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投稿者:安全環境委員会:堀晃浩
416 コースタル艇同士の衝突について 安全環境委員会・堀晃浩 2022/1/26  日本ボート協会安全環境委員会 委員長 竹内 浩             担当 スタッフ 堀 晃浩 アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。 波打ち際において、先に波打ち際に帰着した艇に、後着した艇が衝突するアクシデントが発生しました。 【事実経過】 場所:海域沿岸の波打ち際 日時:2021年12月19日日曜日13時00分頃 関係する艇・船舶:C2X(コースタル・ダブルスカル)、C1X(コースタル・シングルスカル)/クルーは競技経験者(年齢記載なし) 人的損害:なし。 物的損害:衝突された側のC1X艇のガンネル部分に凹み及び積層の剥離が生じた。これらはスイフト社により修理済みである。 【状況】 コースタル艇の試乗会を行っていた。 11:00頃から:C2Xを2艇、C1Xを1艇使用し、それぞれの艇を随時乗り換えながら砂浜発着でのコースタル艇の試乗を実施していた。 13時ごろ:先に波打ち際に帰着していたC1X艇に対し、帰着してきたC2X艇が波に乗る形で接近した。衝突直前にC1Xに気付いたが、艇を止めきれずC1X艇の左舷に衝突した。 事故直後:波打ち際にいた数名が即時に対応した。両艇の漕手に怪我は見られなかったため、艇の損傷のみをその場で確認し、修理については後日対応とした。(すでに修理済みである) 【対策・計画】 砂浜での乗り換えを伴う練習やレースにおいては、艇やレーンごとに乗り換え場所のを指定し、複数の艇が同一の場所に帰着することがないようにする。また、帰着時の(艇の)前方確認ルールを参加者で共有する。 写真1:航跡図 写真2:C1X被害の様子 写真3:C1X修理後の様子 【安全環境委員会より】 アクシデントレポートの提出有難うございました。 コースタルのアクシデントについては初めてのご報告になるかと思います。砂浜発着で乗り換えるのですね。帰着するときに波に乗ってしまい、細かな進行方向の調整が効かなくなったアクシデントでした。 それを避けるために写真3の説明にあるように、「着眼岸した艇を即座に引き上げる」重要性を指摘されていましたが、多くのノウハウがあるものと思います。 また、今回の衝突を回避できたかは別として、海でのローイングであれば警告を遠くまで届かせるための道具(拡声器やホィッスル、エアホーンなど)は必携と感じました。 安全環境委員会内でもコースタルの経験者はいませんので、私たちもこれから勉強していきたいと考えています。これからも情報共有をよろしくお願いいたします。
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