投稿者:トング
それは、中国人コレクターの劉氏のコレクションの一挺でした。
初めの印象は、小さいな?そう思いましたね。
ソレもそのはずネ!これ32口径、マニアの間ではチンタオルーガー呼ばれてアルヨ。
劉氏はそう言って、銃の経緯を語ってくれた。
かつて、ドイツ製ルーガー自動拳銃に憧れた、裏社会の幹部いたネ、でも当時、入手は困難、9ミリルーガー拳銃弾も希少ダッタヨ、
更に小柄な東洋人の手に余る大型拳銃は扱い難かった、そこでソの幹部の漢は、とある職人に、この拳銃作らせタヨ。
確かにこのサイズなら、子供でも扱えるだろう、携帯もし易いし、護身用にしたのだろうか?でも劉氏はその真の使い方を語った。
護身用?とんでもないネ、漢の周りには常に屈強な護衛が沢山居たヨ、
その裏社会の幹部は、意に反する者、裏切り者などを処刑するときにこの拳銃を自ら使ったと、劉氏は言った。
でも、32口径では、威力不足でしょ?私はそう聞いたが……、
イヤ!威力不足なのがその漢のお気に入りダッタヨ、漢は、敢えて急所を外して撃ったと言われイルヨ、すぐにはコロさない、中々シネない、コロしてくれと懇願するまで撃ち続けたと、そう伝わってるネ。
その言葉を聞いて銃を持つ手に震えを思わず感じてしまったのです……。