投稿画像
投稿者:みしのん
19日の宿泊地は 近鉄奈良駅から徒歩10分以内のホテルだ。 近道もあるようだが、 私は「興福寺(こうふくじ)の真ん中を突っ切っていく」道を歩く事に決めていた。 「お寺のド真ん中をしかも夜に通れるのか?」そこが不安だったが、 地図を見た限りでは  行かれる。 それに夜は 興福寺の五重塔がライトアップされてるらしい。 私の奈良到着は 予定より ちょっと遅れた。 ライトアップは だいたい どこの場所でも 午後10時には終わる。 私が興福寺の近くに来た時には もう10時を過ぎていた。 興福寺の真ん中の道を歩いて行くと まだライトアップされていたが、 ラッキーと思って走り出した瞬間にライトは消えた。 19日の夜は静かで なんの気配も感じなかったが、 20日の朝、ふたたび、興福寺の真ん中を突っ切って駅に向かう時に、 シカを見た。 最初は1匹・2匹を見て、「わぁ 珍しい」と思ったが、 あちらこちらに たくさん 居る。 奈良と言えばシカ。 そういう連想は できるけど、 よく考えてみると、シカは かなりデカイ動物だ。 犬よりも大きな生き物、しかも野良、 そんなケモノが町中に大量に生息していていいのだろうか? 奈良なら許される。 昔から シカと共存してきたんだ。きっと。 興福寺も大きなお寺で、境内は普通の道になっている。 私が通った道は、国宝の五重塔 と 国宝の東金堂(とうこんどう)に 面してる道だった。 こんな、夜でも通行可能な道のすぐ近くに 国宝の木造建造物が ノーガードで建っていていいのだろうか? 奈良なら許される。 昔から お寺さん と 共存してきたんだ。きっと。 20日の午後は、バスに乗って少し離れた所に降り立ち そこから東大寺を目指して旅をした。 今まで、「東大寺」を理解していたつもりだったが、 調べてみると 東大寺は すごく広くて どこからどこまでが東大寺なのか、わからないぐらいだった。 まるで ひとつの町 もしくは 一つの山・全体が 東大寺のようだった。 奈良の歴史の深さ と スケールの大きさ は、 私の知恵の中に おさまるものではなかった。
投稿記事
画像を拡大