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投稿者:柴田裕生
済みません。一度送ってしまったのですが、写真が添付されてなかったので再送します。 第98回種交換に初めて参加して、8種類の種子を頂きました。管理人様と種を提供して下さった皆様に改めて御礼致します。 2022年6月18日に播種して、2週間を経過したところです。多数の発芽がありましたので、状況を報告致します。 私は実生を行うのは初めてではありませんが、初心者です。書物やネット等から情報を得て、見様見真似で実生方法を計画致しました。この機会にその概要を示しますので、知識と経験豊かな会員の皆様から、改善点について、お気づきの点について、アドバイス頂戴できれば幸甚です。 1 実生方法の概要 植木鉢(以下鉢という)を8つ用意して種類ごとに種を播き、プラスチックのトレイ(以下トレイという)に入れて腰水潅水を行います。そのトレイごとプラスチック容器(以下容器という)に入れて蓋をして、温度と湿度を保ちます。3週間で発芽する前提で、3週間後に腰水をやめ、容器の蓋を次第にあけて、苗を大気にならしていく予定です。発芽後間もない幼苗を植え替える自信がありませんので、夏を越え、冬を越えて、来年の春に植え替えを行う予定です。 苗床資材の概要は以下のとおりです。写真を添付します。 鉢 φ60mmを4つ、φ50mmを4つ、計8つです。 寸法はおおよその値です。 トレイ 縦170mm横230mm高さ50mm 容器 縦210mm横280mm高120mmさの蓋つきのプラスチック容器 2 土 について 土は、鉢底に赤玉の小粒を入れて、次に花ごころのさぼてん多肉植物の土に木炭と腐葉土を加えた土をいれ、最後に花ごころのさし芽種まきの土を載せる3層構造にしてあります。実生後間もない幼苗を植え替える自信がなく、来春までは植え替えない予定なので、肥料分を足すために腐葉土を加え、保水性を高めるために木炭をいれました。夏を乗り越えたら、ハイポネックスの1/2000を与え、涼しくなりカビのリスクが下がれば有機肥料も与えてみます。種が小さいので表土はピートモスを含む花ごころのさし芽種まきの土を用いました。土の成分等は下記のとおりです。 一層 5mm 赤玉小粒 二層 20~30mm 花ごころのさぼてん多肉植物の土、 主成分はパーライト、軽石、バーミキュライト、ゼオライト。肥料分を補う意図でこれに腐葉土を加え、保水性を上げる意図で木炭を加えてあります。 三層 10mm 花ごころのさし芽種まきの土、主成分はバーミキュライト、パーライト、ピートモス、鹿沼土。この製品を選んだのは以下の謳い文句が気に入ったからです。「生育を早め丈夫な苗に育てる活力剤配合、水の浸透性が優れた特殊パーライト、粒子が細かいので小さな種でも育てやすい。」  3 殺菌、殺虫 鉢に土を入れ、トレイに入れて、熱湯で殺菌して、更に電子レンジでチンしました。土の温度が下がってから、ベンレートで潅水。種を播いた後、ベンレートを噴霧器でかけています。トレイに水をはり、トレイごとアルコール消毒した容器に入れました。夏を乗り切るまでは、週1でベンレート、トップジンM、ベニカXを交互に散布しますが、夏を乗り切れば殺菌剤殺虫剤の散布回数を減らす予定です。秋にオルトランを施す予定です。 4 潅水 播種後3週間は発芽期間と仮定して、腰水状態を維持します。水にはメネデール1/100とHB101 1/1000を加え,毎週替えます。3週間で腰水は止め、徐々に通常の潅水にしていく予定です。  5 置き場所、日光、温度。 直射日光が当たる日向に置いています。20%遮光の寒冷紗を2重に重ねて遮光しています。容器内の温度と湿度を計っていますが、腰水して寒冷紗をかけているためか、30度後半から40度少し超えるのが今のところ最高温度です。6月に入って最低温度が20度を下回ることはなかったので、温度はおおよそ20~45度の範囲におさまっていると思います。蓋を閉めた状態の湿度は70%~90%で、常に結露しています。3週間後からは蓋を少しづつ開けて大気に慣らし、それぞれの成長状況にもよりますが、来春には容器から出して植え替えして通常管理にしたいと考えています。 6 発芽状況 # 種 採種 播種 発芽 発芽 発芽 発芽 発芽 発芽率 6/18 6/23 6/25 6/27 6/30 7/2 5622 ホルスティー ☆2021/9 8 1 1 1 1 1 12.5% 5639 赤花精巧殿 ☆2022/5 23 3 7 12 14 14 60.9% 5631 黄金冠 ☆2021/9 25 20 20 20 20 20 80.0% 5633 神仙玉 ☆2021/9 22 7 13 17 19 19 86.4% 5464 菊水 ☆ 40 5 15 19 19 21 52.5% 5609 クラシキー ☆ 25 22 23 23 25 25 100.0% 5478 白鯱 ☆2020/5 22 0 1 5 9 10 45.5% 5324 松霞 ☆2020/5 22 0 0 1 13 16 72.7% 計 187 58 80 98 120 126 67.4% 1 5622 ディスコカクタス ホルスティー (ディスコカクタス属) 種は8粒入っていました。播種後3日で1つしか発芽して、その後は動きがありません。来年3月まで植え替えをしないので、苗床はずっと今の状態ですから、ゆっくりと好きな時に発芽してくれるように期待して気長に待ちます。 2 5639 ツルビニカルプス 赤花精巧殿 種は23粒入っていました。播種後5日で3つ7日で7つ発芽し,9日目で12、12日目で14発芽しました。二つの個体で棘が生えてきました。 3 5631 フェロカクタス 黄金冠×黄金冠 種は25粒ありました。元気のある種で播いた日の翌日には発芽して、その後どんどん発芽しました。5日目には20に達し、その後は発芽はありませんが、大きくなり、殆どの個体で既に棘が生えています。 4 5633 フェロカクタス 神仙玉×神仙玉 種は22粒ありました。黄金冠は1日で発芽しましたが、次は神仙玉でした。フェロカクタスは発芽が早いのでしょうか。3日目に発芽を始め、1週間で13発芽し、現在19です。 5 5464 ストロンボカクタス 菊水 (ストロンボカクタス属) 親は綴化 種が微小なので、正確に数えてませんが、40粒くらい入ってました。種も芽も小さいので見付にくいのですが、1週間で15発芽し、現在21です。 6 5609 コリファンタ クラシキー 3日目から発芽開始、1週間で25発芽しました。発芽率は100%です。棘が生えています。 7 5478 ギムノカクタス 白鯱 なかなか発芽せず、1週間で1つでしたが、翌日には2つになり、現在10です。 8 5324 マミラリア 松霞 1週間で0でしたので、でないのかなと思ったら、9日目には1つ発芽しました。10日目に7つ一気に発芽した時はなんだか感動しました。現在16です。 以上
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