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投稿者:鋭利庵
夜間屋内で人工光源での試験中で、まだ持ち出すところまでいきませんが 一歩進むたびに解決すべき問題が発生します。 光学系の、それも完成された光学系の後方にガラス一枚でも、特に特殊な 波長に効果を発揮するフィルターを組み込むのは一筋縄ではいきません。 実験初期に紫外線撮影のためのフィルターをレンズ前方に装着したときは ピントがきませんでした。それもあって、改造機用のマウントアダプタに 赤外線遮断フィルターと重ねて内蔵したわけですがそれだけでは無限遠を 出すことができず異なる波長の透過率に影響しないプロテクターガラスも 重ねてあります。 波長の長い可視光から赤外線では影響が少ないのですが波長の短い紫外線 寄りになると屈折率が大きくなり、ひいては画角にまで影響を与えます。 そういえばこの屈折率の違いというのは色収差そのものであり、デジタル 初期によく問題視された、テレセントリックを意識されていないレンズの 色カブリや望遠レンズにおけるアポクロマートの不完全性によるパープル フリンジ発生を切り出したのと同じことが起きていることになります。 困った現象であり工夫して解決しなければなりませんがエウレーカです。 さて赤外線では影響が少ないので画角変化もほぼ無視していいでしょう。 当初の計画ではセンターに可視光カメラを置き、左右に紫外線と赤外線を 割り当てるともりでしたが、その一歩先をどうするか。 PCでの後処理で拡縮してもいいですし倍率も一定ならばコマンドラインで バッチ的に複数ファイルをまとめて変換することもできるでしょう。 しかし、横着なのでできれば後処理せず済ませたいところ。 となると倍率差を無視できそうな可視光と赤外線を左右に置いてシフト、 倍率が合っていない紫外線をセンターに置いて許容公差に期待して手持ち レンズから適度にズレているものを探すか、ズームレンズが手軽かも。 画角を絞れたところで粘着テープでズームリングを固定すればいいかも。 光学やデジタルの特性は、科学的野次馬でしかない素人には難しいですが 知ることや試すことがいろいろあって考えるだけでも面白いです。 潰れそうなところから引き上げたら何か出てくるのも時々ありますね。 隠れていた光学現象のこともありますしデジタル特有のトーンジャンプが 原因になっていることもあります。 ローライデジタルコンパクトが実現できたら面白いのにと思います。 モニターレスでツァイス光学系のEVFを組み込むとか、現代なら電動にして しまいそうですが沈胴式の雰囲気だけを残し、フードを引き出すスタイル にしてしまうのもいかもしれません。 ちょっと変わったことをしないとSONYのRX1になってしまいます。         さて手持ちの35mmはいくつあったっけ  鋭利庵でした
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