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投稿者:スヴェーアの報せ
【コラム】SNFPシュワルツ党首、政党非合法化論争について語る このところ、政党非合法化論争が再燃しているようだ。 この政策は、1936年の総選挙時に旧ヴァーサ党がサンディカリスト政党の禁止を選挙公約に盛り込んだことに遡る。 結局、ヴァーサは選挙に敗れたため、この政策が実行に移されることはなかった。 その後、与党となったNMDPが政党の非合法化禁止を提唱したが、ヴァーサ、SNFPの失敗で流れてしまった。しかし、人民連合やヴァーサ党が穏健化するにつれ、政党非合法化論争は下火となり、1940年総選挙の際はほとんど聞かれなかった。 ところが最近になって、政党の非合法化に関する議論が再燃している。政党間の抗争が再開する中で、政敵の息の根を止める「非合法化」が有用な手段として再認識されるようになったためだ。 自民党は、「民主主義原理主義」ともいうべき狂信的な民主主義の信奉者であり、共産主義者同盟やレジティマ派のような「非民主主義政党」の根絶を目指している。 一方の左派は、「右翼」なるものへの憎悪から、レジティマ派や北ローマ党の解体を主張している。 両者に共通するのは「イデオロギー」だ。自分たちと主義主張の異なる相手を、政党非合法化により法的に抹殺しようとしているだけなのだ。 だが、政党の非合法化というものは、重大な政策であり、決して軽々しく行われるべきものではない。 それに、スウェーデンには言論の自由というものがある。自分たちの主張と相容れないからといって、政敵の主張を封殺していいという道理はない。 では、政党非合法化はどのような側面から論じられるべきなのであろうか。 私は、「国家秩序」を壊そうとしているかどうかであると考える。 現行体制を破壊しようとする勢力に対し、国家が「無制限の実力行使」を加えることは、法律解釈によっては正当防衛の範疇であるともいえる。 先日、ある進歩主義を標榜する新聞で、「政党の持つ武力や武装団体の禁止を行えばいい」という記述があった。全くその通りだ。政党の持つ私兵集団というのは本当に脅威であり、我が国でもこれが原因で、かつて内戦の一歩手前まで陥ったことがある。私兵集団による暴力は、放置していれば国を内戦に導いてしまう可能性すら秘めているのだ。 私兵集団による暴力をちらつかせる政党に対しては、事が大きくなる前に、政府による適切な対応が必要となる。その手段の一つに、政党非合法化があるのだ。 国家秩序の破壊を目論む反体制勢力に対し、政府が非合法化を宣告することは、国民の財産生命及び国家秩序を守るためには、やむを得ない措置であると、私は考える。 写真は取材を受けるシュワルツ党首
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