投稿者:水墨
「歳を取れば、枯れなければならない。」
なんて、科白をむかし聞いたことがある。
そんなことを、40代の頃に、筑後の方から
研修に来ていた、交換の女性に、
「枯れる」とか話たら、思わず笑われたことがあった。
今考えてみれば、私が生まれる55~45年頃は、
日清・日露の戦争があり、80~60年前は、東京奠都、
鹿鳴館。遡る100~90年はペリー来航、明治が始まる。
現在80~100歳代の人の100年前は伊能忠敬の
大日本地図、葛飾北斎「富岳三十六景」
・歌川広重「東海道五十三次」を経てアヘン戦争だ。
考えてみれば、外国船が来始めてからの激動の時代の、
延長線上の果ての現在である。
歴史は加速度的に流れ動き、大きな波となって、
嫌も応もなく押し寄せている。
前の戦争が終わってから、70余年は異常すぎるほどに、
つかの間の平穏だったのか。