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投稿者:ストロボ中野
私が持参したのは童友社の復刻版「宇宙大怪獣ギララ」。「ゴジラ」や「ガメラ」が海外で当たったのを見て外貨獲得の為、政府がお金を融資して「松竹」に作らせた怪獣映画です。「日活」の「ガッパ」も同じ経緯で、韓国がKポップに金を出しているように昔は日本も同じような事していました。1ドルが360円だった時代のお話です。ただねぇ、これの次の年にキューブリックの「2001年宇宙の旅」が上映されたのよ。はっきりいって負けているじゃん。特撮も内容も。と言ったら阿部羅君が「それは対象年齢が違うからじゃないですか。」と言ってくれたけど。阿部羅君、君はいい奴だけどそれは違うぞ。「ギララ」は「アンパンマン」を目指したのではなく、結果として子供だましの映画になっただけなんだよ。でも好きなんだよ「ギララ」。 そしてその「ギララ」の箱の横にある当時のプラモを見ていたせいめいさんが「子供の頃、タイガーキャプテンが欲しかったのに、なくて仕方なくサンダーキャプテンを買った。」との衝撃発言。あった!あった!「タイガーキャプテン」と「サンダーキャプテン」!懐かしすぎて画像を探したら出てきたのがこちら。アオシマから出ていました。これのすごいのは前半部がもろ「キャプテンスカーレット」。「サンダーキャプテン」は「パトロールカー」、「タイガーキャプテン」は「追跡戦闘車」になっていて合体のアオシマらしく前半が分離できました。特にチーフテンの砲塔の載っている「タイガーキャプテン」は大人気でした。でもこれ許可取ってたのかな。イマイが倒産したあと金型を引き受けたアオシマが勝手にやっていたような。しかも「キャプテン」て名付けてあるから確信犯ですよね。私が買えたのは小さい「サンダーキャプテン」でしたが、よくこんなデザインを思いついたと思います。無理があるのにカッコイイ。 どちらも人気で「タイガーキャプテン」にはリモコンや、手動発電機の「ゼネコン」で動かすタイプまで出ていました。昔は電池も高かった。100均もなかったし、子供じゃ新しい電池なんてなかなか買えなかった。しかもすぐ液漏れしたしね。当時のアオシマは今と違って子供向けのプラモの印象が強くて、だからアオシマの「ウオーターラインシリーズ」にはびっくりしたもん。甲板はうねっているし、マストは主砲よりも太いし。でもこれって他のメーカーもわかっていたはずですよね。そうするとたぶん「おめーまだヘタクソだけど、中学校が同じだから仲間にいれてやるよ。」と言ったであろう「タミヤ」「ハセガワ」「フジミ」の静岡プラモメーカーはすごいと思う。しかも外国艦のころにはかなり他社に近づいた。やっぱ70年代中頃からの自動車モデルのヒットがよかったのだと思いますね。あと「西部警察」や「イニシャルD」なんかの車のキャラクター的展開もうまかった。いろいろなスケールで出したりオマケつけたり、アオシマらしさが全開でした。ちなみに「デコトラ」という言葉もアオシマが初めて使って、商標登録もしているそうです。「トラック野郎」がヒットしてすぐにプラモ化したそうですが、まさか「桃次郎」も「やもめのジョナサン」もいなくなった現在まで続くシリーズになるとは思いませんでした。いやぁプラモって楽しい。せいめいさんから聞かなければ死ぬまで思い出さなかったであろう「タイガーキャプテン」と「サンダーキャプテン」の衝撃に長くなってしまいました。どうもすみませんでした。ではまた。
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