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投稿者:Jet
たまさん,投稿ありがとうございます。 レンジファインダー用のコンパクトレンズはCRA(主光線角,レンズの後方主点から撮像面へ光線が落ちる角度)の関係でミラーレスカメラとの相性が悪くて,画面の周辺部で像が大きく崩れたり着色が起きる場合が多いのですが,このレンズは光量は落ちていますが,像の崩れは比較的小さいほうですね。 ライカのMシリーズデジカメだけは(うんと長い玉への配慮は不要なのでかつ旧来のレンズ資産に対応しなければならないので)CRAが大きくなるレンズでも良好な像を結ぶように設計されていると思います。 一方,一眼レフから移行したNikon,Canon,Sony(Minolta,Konica)などは一眼レフレンズ資産の利用を考慮して,CRAをある程度小さく(テレセントリックと表現されることもあります)設定しています。そのため,Nikon ZやSony αなどはレンジファインダー用の広角との相性が最悪です。このXenarも(もし着けられるものなら)ライカMに着けると本来の性能が発揮できると思います。 Radionarは普及タイプの3枚玉,Xenarは今で言うテッサータイプの4枚玉の高級レンズです。Balda Baldinette(ライカ判のジャバラカメラ)から外したRadionar 50mm F2.9をZ7に着けて撮影した例です。ライカ判用ですから周辺も光量は落ちませんが,この組み合わせではやはり周辺で像がかなり崩れます。
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