お世話になります。 ヨタカなのですが、研究者によると北海道の推定個体数は八万羽との事ですが、本会での確認事例はありますでしょうか? あと、このさえずりはヨタカの可能性はないでしょうか? 0006-07-15 1223ヨタカ ( .wav / 5.8MB ) |
> 小川 修司 さんへ 北海道野鳥愛護会の樋口です。 ヨタカは夜に鳴く鳥で、2011年まで開催されていた平和の滝探鳥会(夜の探鳥会)での記録があるだけです。ただ、2000年ぐらいまでは毎年のように記録があったのですが、2000年年代になるとあまり、そしてほとんど聴かれなくなりました。全道的にも2000年代に入ってから激減傾向があるようです。 平和の滝以外でも私自身は道民の森などで夜間に聞いたことがあるのですが、「キョコキョコキョコ…」という大きな連続音は他の鳥と間違いようがないものでした。 声をアップしているようですが、残念ながら私の機械では聞くことができません。 ネットで「ヨタカ、声」とか「ヨタカ、さえずり」とかで検索すると極めて特徴的な声が聴かれます。聞き比べてはいかがでしょうか。 |
> 樋口孝城 さんへ ありがとうございます。 もちろん、各種音源をしっかり聴き比べて、自分としては間違いない!と思ってはいますが、何せ目視では一度も見たことが無いし、ベテランの方と一緒に聞いて「コレはヨタカです」と確認して頂いたことも無く、そしてココのサイトの中でもここ数年の記録を遡って見てみましたが、全く報告が無いので不安になっています。 実はこの前後で計3カ所で少なくとも3回以上、同様の声を聞いているのですが、何十年ものバードウォッチング経験がある方が沢山いる中で、こんなにも記録が無いのに、バードウォッチング歴3ヶ月の私が何度も聞いていると言っても、極めて信ぴょう性が薄い気がしてしまいます。 例えばモノマネが得意な鳥がヨタカのモノマネをする可能性はあるのでしょうか? |
非会員ですがコメント失礼いたします。 私もせいぜい10個体ほどのヨタカの声しか聞いたことはありませんが、結論から言うと、小川さんがアップロードされている声はヨタカのものではないと考えます。さらに言えばさえずりでもないように思えます。規則的なリズムで連続して鳴く様子はヨタカのさえずりとも共通するものの、あえて文字に表すと「キョッキョッキョッ…」のようになるはずで、小川さんのもののように舌打ちのような「チッ」ではありません。 道南での話にはなりますが、私の住む地域ではさほど数は多くはないとはいえ、繁殖期にヨタカの声を狙って聞くことができる程度には生息しています(先週も聞きました)。ネットで検索すると道央でヨタカが見られる場所も知ることができます(私も初めてはそこでした)。また、すでにお読みでしょうが、野鳥だより179号の記事が参考になります。これからの渡りの時期には勝手こそ違いますが繁殖地以外の環境でも見られると聞きます。 「各種音源をしっかり聴き比べて、自分としては間違いない!」とのことだったので、私の方でも改めてネット上の音声を野鳥の会のもの以外にもいくつか聞きましたが似ているものを探し出すことはできませんでした。蛇足ですが、NPO法人バードリサーチの鳴き声図鑑は充実しており、私もよく利用しています。 また、小川さんが複数回聞いたという「同様の声」は、7月16日の投稿の声を含むでしょうか。だとすると高島さんの指摘のように幼鳥なのかもしれません。個人的な第一印象ではホオジロ属やウグイスのような感じでしたが、実は鳴き声はそこまで得意ではないため言及は避けておきます。ただ、それらの声は笹薮や低木から聞こえなかったでしょうか。もしそうだとするとヨタカよりも小鳥の可能性が高まると思います。 6月に道南で録音したヨタカの声があったので添えておきます。最後に、バードウォッチング歴3ヶ月とのことですが、ムシクイ類など声が識別の決めてになる鳥もいるので継続して頑張ってくださいね。 ヨタカ ( .mp3 / 244.6KB ) |