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投稿者:kenny
夕闇が降り始めた頃、駐車場に白いフェラリーが滑り込んだ。車から降りた男は鍵束をジャラジャラさせながらアパートの扉を開ける。男はキッチンへ直行し煮詰まったコーヒーポットへバターを半ポンドほどブチこんだ、コーヒーポットを持ち書斎へ移動する。男は黒いジャケットのポケットから鍵束を出しコーヒーポットと共にデスクに置いた、そして椅子に深く腰掛け溜息をつく。デスクの引き出しから煙草を取り出し火をつける。一気に根本まで吸い込んだ、立て続けに二本の煙草を灰にし、コーヒーポットから直に緩いコーヒーを流し込む。男は目を細めながら呟いた。「肇ちゃんの服装か…」洋装や制服も捨てがたいがやはり和服が最強だろ…と考える。もし立体化されれば衣装は洋装になるのではないか?「ならばやはり和服しかあるまいよ」男は再び独り言を呟くとコーヒーポットの中身を一気に飲み干した…
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