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投稿者:浮浪雲
上下の大梁の間に玄関ドアが設置されている当マンション(該当55戸)では、“大きな横揺れ地震”でドアが開かなくなる恐れが多分にあります。 ◆避難口が閉鎖されてしまう事になります。 玄関ドアメーカー:日本フネン 仕様:標準タイプ(耐震仕様ではない) 【危険なドアとは】 (*)実測 ・枠と扉との隙間が3ミリ以下・・・・・(*)該当する。 ・錠前のデッドボルトの上部とストライクの切欠の隙間が5ミリ以下・・・・・(*)該当する。 ・錠前のデッドボルト先端とストライク底の隙間が5ミリ以下・・・・・(*)該当する。 【開かなくなる原因】 1)枠・扉の変形 約70% 2)錠前の変形 約15% 3)丁番の変形 約8% 2)はサムターンロックと言い、錠前のデッドボルトが枠に当たって変形してしまい、デッドボルトが元に戻らくなる状態です。 なお、耐震仕様のドアでも大梁の下では、大地震時には大梁が横方向にかなり大きく動きますので、開かなくなる恐れがあります。(設置位置、且つ、ドア仕様がポイント。) 【開ける方法は】 A)ドア枠の歪みが10ミリ(面内変形)程度で、ドア開放に必要な力は100kg以上必要です。【震度5弱から出始めます。】 B)ドア枠の歪みが17ミリ(面内変形)になると、必要な力は200kg以上になり、人の力では開けられません。 しかも、この歪みではサムターンロックが多分にあります。もはや、開ける事は不可能です。 A)の場合でサムターンが回れば、大きなバールを挿して万遍なく相当強く抉じれば、開く可能性はあります。 【ドアが開かない時は】 イ)共用廊下側の窓から面格子を壊して脱出する。(窓が開かなければ、網入ガラスを壊して取り除き、面格子を壊して脱出する。) ロ)バルコニーに出て、床面の垂直避難口(各フロア1か所設置)の折り畳み梯子を使って地盤面まで降りるか、途中階の開いているドアから脱出する。 ハ)個別に用意した避難器具(吊り下げ式避難梯子は規定で10m迄。10m超は緩降機等。)を使って地盤面まで降りる。 以上の事は、玄関ドア枠が17ミリも面内変形するような大地震(震度6強)を受けても、建物自体が空間を維持している場合の話ですが。 ◆大きめのバール、大きめのハンマー、ジャッキ、角材、等を“使わない”で済む平穏を願うのみです。
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