投稿者:やっぱりセルが好き!
御教示有難う御座います。
SchubertのOctetは生誕100周年記念BOXに入っていますし確かに『水上の音楽』もですね。
私が以前からずっと考えていたのは「何故セルが指揮者の道を選んだのか」という事です。
音楽的才能に恵まれていたセル。その才能は幼少期のピアノ演奏から発揮されていた訳ですが、
音楽(家)で生きる決心をしたセルが何故作曲家やピアニストの道を選ばずに、指揮者としての道を選んだのかと。
二足三足の草鞋を履くのではなく指揮者の道を選んだ理由は‥
ピアノに関してはモノラル期にはBudapest四重奏団やシゲティとの録音、ステレオ期になってからもドルイアンとの録音が残っていますし、
確か2シーズンだけだったと思いますがソリストとして弾き振りも。
確かザルツブルク音楽祭で意気投合したグリュミオーとセッションを組んだ話も‥
ただ作曲に関しては『Lyric Overture Op.5』のレーンとのやり取り、以前孫弟子様が紹介されたレーンの「セルの回想録」中にも
結構詳述されていましたが「何処で見つけた!」怒りモードが凄かった事を考えると
セルは作曲家としての足跡を消してしまいたかったのではと思います。
何故指揮活動に専念する様になったのかを尋ねれば「指揮活動が忙し過ぎて作曲や(ピアノ)演奏に掛ける時間が十分に取れないからね」
とセルは答えたのでしょう。
「多くのピアニスト達から演奏家としての活動をしないでくれと頼まれたから」と真顔で答えたという話も‥
しかし私はセルが指揮者の道を選んだのは『作曲家やピアニストとしての自らの才能には限界を感じていたからではないか』
と考えています。故に超一流の音楽家としてand自身の美学を貫き通す為には指揮者の道に専念するしかないと‥
くだらない事を書き失礼しました。今後共種々御教示宜しく御願い致します。