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投稿者:チェッカマン
■ワーキングジョイントとは、 目地のムーブメント (動き) が比較的大きい目地を指します。 ALC板の目地やサイディングの目地などが、ワーキングジョイントにあたり、シーリング材の施工は2面接着(※1)とします。 ムーブメントが生ずる原因としては温度・湿度の変化に伴う部材の変形や地震に伴う層間変位や風による部材のたわみ等が挙げられます。ワーキングジョイントの場合には、それらのムーブメントに対する追従性、接着性、耐久性、施工性を考慮した、適切な目地幅、深さを決定する必要があります。 また、ワーキングジョイントの場合3面接着にすると、ムーブメントによりシーリング材に局部的な応力が生じ破断しやすいので3面接着の防止をする必要があります。 ■ノン ワーキングジョイントとは、 目地のムーブメント (動き) が小さいか、または、ムーブメントを生じない目地を指します。 コンクリート造のサッシ窓周りや打継ぎ目地、湿式工法の石張りやタイル張りの目地などが、ノン ワーキングジョイントにあたり、シーリング材の施工は3面接着(※2)でも問題はありません。 目地幅、深さは、シーリング材が確実に充填できる寸法であり、接着性・耐久性を確実に確保でき、硬化阻害を起こさない寸法を決定する必要があります。 また、ノンワーキングジョイントの場合は、目地底に水が浸水した場合に水みちとなる 2面接着よりも、シーリング材が目地底に接着して水みちを生じない3面接着の方が有効です。 (※1)2面接着とは、  目地にシーリング材を充填する場合に、相対する被着面の2面に接着させ、目地底には接着させないこと。  2面接着は、シーリング材が建物の伸縮や動きに追従できるように配慮した、ワーキングジョイントに適した工法で、2面接着を行なうためにバックアップ材やボンドブレーカーを用います。 (※2)3面接着とは、  目地にシーリング材を充填する場合に、相対する被着面と目地底の3面に接着させること。  3面接着は、ノン ワーキングジョイントの場合で、3面接着の方が防水性能が良い場合もあります。
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