生きる』『ガタカ』『トレーニング デイ』 エヴァ・フォンテーン・オルロフ: 元ミスアメリカでグラビアモデル。(ブリジット・モイナハン) 代表作 『コヨーテ・アグリー』『アイ,ロボット』『ジョン・ウィック シリーズ』 アンドレイ・バプティストSr.: リベリア大統領。(イーモン・ウォーカー) 代表作 『アンブレイカブル』『メッセンジャー』『カンパニー・メン』 【起】 ユーリ・オルロフは両親と弟の4人家族で幼い頃、ウクライナからユダヤ人を装い、アメリカへ移住してきた。 1982年、ニューヨークのリトル・オデッサ。ユーリと弟のヴィタリーはくすぶっていた。リトル・オデッサでは殺人が日常茶飯事。ユーリ自身、今までに遭遇したことはなかったが、目前のレストランへ行った際、たまたまギャングの抗争に遭遇。武器の素晴らしさを知った。このことをきっかけに、ユーリは武器の売買、いわゆる武器商人となることを決意。 当時、ユダヤ教に嵌っていた父親とミサへ行き、つてを頼ってウージー短機関銃を入手したユーリ。初の仕事を成功させる。幸いなことに、彼には商才があった。 夢は大きく。いつか大きなことをやり遂げたいと思っていたユーリは、国家間の戦争で動く大金に目をつける。売り方次第では、自分が売った武器が戦争を牛耳ることもあり得るはずである。ユーリは母親が経営していたレストランで、シェフとして働いていた弟ヴィタリーを誘って起業した。 1983年、ベルリン兵器フェアに出展。武器商人の中でも、大物である人物に取り入ろうとしたユーリだったが、相手にされなかった。こうなると、正規の売り方では実績が作りづらくなる。道は始まったばかり。 1984年、レバノンのベイルートで闇取引に着手。やがて、10大戦闘地の8カ所で、ユーリが売った銃が活躍するまでに至った。彼には銃声がレジを切る音に聞こえてしまうのだ。 1989年、コロンビアのカルタヘナ沖。ユーリは禁輸措置も巧みに抜けていく。武器取引は合法か違法、或いはグレーの3つのタイプに分けられ、ユーリが好むのはグレーだった。武器商売において、支払いはかなり重要である。故に、取引相手も慎重に選んだ。理想は口座に前払いだったが、相手によっては現金以外の物と交換することもある。武器商人の鉄則は、自分が扱う商品で命を落とさないことだ。 そんなある日、マフィアとの取引で、大量のコカインと武器を交換した後、何から逃げているのか、ヴィタリーが忽然と姿を消す。ユーリは12日間捜し歩き、ボリビアで弟を発見。ヴィタリーは薬漬けになっていた。即座にニューヨークのリハビリセンターへ、弟を入所させたユーリ。以降は単独での仕事となる。 【承】 同年、ユーリは10歳の頃から片思いしていたモデル、エヴァ・フォンテーンとの出会いを演出し、破産覚悟で彼女を落とすことに成功。やがて、ユーリはエヴァと結婚にまで漕ぎつける。 1991年、ニューヨーク。貿易業を営む資産家だと嘘を吐いて結婚したため、ユーリの財政は綱渡り状態だった。クリスマスで家族が揃っており、息子が初めて歩いた日でもあったが、ユーリはそれよりもソ連の冷戦が終わったことに大興奮。 1992年、ウクライナへ渡ったユーリ。冷戦終了は武器のバザール開幕と言われるほど、熱い商戦が繰り広げられる。彼はその地で、かつて自分をバカにした大物の武器商人と再会。協力しようと言われるも、断った。彼ら保守派から見れば、ユーリのようなグレーな商人は邪道なのだ。 ウクライナにて軍人をしていた叔父を通し、武器を仕入れたユーリだったが、ここでもヴァレンタイン刑事に捕縛されそうになる。法の抜け穴を利用して上手く逃げたが、叔父は大物武器商人の手によって、事故に見せかけ殺害してしまう。 ソ連崩壊にて、320億ドル相当の兵器がウクライナから消えた。 1995年、リベリアのモロンビア。ユーリの顧客はアフリカだった。10年で11の抗争が起き、銃がバカ売れ。取引場所はリベリアで、大統領バプティストによる独裁がまかり通っていた。大統領は顧客だったが、ユーリが苦手な人物だった。しかし、ユーリは彼に気に入られてしまう。 バプティストとの取引により、財政は嘘を追い越した。エヴァが絵を描いていたため、ユーリは美術支援をする。ヴィタリーは度々、家へ遊びに来たが、いつも違う女性を連れており、落ち着いた試しがなかった。しかも、金の無心までする始末。なぜ、こんなにも落ちぶれてしまったのか、ユーリには分からなかった。 【転】 武器商人にとって、平和は敵だ。戦争がなければ商売にならないからだ。ユーリの自宅を発見したヴァレンタイン刑事が、彼の身辺調査を開始。刑事はユーリを逮捕しようとしているのだった。 自家用ジェット機を持つまでに稼いだユーリは、今や週に1回は西アフリカに飛んでいた。飛行計画の多くは偽造で、急ぎの時は届け出すら出していない。そんな折、しつこくも追って来たヴァレンタイン刑事により、自家用機が発見されてしまう。助けは当てにならなかったため、とにかく地上へ着陸させた。 パイロットが早々に逃げてしまったので、格納庫を開けたユーリは、現地人に無料で武器を与え証拠を隠滅。ヴァレンタイン刑事が到着した時、飛行機はすでに空っぽだった。 刑事に捕縛されるも、戦争で稼いではいるが、ユーリは人殺しではない。証拠がないため、刑事は逮捕ができない。だが、24時間拘束の行使はできる。ユーリは監視もされず、ただ24時間動かず拘束されたまま。飛行機は現地民たちに解体され、朝には残骸を残すのみとなっていた。 翌朝、解放されたユーリだったが、戻るとバプティスト親子が大物商人を捕縛していた。ユーリは人殺しを強要され、大物商人を自分の商品で殺してしまう。 失意に飲まれてしまったユーリ。 その頃、自宅にヴァレンタイン刑事がやって来て、夫であるユーリの正体を明かし、エヴァに協力を要請していた。 這う這うの体で自宅へ戻ったユーリだったが、ヴァレンタイン刑事が来たことを知らされ、エヴァと口論になる。妻の必死の訴えに心を打たれたユーリ。半年間、武器の商売を控えることにした。 合法的な商売で稼ぐ方法はいくらでもあったが、悲しいことに儲からなかった。それでも、ユーリはエヴァとの約束を守った。 【結】 そうしている内、バプティスト大統領親子がユーリを訪ねて来る。大粒のダイヤモンドを持ち出して、彼に再び商売をしろと言うのだ。恐らくやめれば、冷酷で残虐な彼らに消されてしまうだろう。ユーリはエヴァに嘘を吐いて、武器の売買を再開。だが、何かを察したエヴァは、動き出したユーリを密かに尾行。妻は夫が保持する倉庫を突き止め、武器商人としての証拠を発見してしまうのであった。 真面目に働き始めたヴィタリーを訪ね、協力を仰いだユーリ。現地の治安は悪化の一途を辿っており、誰も信用できない。頼りは弟だけだった。 2001年、リベリアのモロンビアへやって来た兄弟。バプティストと再会。2人は半ば脅されるように、戦場へと武器を届ける。しかし、難民の女子供が無情にも殺される様子を見てしまったヴィタリーは、武器の取引を中止するようユーリに進言。だが、武器商人は武器を売って稼ぐ仕事だ。商品を売った先でその商品がどのような使い方をされるかまで、考えていたら商売にはならない。ユーリは弟を説得するも、その心情を察することができなかった。 一度は納得したヴィタリーだったがしかし、彼はとうとう自ら戦ってはならないという鉄則を破ってしまう。ヴィタリーは積み荷を爆破させ、殺されてしまうのだった。武器は人を殺す道具。上手く扱わなければ、銃口は自分へも向けられる。武器は半分に減ってしまい、取り分も半分に減ってしまった。 ユーリが売った武器でヴィタリーが予想した通り、虐殺が開始。悪は蔓延り続け、止める手立てなどどこにもない。ヴィタリーの遺体と共に帰国したユーリ。帰国前にヴィタリーの遺体から弾丸の摘出を行ったが、ケチったために弾丸が1発だけ残っていた。空港の検問でそれが発見され、情けないことにユーリは逮捕されてしまう。 ヴァレンタイン刑事による、審問が開始。死の商人ユーリの逮捕は新聞にも掲載された。これにより、両親からは絶縁され、エヴァと息子も彼の元を去った。大切な弟さえも失ったユーリ。彼はヴァレンタイン刑事に、これから起こることを説明。合衆国大統領とも取引のあるユーリは釈放されるだろうと。 現にその通りとなり、ユーリは再び天職へと戻るのだった。 The End _MIHOシネマ みんなの評価 3.78/5.0 最高 (^0^) 戦争ビジネスを皮肉交じりに軽いタッチで描いており、映画としてもドキュメントとしても面白い。 最低 ( ` 3´) 何を伝えたいのかもよくわからない、映画としても楽しめない。 結局つまらない映画だった。
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