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投稿者:浩泉丸
本座銭にも鋳浚い変化はありまして、私がその昔細郭手刔輪で製作日記に載せた品も本座じゃないかと認識している次第。ではこの品と言えば・・・ただの本座広郭として切り捨てることは惜しい。また、私が「なんちゃって不知」とする品とは一線を画しますね。ただ、雰囲気的には鋳写しにはみえませんし、ですから意図的に文字を変化させたようには思えない。鋳ざらいの過程で本座銭にもこんな手替わり品があるのかもしれません。不思議だあ! 画像は何度も掲載している私お気に入りの「なんちゃって長郭手反足寶」どう見ても刔輪不知長郭手長足寶。でも正体は鋳だまり。刔輪は若干あると思います。だから難しい。 2枚目は前述の細郭手刔輪として入手した品。多分本座の変化。ものすごく細縁で強い刔輪。でも本座の範疇。不知銭は原則として鋳写すので、銭文径は縮むのが当たり前。文字変化は結果であって意図的に行う理由がないのです。密鋳銭は目立っちゃいけないんです。鋳浚いは必要だから行ったんです。だから本座でこんな品があったておかしくない・・・が私の考え方。本座であっても珍しいと思います。 異常なほどの細縁になっているので、鋳浚いの密鋳改造母銭の可能性はあるのかもしれません。このサイトには写真の拡大機能がありますので使用してみてください。画像にカーソルを置いて3つ目のマークから入れます。パソコンなら簡単。携帯だと厳しいかな。 細郭手について改めて画像を見ていたら・・・旋回性の削り跡に見えてきた。歯科技工の道具によるもので、過去に1例だけ見ています。(最近です。)現物を探して拡大観察する必要があるかもしれません。はて、どこに保管したかなあ。気が重い。
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