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投稿者:管理人
バスだけでなく、タクシーも運転士不足が深刻で、社会問題化していますが、なぜかライドシェアを解禁すべきとの議論が高まってきています。 しかしこれは、タクシーの運転士不足の解決策ではなくて、安易な「代替手段」でしかないように思います。そして、世論は既存のタクシー事業者が保身のためにライドシェアに反対しているかのような論調です。 本質はそこではなくて、様々な法的規制の下で安全が確保されている反面、コストもかけざるを得ないタクシー業界と、そういう縛りがないライドシェアが同列の輸送行為を行うことが問題であるということだと思います。 タクシー運転士になるためには、二種免許を取り、決まった研修を受ける必要があります。タクシー会社は国家資格を持った運行管理者を雇用し、また整備管理者も配置する必要があります。タクシー仕様の車両を購入し、点検は3か月毎、保険加入も必須です。また運転手の雇用には決められた労働条件を守る必要があり、いわゆる「2024年問題」はタクシー運行にも大きく影響します。 これと同じ条件をライドシェアにかけないのなら、非常に不公平な土俵で両者が並列することになります。当然コストのかかるタクシー事業は衰退していくことになるでしょう。 かつての「白バス」対策問題や、「高速乗合バス」と「高速ツアーバス」との問題を忘れたわけではないと思うのですが。
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