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投稿者:とら
宏足宝は作りも精緻、サイズも大きく、本座銭よりも立派です。 このような立派な銭を製作し採算が合ったのでしょうか。 その中でも、不知天保通宝分類譜による分類、長宏足宝は特に足が長くなっています。 ただ、あまり細部に拘っていると、「木を見て、森を見ず」ではありませんが、本質を見落とし、仙人様にお叱りを受けそうですが、悟りきらぬ不肖の弟子は、細部に目が行ってしまいます。 分類譜では、先日掲載した、花押にポチがあるものや、今回の3枚目、花押の3本の突起の下が中央にくっつきそれが途中が切れている物が長宏足宝と表示されており、2枚目の、下の突起が切れている物は、ただの宏足宝となっています。 ただ、これは選者が感覚で分類しただけで、計測し系統立てて分類したものではありません。 これら一連の宏足宝の銭文径は41.1mm程度です。 分類譜で、長宏足宝とされている物は、輪の内径が44.8mm前後で宏足宝としては平均的なものです。 ところが、本日の1枚目及び2枚目の内径は45.3mmあります。この数値は広穿大字に匹敵する大きさです。 それらのことから、あえて、長宏足宝という分類を設けるなら、分類譜における長宏足宝を普通の覆輪刔輪宏足宝とし、内径の大きなものを覆輪強刔輪長宏足宝とすべきです。 但し、個々に表示した、銭文径及び内径はプラスチックノギスで計測したもので絶対的なものではありません。あくまで、本座長郭を銭文径41.5mm、内径44.4mm程度とした場合の参考値です。 1枚目・これあたりが長宏足宝と言えそうです。背の内径はさらに広大です。 長径49.51mm、短径32.92mm、銭文径41.1mm、内径45.3mm、量目21.19g。 2枚目・分類譜ではP140の30、覆輪刔輪の宏足宝。長肥足宝とも言えそうです。   49.60mm、  33.21mm、   41.1mm、  45.3mm、  22.97g。 3枚目・分類譜p143の34・35、P147の49の兄弟銭。未使用色の残る50mm超の大型銭。   50.04mm、  33.17mm、   41.0mm、  44.8mm、  22.12g。
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