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投稿者:亡命軍人 ジョン・スミス・サッチ
はじめまして。 アブラハム啓典盟約党首にしてスカンジナビア空軍大臣閣下。 私、アメリカから渡ってきました。 元アメリカ海軍士官のジョン・スミス・サッチという者です。 この度、スカンジナビア亡命航空軍人を代表して、閣下に作戦案を持ち込みました。 既に機材については借り受けておりますので、確認も兼ねて。 作戦第一段階『高高度爆撃機水平爆撃によるビラ投下』 まず第一部隊の爆撃機を高高度から侵入させ、水平爆撃の形で、イングリッド女史の書いた例のビラを投下します。 この際に、現在研究が進められているクラスター爆弾の構造を応用した、一定以下の高度で破裂するものを使用し、実地調査とします。 また、この第一段階作戦によって敵航空機の稼働率を確認します。 作戦第二段階『中高度戦闘機侵入による制空作戦』 日が暮れる手前の時間帯に、制空戦闘機による沿岸ヴァーサ防空網への侵入。制空戦を行います。 二機を最小「セクション」とし、合計四機を一個編隊とし、制空戦を行い、必ず二機一組で行動させます。 敵機がこちらと同水準かそれ以下の航空機を持ち出す以上、統制の取れた制空部隊による戦闘は確実な勝利を齎します。 全作戦機の防空網侵入と同時に、全部隊を最小単位「セクション」に分散させ、敵戦闘機の確実な撃破を図ります。 この段階では勿論、理想で言えば敵実働航空戦力の撃滅が最終目標にはなりますが、作戦第三段階に至るために敵航空機を戦闘機に釘付けにし、第三段階を確実に遂行することを目的とします。 作戦第三段階『低高度軽爆撃機による敵航空基地上空侵入、急降下爆撃』 作戦最終段階です。 現在、スカンジナビア空軍が研究を行っている最前線陸軍支援軽爆撃機の実地テストを兼ね、低高度による軽爆撃機の侵入、急降下爆撃により敵航空基地を爆撃。 この段階の成功をもって、沿岸ヴァーサ共和国の航空戦力を壊滅においやります。 以上です。 これより先は我々、亡命軍人にお任せあれ……
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