日の出から間もない大沢コース。ナワバリや「つがい」形成期ほどの賑わいはないものの、ナワバリ確保のコーラスが緑を一層深くした森に響いていました。 婚活期にはモノマネキングのクロツグミはオオルリ、キビタキ、イカル、コジュケイなどの鳴きマネを次々と披露しメスに猛アピールでしたが、今は時折りオオルリのマネが出る位で本来のやや単調な大声を張りあげるばかりです。 トラツグミの夫婦が鳴き交わしていました。とても息が合っていると、オスの低い「ヒェーヒェー」に間髪を入れずメスの高く短い「ヒィー」が応え、まるで一羽の鳴き声の様に聴こえるのですが(シマフクロウの鳴き交わし同様)、この夫婦の鳴き交わしは2秒位のスキマがありました。以前中山峠で聴いた夫婦はかなり冷えきっていたのでしょうか、オスの数回の呼びかけに4秒の間を置いてなげやりなとても短い「ヒィ」で応えるばかりでした。(「シツコク、ウルサイわねエ」との心の声が聞こえそうでした)。 人間社会にもありそうで思わずニヤリとしてしまいます。 |