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投稿者:ベーダー少佐
リベットDC3さん、お元気ですか。2月の例会でお話したBadger-G、家に帰り探すと出てきました。キットはロシアのREDWINGSというメーカーです。(写真①)どんなに調べてもメーカーと輸入代理店詳細は不明です。私の記憶では,2006年頃、日本にごく少数輸入された高価なキットで、当時噂話を聞き、今は無きWINGというスケールモデル店に、入手を依頼したのではなかったのではと思います。以下キット内容の解説をします。 ① 写真を見てお判りの通りキットの箱はB5サイズで、思いのほか小さいく、最初これで本当に1/72Badger-Gが入るのか思いましたが、奇跡的にちゃんと入っています。 ② このキットには、組立図以外に、精密なA2図2枚で構成される機体6面図が付録しています。この図面は今まで日本国内で公開されているものより、遥に精密です。 ③ キットは、簡易インジェクションです。キットを見た時、当初材質がABSではないかと疑いましたが、高密度PSで、プラモデルの一般的な接着剤で、接着可能です。 ④ 機体部品は極めて肉厚で、一般的簡易インジェクションモデル同様、胴体、翼ともに電動リューターで切削する工作が必要です。脚部品を金属にすれば別ですが。 ⑤ 機体と翼のモールドは、極めて繊細な凸モールドです。また②の添付図面とも一致していますが、モールド表面がザラついていますので、筋彫り磨きを推奨します。 ⑥ クリアーパーツは、透明度が高く硬いPS製です。金型に傷があり、肉厚なので、思い切って削り、研磨する必要があります。 ⑦ キットには、超精密なエッチングパーツが付属しています。キットのコクピット内部と、脚柱付属品はこのパーツで構成されています。コクピットはプラ板補強が必要です。 ⑧ デカールの台紙は黄変していますが、デカールそのものは、まだ生きていると思われます。ロシア空軍独自のマーキングで、一部コーションレターも付属しています。 「呪いのキット」 自分は、エアークラッシックフレームのCanberraさえ完成できる、中堅モデラーだと自負していました。資料を集め、さあ製作だと箱を開け、ニッパーを握りランナーを切る瞬間に、わなわなと腕が振るえてしまうのです。よく考えると、このキットの完成品イメージが思い浮かばないのです。そして何もせずキットを、しまい込んでしまいます。こんな事を、何度も繰り返した記憶があります。間違いなくこれは「呪いのキット」なのです。 ふと思った事は、このキットはもしかして私クラスではなく、もっと上級のモデラーが製作しないと、成仏(完成)できないのではないか考え始めました。 リベットDC3さん、次の例会でキットを確認して、何卒介錯の程、お願い申し上げます。
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