投稿画像
投稿者:クレイジー・ユンカース
 こんばんは。クレイジー・ユンカースです。月半ばです。2014年1〜9月の作業後、昨年の12月から製作を再開しているユニクラフト72のウラルボマーJu89は大激作展を二週間後に控え、デティールの作り込みが佳境です。  左の写真はエンジンナセルに排気管をつけたところです。白い四つのポチポチが排気管で、この上にもう一段突起がつきます。エバーグリーンの平板を短く切って、その四隅をカットしたものを接着しています。しかしこの排気管には謎があります。Ju89V1が装備しているJumo211エンジンは12気筒であるにもかかわらず排気管は片側四つの合計八つです。実機写真の中には後ろの二つの突起がやや複雑に見えてここはダブルになっているのか?、と思わせるものもあってそうすると計算は合いますが、ここではほとんどの写真でそう見えるように、単純に同じ「たわし」を四つ並べています。  真ん中の写真は昇降口です。所在の定かでない昇降口は場所、形状ともJu86と同じと考えました。昇降口の部品はイタレリJu86の部品を流用です。この昇降口の前端は丸くなっていますが、これは8月31日にお見せした主脚の写真の後方に見える昇降口らしきものとその手前に見える正体不明の楕円状隆起に付合します。従ってこれは全くの推測ですが、86では開けた時には単純に垂れ下がっていた昇降ハッチを89では半引き込み式にしているのかもしれません。  しかし昇降口がここだとすると思い浮かぶのは、同じく8月31日にお見せした巷では建造中のV2とされているが、わたし的にはV3と思う機体の胴体右側面の縦の楕円のハッチです。このV3には胴体下面の昇降口のところに巨大な下部ターレットが設けられていますが、そのために昇降口は胴体下面では行き場を失い、その結果があの楕円形のハッチ昇降口と考えることもできます。ただ、そう考えるとV1には楕円ハッチはない、ということになります。もうスジ彫っちゃってますがさて、どうするか、です。  右の写真はコクピットと尾部銃座の部品です。コクピットは実機写真を参照し、計器盤や装置はRLM66ブラックグレー、以外はRLM02グレーとしました。操縦桿は特徴的なY字型を作り込んでいます。エッチングパーツはここから装置のレバーを持ってきます。ジャンクから探し出したこのエッチングパーツは遥か昔に作ったアヴィエーションUSK72サボイア・マルケッティSM82三発爆撃機のもののようです。  尾部銃座の方も手を加えていて、組み金具のようなものは機銃架で、先端の二つの丸いものはカウンターウェイトと思われ、Ju86の実機の写真や分解イラストを参照してジャンクパーツやプラ棒から作っています。更にキャノピーの縦に楕円の部分はイタレリの部品では面一なのですが、89の実機写真を見ると実際は一段奥に入っていてここが可動部になるようです。この窪みは是非とも表現したかったのでキャノピーの当該部分を切除し、窪んだ部分のキャノピーはヒートプレスして切り出し、イタレリキャノピーに接着しています。手前の小さな丸いキャノピーはこちらもヒートプレスしたもので、楕円部分の下半分にくっ付きます。それによってこの部分のみはイタレリキャノピーと面一になり、その裏側に先ほどのカウンター組み金具ユニットがつくという構造です。  というわけで、例年この最終段階に来ると細かい作業がワンサカとあって今まさにその真只中なのですが、何とか次回には完成した姿をお目に掛けれるよう、作り上げるんだ、絶対に!!!
投稿記事
画像を拡大