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協調ブロック情報管理室のオリエンテーション(人物編)
情報分析課主任メランダル 投稿日:2019年07月16日 21:17 No.1210
もう間もなくオリエンテーションを始める。
管理室員は留守番のベテランを残して全員案内のあった会議室に集合するように。



告知から遅れて申し訳ありません。
長かった、大量の設定をまとめるだけで死ぬかと思った‥‥


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 21:28 No.1211
さて皆々様。ようこそ、国際協調民主ブロック情報管理室へ。

新入職員の皆様には、この私、情報管理室室長であるアンナ・アルフベン、そしてこちらの情報解析課メランダル主任より管理室職員としての基礎知識を教授していきたいと思います。

さて、みなさんはこれから自分が所属することとなる組織について、どれほどのことをご存じでしょうか。みなさん雇用方法は様々であったと思われます。

治安当局・省庁・自治体・民間企業から勧誘された方───あるいはそちらの若い方のようにブロック職員として採用試験を受けた方も。

我々は皆さんはこれまでのキャリアに敬意を払います。
ですが今は同じ情報管理室の信任職員であることを忘れないでくださいねぇ。


さて皆さんは情報管理室をどのような組織だとお考えでしょうか。
……情報管理室は決して、あなたがたの想像しているような組織ではありません。
現在義勇軍としてオウルに展開しているスカンジナビア共産同盟の「赤衛隊」。
或いは新ヴァーサ運動→バルト=ヴァーサ戦線の「衝撃隊」「青旗行動隊」。あるいは自民党の「国旗団」
彼らのような、政党が保有する実力部門ではありません。
あるいは「スパイ小説」のような街角で暗殺やら秘密工作やらを行うわけでもありません
……滅多に。

我々の業務は「情報」を収拾し、管理し、漏らさず、適切な部署で適切に運用する事を助ける事です。
故にこの場にいる皆さまにはスカンディナヴィア政界の知識を身に着けてもらいます。


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 21:32 No.1212
さて、皆さんは36年の【新党ブーム】以降の政治史についてどの程度把握しているでしょうか?
……ふむふむ。
ウフフフフッ、目を逸らす方の多い事。いえいえ、【専門家】でも深いところまで分かる方はそうそういないでしょうねぇ。
我々の把握している情報もすべてが正しいとは言い切れないのが残念なところですぅ。
さて、それでは本題です。メランダル君、お願いしますねぇ


情報分析課主任メランダル 投稿日:2019年07月16日 21:36 No.1213
さて、皆の手元にあるのは政党の現況を示したものだ。
ここにある通り、現在は
ウルマン政権与党】、すなわち「戦う自民党」「国際協調民主ブロック」「アブラハム啓典盟約」「汎スカンディナヴィア人民連合」
【城内平和参加野党】、すなわち「スカンディナヴィア共産主義同盟」「ノルド労農運動」「バルト=ヴァーサ戦線」「北ローマ帝国党」
【民主同盟】、すなわち「スウェーデン国家人民党」「社会民主労働党」
それと、崩壊しつつある【レジティマ派】
の4派に分かれている。


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 21:43 No.1214
政権与党はその名の通り選挙時に連立を組んだ政党ですぅ。

さて、まずはウルマン首相が率いる「戦う自由民主党」、通称、自民党ですねぇ。
共和主義政党として43年に設立。
44年の選挙に彗星のごとく現れ政権を獲得した政党です。かつての保守党を取り込み、粘り強い交渉で大連立を結成、北欧政界に一大勢力を築きました。

党首はヴィゴ・ウルマン……現・連合王国首相ですからもちろんご存知でしょう。
ユダヤ人とサーミ人のハーフ、元は準大手の印刷会社の経営者ですねぇ。

経営する工場が36年の騒乱で全焼、ウルマン社長の会社は廃業に追い込まれました。
そのことから権威主義に強い反感を抱き、強固な共和主義者として政治活動に身を投じました。

そして、44年の選挙に勝利、現在に至るまで連合王国首相を務めていますねぇ。
ウルマン政権においては、連合国王としてのグスタフ5世の廃位、そして先だっての対インターナショナル宣戦布告が行われています。
首相の政権運営者の手腕としては、突飛な人事で敵を取り込んでいく独特の手腕が名物ですねぇ。

さて、この政党の成り立ちについて話しましょう。
元は社民党の議員であったアレクシス・トルステンソン議員が、一政治活動家にすぎなかった在野のウルマン氏の演説能力を見込み、彼を担いで擁立したことが創設のきっかけです。
現在は党務は最低限の動きしかせず、内閣、戦争指導に専念しています。おかげでどうにも支持率が……はぁ。
ですが非常時であることもあり、ウルマン内閣の支持率と党の支持率が乖離していることからも分かるでしょうが、善かれ悪しかれ評価が分かれる方ですねぇ。

党内では一応はウルマン派とトルステンソン派が存在しますが、現状では双方対立する事もないままに、両派の若手議員が我々に接触をしたりして、緩やかに縮小しつつありますねぇ。

首相の他に注目するべき人物は初代幹事長のアレクシス・トルステンソン氏。
自民党のキーマン「だった」人物です。
かつて【民主主義の黒い手】と呼ばれた、国内最高峰の政治謀略の使い手ですねぇ。
ウルマン政権成立後に副首相兼情報相の要職を務めていましたが……ある事件により現在は公職を退いています。
その後はエプレボリ伯の太陽教団で出家、現在は教団の実務担当として隠棲しています。

……彼との折衝は私が行うことになるでしょう。


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 21:48 No.1216
そして次に我々、「国際協調民主ブロック」通称、協調。

我々は1936年の新党ブームで結成された中道左派三党が合流してできた政党ですぅ。
まずは、リベラル自由主義政党の「社会協同党」
そして近代スカンディナヴィア主義を掲げる「北欧連邦党」
そしてフェミニズム政党の「女性進歩党」

これを取りまとめたのが、ベルティ・ビョークルンド初代総裁……ご存知の通り今の連合王陛下ですねぇ。
大戦前に英国・ロンドン大学政治学部に留学し、そのまま戦時下で自由党左派系の新聞社に勤務。
イギリス革命に遭遇しテロにより殺害された友人のお子様……王太子殿下です、を養子として、共にスウェーデンに帰国なさりましたぁ。。
その後はリベラル派の政治ジャーナリストとして活動していました。
革命に遭った経験から、欧州の民主主義を危機から守るため、社会協同党を設立して36年選挙に出馬
36年のあの政治危機において、極右極左両党に比べて民主主義政党は【新党ブーム】による小党乱立により票の分散が危惧されていました……
それに危機感を覚えた陛下は、近い政治志向を持つ政党を糾合、36年選挙で自党が最多得票を得たことで指導者としての地位を確立。
40年の選挙に勝利して首相の座に就きました。
44年の国会炎上時には外務大臣の要職に在りましたが、近衛兵の国会突入と国会炎上によって混乱した国政を収めるにあたり、
右派政党により連合国王に推され、国民投票の結果王位に付きました。

自由の灯台守、民主主義の砦‥‥‥イェルハルド閣下たちの政権を継ぎ
両極を抑えて欧州最後の自由民主主義を掲げた【列強国家スカンディナヴィア】を作り上げた
偉大な
偉大な御方です。ウフフフフフフフフフフフフフフフフ……


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 21:51 No.1217
‥‥ふぅ、さてですが初代総裁は既にブロックから離れています。
協調ブロックの二代目総裁、現在の我々の指導者はイェーオリ・パルメ国会議長ですねぇ。
ロシア内戦時に義勇兵として白軍に参加、白軍指導者のアレクサンドル・ケレンスキー大統領に抜擢されて、政治の道に身を投じました。
ロシア白軍と赤軍が衝突した1920年のモスクワの戦いにおいて、「燃えるクレムリンにロシア旗を掲げた英雄」の方が通りがいいかもしれませんねぇ。

人柄としては、「叩き上げの好人物」ですぅ。
少し酒量が多いきらいはありますが……おおらかな性格で友情に熱い方ですよぉ。

帰国後に、無所属で1936年選挙に立候補、当選後に北欧連邦民主党に所属、
皇道党事変、全国労連の事後処理などで疲弊した北欧党初代党首の後を継ぎ、北欧党二代目党首に就任しました。
三党合同後は協調ブロック執行部に加わり頭角を発揮しましたぁ。
特に40年選挙の協調ブロックの勝利は、パルメ幹事長の八面六臂の活躍があってこそと言われていますぅ。
貴方たちの親戚にも、選挙活動中の幹事長と握手したことがある人は多いのではないですか?
長くNo.2の幹事長を務めて現陛下をサポートしてきましたねぇ。陛下からも無二の親友として信頼を寄せられていますねぇ。(保護者感覚のような気もしますが)

現在はパルメ総裁就任時に少々トラブルがありまして現在は組織改革をようやく終えたばかりです。
ですがこの戦争に区切りが付けば戦後を見据えた政策立案や党間外交を進めていく予定ですぅ。
その時には皆さんにも期待していますよぉ、ウフフフフフフッ。


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 22:00 No.1218
さて、協調ブロックでは多く分かれて4つの派閥、「北欧派」「協同派」「進歩派」「太陽派」があり幹部もそれなりの数がいます。

さて、まずはペール・ハンマル幹事長
彼は現陛下が結党した社会協同党の派閥を継いでいるとみなされています。
もとはジャーナリスト時代から陛下の顧問会計士をなさっている方でしたねぇ。
その実務能力を買われて党の財務を取り仕切っていますぅ。
政局勘は乏しいですが管理能力については優れています。
私が不在の時に何かあったら相談してみるとよいですよぉ。

そして、協調最高顧問にして、現在の外務大臣兼フィンランド治安対策本部長
エプレボリ伯爵エリック・ヴァルデマー=エプレボリ閣下ですねぇ。
協調性と事務能力に優れた軍事官僚として、1936年の騒乱時に、スウェーデン王国陸軍において、中将人事局長の要職にありましたぁ。
その頃は「陸軍三羽烏」とも呼ばれた軍の中枢の中の中枢たる人物だったんですよ?

ですが、36年の三度のクーデターで責任を問われて、当時のホルスト首相によって解任。
心身ともに疲弊したんでしょうかねぇ……彼が選んだ道は宗教家でした。つまり、彼が立ち上げた宗教こそがあの「太陽教団」です。
その後は、教団の事業の一つであるジャム製造が大当たり。巨大な財を成しました。
……え?だから「太陽ジャム」が本業じゃないですよぉ。本業は一応宗教関係です、多分、きっと、おそらく

‥‥コホンッ!さて、ここからが重要です。
伯爵中将ですが、退役当初は神経を病んでいたわけですが、教団経営が上手く行くにつれて徐々に正気に戻っていきました。
そして教団拡張のために、協調ブロックから教徒を選挙に出馬させ、自由主義派として議会に送り込みます。
この戦略が功を奏し、協調ブロック内に太陽教派と呼ばれる派閥を構成して最高顧問に就任していますぅ。
陛下の最側近の一人・協調ブロックの運営者・そしてスカンジナビア国家運営の中心人物……紛れもない重要人物ですぅ

さて、次は私、アンナ・アルフベンですね。
女性進歩党の派閥の代表者の1人ですねぇ。
進歩党派で党の要職を務めている人物には、ユーキカ政調会長やベアトリス政調副会長がいますが、彼女たちは政務に専念していますのであまり政局に立つことはないでしょう。
私はもともと数学者として暗号関係の部署にいまして……そこから公安局に移ったのですが、
「ちょっとした事故」でこのとおり、下半身不随になりましてぇ。
警察の職務から離れることになりましたぁ。
私は議席をもたない党の職員ですが、現在は情報管理室長として内部の管理体制を統括しています。
当然ながら皆さんの上司というわけです。よろしくお願いいたしますねぇ。

さて、最後にダニエル・ファーンクヴィスト広報部長。
元々、スウェーデン国内の大学において、社会学系の学問を教えていた、大学教員出身……のはずです。
ですが、それで説明不可能な人脈と情報力の持ち主と言いますか………そうですねぇ、腹の底が見えないといいますか。
1948年に多額の献金と共に協調ブロックに入党、パルメ総裁の抜擢により党広報部長の要職に抜擢されています。
彼は一応、パルメ閣下の北欧派に所属しているとみなされています。とにかく政局観が一流の人物ですねぇ。
確かなのは、とんでもない切れ者である事です。行動がなかなかつかめない人物ですねぇ。


一般進歩党系職員 投稿日:2019年07月16日 22:01 No.1219
(伯爵ってジャム屋じゃなかったんだ……)

一般北欧党系職員 投稿日:2019年07月16日 22:03 No.1220
(伯爵ってジャム屋じゃなかったんだ……)

協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 22:04 No.1221
さて次は「アブラハム啓典盟約」、通称は啓典とも盟約とも呼ばれることがありますねぇ。

党首はご存知の通り軍事大臣を長く勤めていらっしゃいますぅ。
元々は、ルター派の聖職者であった方ですぅ。
一次大戦の破滅的な結果を、陸海軍という概念の限界にあると見て、早くから空軍力の研究を始めました。
選挙で空挺降下を行ったり飛行機でビラをまいたりするのは、今やスカンジナビア名物の一つですねぇ。
ですので、支持基盤は宗教勢力と都市知識人層、それと、彼がほぼ一から立ち上げた空軍の軍人です。
……空軍の盟約支持の徹底ぶりはすごいですよ?

お人柄は温厚ですが、戦略爆撃を中心とした空軍ドクトリンの創設者という一面もあります。
スカンディナヴィア軍を立て直し、列強並に引き上げたスカンディナヴィア軍の父と言って良い御方ですねぇ。
選挙においては常に安定して強固な政党ですぅ。


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 22:09 No.1222
最後に「汎スカンディナヴィア人民連合」……通称は、人民連合、あるいは連合。
元々はサンディカリズムを掲げる非合法政党でしたが、現党首の指導下で合法活動に転じて36年選挙に勝利した政党ですぅ。
その成り立ちを含めて、彼らはスウェーデンからスカンディナヴィアへ至る最も重要な役割を果たした【政党】ですねぇ。
党首であるイェルハルド・ホルスト氏はスカンディナヴィア初代首相であり、スカンディナヴィア政界の元老といってよい御方です。
また、【マルセイユの大蜘蛛】と呼ばれる偉大な策略家でもありますぅ。
……詳しくは後程。

党内はイェルハルド党首の下で団結していますが、
ハイデマー議員が北欧シンポジウムを主催なさった時のように若手議員からのボトムアップも熱心に行われていますよぉ。


情報分析課主任メランダル 投稿日:2019年07月16日 22:10 No.1223
さて、次は城内平和・政権参加政党だな。同盟、労農、北ローマ、BWFの4党だ。
……室長、代わりますか?


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 22:28 No.1224
いえ、大丈夫ですよぉ。さて、次は共産同盟と労農運動ですねぇ。
この二党は極左ブロックとして事実上連立関係にあります。
連立関係の肝は思想以上に共産同盟党首のハンソン書記長と労農運動顧問であるウプサラ市長ウリヤノフ氏とその娘であるフェリシア・ウリヤノフ党首の関係にあります。
……ハンソン書記長とウリヤノフ氏は共にかつては人民連合に属していましたぁ。そのころからの家族ぐるみの付き合いですねぇ。

さて、それではまずは、「スカンディナヴィア共産主義同盟」通称、同盟から。

党首のカール・ハンソン書記長【六度革命老人】【革命の天使】とも呼ばれる歴戦の暴力革命論者ですぅ。
若いころからロシア赤軍のレーニンに師事した欧州共産主義者の長老でもありますぅ。
イェーテボリ生まれ、英国風の山高帽がトレードマーク‥‥なのは、スカンディナヴィア人なら誰でも知ってますよね。
「ロシア第一革命」「ロシア内戦」に参加するも、内戦で赤軍が壊滅したことから、職業革命家として欧州を流浪します。
「第二次フランス革命」「英国革命」には主要人物として参加、いずれの革命も知っての通り成功に導いています。
英国ではレーニンの若き後継者と目されたオズワルド・モズレー……現在の英国連合の指導者の側近として振る舞い、その後スウェーデンに帰国。
スウェーデンにおいても、「1927年人民連合蜂起事件」「1931年人民連合蜂起事件」を主犯としておこしています。
その後、短期間英国に戻っていましたが、1939年に帰国、スカンディナヴィア共産主義同盟を立ち上げました。
いまや公称100万人の党員を持つ一大極左政党の指導者ですぅ。

ナンバー2のヴィルヘルム・テールマン
フィンランド派遣義勇軍「赤衛隊」司令官
二十年以上、ハンソンの影となり付き従ってきた、まさにハンソンの腹心ですぅ。
ドイツ系、見た目はモヒカンに筋骨隆々の大男。実は親族は教会関係者だとか……
人民連合創立以前からの共産主義者で、指名手配を受けて英国亡命中に革命勢力に参加
その過程でハンソンに出会い心服、その配下となりましたぁ。
「1927年人民連合蜂起事件」ではウプサラ近郊でウリヤノフ書記次長と二人で800人を超える右翼を打ち倒したことで武名をあげています。
ハンソンが失脚しても常にハンソンを支持し続けた、忠臣中の忠臣ですぅ。

あぁそうです……皆さんは滅多に会う事はないと思いますが、
くれぐれも国王陛下や王太子殿下の前でハンソン書記長……あと、英国革命の話をしないように。どうなっても我々は庇いませんので。

さて、彼は現在の英仏の覇権体制に反発し、対インターナショナル戦争を支持しています。
現在は有力野党の1つであり、国会炎上事件の主犯と微妙な立ち位置にいましたが城内平和に賛同し、
反インターナショナルとして活動することを宣言したことでその立場は多いに変動しつつあります。
フィンランドでドイツ王族のフォン・ヘッセン首相と彼らの義勇軍が旗を並べているなど信じられますかぁ?


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 22:40 No.1225
それでは次は「ノルド労農運動」、通称労農ですねぇ。

党首のフェリシア・ウリヤノフ、「城内平和」の提唱者として知られています。
ウプサラ市長ウラディミル・ウリヤノフの一人娘ですね。
なのでハンソンとは幼少の頃からの家族ぐるみの付き合いで、第二の父のような関係らしいですぅ。テールマン氏も兄代わりだとか。
ウプサラ大学在学中に左派学生を糾合して左翼団体を形成、ユーリア・ラームとは同窓だったらしいですぅ。
卒業後は大学に残り、社会主義経済学者として教鞭をとっていましたぁ。

性格としては、良く言えば純粋、悪く言えば己の思想を疑わない人物ですねぇ。
あと、極左政党の党首でありながら、左右の対立についてはかなりこだわりの薄い人物です。それが城内平和の提唱に繋がったようです。
このあたりは新世代の政治家と言う感じがしますねぇ。

あぁそれと、学者の経歴が疑わしくなるぐらい、見た目からは想像もつかないほど、腕力が強いです。
まかり間違っても諸君は彼女の身に直接危害を加えようなどとしないように。
命の保証はできません。

父がウプサラ市長選で当選し、ウリヤノフ旋風が起きたことを契機に、ウプサラ市を基盤として政界に進出しました。
現状は穏健政党を標榜していますが、まだ要注意ですね。
「あの」ハンソン
に強く影響を受けているのですから……

さて、労農で抑えておくべき重要人物は、他に3名いますねぇ。

まず1人目、もちろんウラディミル・ウリヤノフ市長ですぅ。

彼は黎明期の人民連合の過激派筆頭として「輝ける鉄の腕」と呼ばれるほどに勇名を轟かせた人物ですぅ。
当時は人民連合の書記次長と、今の同盟赤衛隊にあたる組織のリーダーを務めていましたぁ。
ですが、ある時期から武力活動から距離をとるようになり、やがて党首となったホルスト氏に除名されましたぁ。
その後はウプサラ市議に立候補し、地方議員として地道に活動していましたが、
1944年の地方選挙で旧知のハンソンの説得を受け市長選に出馬。「ウリヤノフ旋風」と呼ばれたブームを起こして、対立候補ユーリア・ラームを破って見事当選を果たしましたぁ。
市長就任後はウプサラ経済の立て直しや、流入した1万人のアラブ不法移民の対処に当たった事で中道派からも支持を集め、当分は市政も安泰といったところですねぇ。
苦労人だけあって、人柄はとても出来た方ですね。あと、娘と同じで規格外に強い方ですぅ。戦車1台ぐらいならペシャンコにできるのでは?
経歴は過激ですが、今は危険視する相手ではないはずですぅ。

むしろ危険なのが、2人目のエレオノーラ・エルグバリ幹事長ですぅ。通称【ウプサラの魔女】ですねぇ。

温厚かつ親切な性格ですが、文書管理と情報網の形成に天賦の才を持ちます。その手腕はほぼ魔法の域で、まさに天才ですぅ。
その上、かつ愉快犯的に才能を用いた謀略を企む。ある意味では我々が最も危険視するべき類の存在ですねぇ。

さて、彼女は大手企業の社長令嬢からストックホルム大学を首席卒業というエリート中のエリートです。
が、元々は政治に関わりの薄いウプサラの新聞社の記者ですぅ。
1944年のウプサラ市長選の取材に携わるが、候補者であったウリヤノフの理想に心酔した結果、政治の道に進みましたぁ。
直後に起きたウプサラ市のアラブ移民事件では、神がかり的な活躍を見せて市政組織をほぼ一人で再構築しました。
その後にウプサラにおける補選で労農運動公認候補として当選、代議士として活動をしていますぅ。

今は城内平和による与野党協力の一環として、フィンランド対策本部に本部長付書記官として派遣されていますぅ。
‥‥そこの君ッ!対策本部長は?
「ふぇっ!えぇと‥‥エプレボリ伯閣下、です?」

‥‥はい、正解ですぅ。彼の言う通り、伯爵中将の部下と言うことになりますね。
ですから今は一応味方ですよ?

‥‥ですが彼女との接触は必ず私を通すこと。
本当に人の話を聞かない人物ですが、私は一応数少ない例外のはず、ですぅ……

……そして最後、議員ではなく政党職員ですが、3人目がアウグスティン・リンドブロム。

ウラディミル・ウリヤノフの秘書からフェリシア党首の第一秘書に移ったベテランですねぇ。
見かけはわかりやすいですよぉ、スキンヘッドに火傷面、肩に髑髏の入れ墨がある巨漢。
経歴がまた面白い。
元民族主義の極右で市議時代のウラディミル・ウリヤノフを暗殺未遂を起こすが、一蹴されて心酔。
懲役に服した後、ウリヤノフの秘書となりノルド労農運動立ち上げ後はストックホルムにてフェリシアの第一秘書を務める。
その忠誠心は本物ですよぉ……
まったく迷惑な男ですよぉ
……コホッゴホッ!!!


一般太陽教系職員(対策本部派遣組) 投稿日:2019年07月16日 22:44 No.1227
(あの幹事長、72時間ぶっ続けで書類処理してたんだけど、だんだん顔色が良くなっていくんだよな)
(ウプサラは化物ばかりか?)


情報分析課主任メランダル 投稿日:2019年07月16日 22:51 No.1228
あぁ室長、話し過ぎですよ、水を。

……さて選手交代だ、改めて情報分析課主任のメランダルだ。
こうした政界に関する情報を中心に分類、分析を行っている。
前に座る新人諸君の何人かは私の部下になるわけだ。よろしく頼むよ。

さて、次は「バルト=ヴァーサ戦線」だな。通称はBWF。
これは皆も記憶に新しいのだろう。
1936年にストックホルムを席巻した「新ヴァーサ運動」の一部構成員が、フリードリク・ノルデン率いる右翼政党「バルト統一戦線」に合流した政党だ。
……だが「新ヴァーサ運動」は40年の崩壊以降、各派閥が四散分裂している。
新ヴァーサ運動自体が、いわゆる三巨頭の ラーム派、シクヴァル派、ヒムレー派
そしてそのいずれにも属さずヘッグに忠誠を誓った中立派閥があり、それぞれが別々の道を進んでいるからだ。
なので、「ラーム派」「シクヴァル派」「ヒムレー派」「中立派」「旧統一戦線派」の意向はそれぞれ異なる。
全てのヴァーサ党元構成員に、BWFが完全な後継政党として認められているかといえば、必ずしもそうではない事に注意が必要だ。

組織指導者はおもに三人。
まず、ユーリア・ラーム・パトリクソン
……新ヴァーサ運動の指導者ヨハンネス・ヘッグの後継者を称している。
そして新ヴァーサ運動の選挙戦で事実上の党首を務めていたエルランド・ラームの娘だ。
歳は若いが、その経歴からしてヴァーサの正統後継者といっても良いだろう。
ウプサラ大学では右派学生を集め学生運動を行い、父の暗殺者と目されていた共産主義者への復讐を誓っていた。
父の死後、ウプサラ大学の学生の立場のまま、SNFPに合流した旧ヴァーサ党員のうちのラーム派を母体にした党内派閥「スワード・クラブ」を率いた。
しかし、ヨハンネス・ヘッグ死亡時にノルデンの立ち合いの下で後継者として指名を受け、「闘争継続宣言」を発表。
SNFPを離脱して、BWFの指導者となっている。

そして極右の旗手とも言える、フリードレク・ノルデン
元々は反共若手将校と右翼活動家が結びついた極右政党である「汎バルト統一戦線」の党首だ。
1936年のクーデターの首謀者の一人であったが、失敗後にはしばらくフィンランド国境に潜伏していたらしい。
帰還後は再びヴァーサ運動と手を結び、BWFに参加する事で政界に復帰。
BWFにおいては物資運営を統括している。党内では「1936年の混乱を戦い抜いた男」として、特に強い求心力を持っているようだ。

そして【赤髪】イングリッド・シーグフリード……
BWFの三頭の一人で、組織運営を統括する辣腕だ。
父は海軍の顕職を渡り歩いた海軍主流派のトップ、ブレーデフェルト退役大将。
かつての海軍参謀本部長の御令嬢と言うことになる。だが、実家からは勘当状態などという話もあるが……

今は亡きヴァーサ党大幹部【金髪】ラインフェルト・"シクヴァル"シーグフリードの内縁の妻であり、秘書として活動していた。
このあたり、シクヴァル氏が海軍を不名誉除隊した原因があるらしいが……まあ、そういうことなんだろうな。

シクヴァル暗殺と旧ヴァーサ党壊滅後、党員のうち、SNFPに参加しなかった一部の精鋭達の世話人として潜伏していたが
ユーリア・ラーム闘争継続宣言に呼応し合流、BWF立ち上げに尽力した。
開戦演説では城内平和における右派の代表を務め。現在はフィンランド治安対策本部の事務局長を務めている。

……国内でも有数のキレ者だ。彼女との接触においては室長に必ず話を通すように。


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 23:03 No.1229
ありがとうございました、メランダル君。
もう大丈夫です、引き継ぎますよぉ。

さて、彼らはその成り立ちから複雑な内部事情を抱えています。

フリードレク・ノルデン率いる「旧統一戦線派」、
……党内では最大勢力を保っています。ですが内部では穏健派と言ってもいいでしょう。
ノルデン氏本人は党内最古参の戦士であり、ほぼ全ての構成員から尊敬を集めていますねぇ。

そしてユーリア・ラームの派閥
「ラーム派」のうち、特にエルランド・ラーム個人を崇拝して「スワード・クラブ」を築いたものが中心ですぅ。
少数ですが新ヴァーサ運動最強の戦士であったエルランド・ラームの後継者として崇拝している者たちが側を固めています。
ややこしいのが、「ラーム派」でもラーム個人でなくラームの思想を崇拝していたグループもありまして……これの説明は後ですねぇ。

そしてイングリッド・シーグフリード率いる「シクヴァル派」
少数ですが”シクヴァル”の育てた精鋭と、国旗団から流れてきた者たちを抱えているようですねぇ。
彼女の本領は運営と情報能力で、その能力は抜群ですし、彼女の側近は最精鋭揃いと言っていいでしょう。
しかし、そのほかの派閥からは受けがよろしくないようですぅ。

……‥さて、ここまでが「BWF内部」の派閥。
ですが貴方たちはここから先も頭に叩き込んでもらわないといけません。

エルランド・ラームの配下であってもユーリア・ラームに従わなかった者たちがいます。
エルランド・ラームの思想を支持していたのであって【ラーム家の家臣ではない】という事ですね。
その中でも過激な者たちの代表が、かつて衝撃隊を率いたグスタフ・ベックス
今フィンランドのポフマンヤーを占領している賊の頭目ですねぇ。


「中立派」はBWFに入党はしませんでしたが、BWFを消極的に支持していますぅ。
現在はイェーテボリを中心に、穏健な民族主義活動に従事していますねぇ‥‥表向きは。
しかし、彼らもまたヴァーサ運動崩壊後、スカンジナヴィア各地にバラけて【休眠】状態ではあるが、新ヴァーサ運動を支えた組織の細胞達です。
連中、かつての武装をまだ保持しています。
……諸君が善き民主主義の砦の守護者となるのではあれば、これをしっかりと覚えておいてください。

「ヒムレー派」は、BWF立ち上げには加わらず、その大半がSNFPに残りましたぁ。
先にトップのヒムレー氏が暗殺されたこともあり、今はSNFP党内でも苦境に立たされているようです。

この辺りのヴァーサ系統の組織の仕組みと変遷に関しては、後日詳しく解説しますぅ


性の有識者 投稿日:2019年07月16日 23:05 No.1230
私が「とんでもない切れ者」ですか。

いやあ、アルフベンさんは中々お世辞がうまいですねえ。

私があなたの立場なら、こんな怪しい人物は「虫けら」「協調の癌」と徹底的にこき下ろしますよ。
いつ寝首を掻かれるか分からないですからね。
全く、恐ろしいったりゃありゃしない。

まあ、こう褒められて悪い気はしないですねえ…
キキキ…


エドヴァル・パッシコ 投稿日:2019年07月16日 23:08 No.1231
ほえぇ〜……(よく分かっていない)

協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 23:13 No.1232
さて、最後に「北ローマ帝国党」ですねぇ。
1936年の皇道派騒動……皇道党指導者たる、イングヴェ・ヴァルデゴード中佐本人を支持する「過激派」
中佐本人と言うより、精神的指導者だったエンシェービング男爵ホールリン中将を支持する「穏健派」
皇道党にはこの二つの潮流がありました。
このうち、蜂起に参加しなかった「皇道党穏健派」がSNFPを経て立ち上げた政党ですぅ。

まず、彼らは皇道党壊滅後に、ホルスト・パージの対象になり解任されました。
その後はSNFPに参加しましたが、民主主義に限界を見て、党内に、より権威主義体制を志向した一派を保ちました。
その過程においてロシア併合を主題とした北ローマ帝国論を掲げ、1940年代初頭に新政党を立ち上げたわけですねぇ。

党是として北ローマ帝国論を述べていますが……
さてローマ帝国と言いながらも存外現実を見据えて方針を弄っています。
後、着目する点は表現の自由を娯楽にまで広げて娯楽産業の支持を勝ち取っていることですね。私もフヒュッ、おっと失礼。

さて、この党の指導者はエミール・セルゲーヴィッチ・ロマノフスキー男爵です。
男爵とは言いますが、スウェーデン貴族ではなくて、ロシア帝国の男爵号を保持しています。

ロシア系貴族の父とスウェーデン貴族の母を持つ、ロシア出身、元皇道党「穏健派」指導者にして退役中尉。
母方の祖父が、かつて皇道党蜂起未遂で憤死した、「陸軍三羽烏」エンシェービング男爵ホールリン中将兵站局長ですねぇ。
幼少の頃に、ロシアから内戦を避けて母の実家があるスウェーデンに国籍を移し、士官学校に入校しています。
ですが、日本帰りのヴァルデゴード中佐が掲げた皇道主義に共鳴、彼自身、皇道派の精神的指導者たる中将の孫ということもあり、組織の中核として活動しました。
ですので、今、彼の下にはかつての兵站局主流派が勢ぞろいしています。

さて、帝国党は、常にキャスティングポートを握る位置に居続けました。
最初は共産同盟に接近したが、仏露戦争など外交情勢の変動により戦略破綻もあり離別。
ロマノフスキー氏本人は、国会炎上の際に事態の収拾にあたった現陛下に同調したことで協調ブロックに接近、現在は外務副大臣としてエプレボリ伯のサポートを務めています
また、あの素晴らしいスカンジナヴィアコミックマーケットや娯楽企業の運営など実業家としても活動していらっしゃいますねぇ。

……コホッ
すみません、やはり少し疲れているようです。メランダル君、後は任せます。


一般進歩党系職員 投稿日:2019年07月16日 23:15 No.1233
先生!ロマノフスキーせんせぇい!(物音を立てながら立ち上がる)

すみません……つい……


一般協同党系職員 投稿日:2019年07月16日 23:17 No.1234
お静かに、、、

性の有識者 投稿日:2019年07月16日 23:18 No.1235
北ローマ帝国党…

一見するとギャグのような連中だが、政界のキャスティングボードを握っていることは周知の事実…

なぜここまで勢力を伸ばせたのか、興味がありますねえ
後で探りを入れてみますか。
キキキ…


情報分析課主任メランダル 投稿日:2019年07月16日 23:25 No.1236
さて、民主同盟だな。
民主同盟は分かりやすくいうと【反戦とスカンディナヴィア解体の為の連立政党だ】だ。
彼らは反戦を掲げており、現状の不安感を一手に引き受けている。
まぁそれは当たり前だ。
反論はしても活動停止などは民主主義国家としては逆効果だからな。
まぁゼネストだのデマを撒くだの人種差別を煽るだので【連合王国を破綻させよう】としない限りは放っておいていい。
……社民党はともかくSNFPは極右民族主義者や退役軍人同盟を抱えているので信用しすぎるのも論外だがね。


さてそれではまずは「スウェーデン国家人民党」通称、SNFPからだ。

右派勢力の結集を目指し、1935年に結成された政党だ。
スウェーデン農村部の保守層と、ホルスト・パージと呼ばれる1936年軍粛によって退役を余儀なくされた軍人たちが主要な支持層だな。

さて、我々が注意するべきなのは彼らの民族主義者としての側面だ。
表向きは自治権の尊重による連合王国の解体を求めているが
『連合政府』の要職から他国の人間を除こうとするなど、エスノセントリズム的な策動が目立つ。
そこを抑えるのがノルウェー・フィンランドともつながりを持つ社民党の役目だろうが
……さて、どうなるかね。

党首はアルフレド・シュワルツ、農業官僚出身だ。
英国革命を体験し、民衆による政府打倒を目にしたことから、労働者階級の没落阻止とナショナリズムの高揚の必要性を痛感し、議員の道に進んだ。
独立国としてのスウェーデン主義を掲げ、スカンジナビア連合王国の成立に反対する硬骨の政治家。
右派の長老政治家でもあり一貫して列強との戦争に反対している。
対仏開戦についてはこれに反対し、社民党と左右の壁を越えた反戦・反スカンジナビア主義の連立「民主同盟」を立ち上げる。

あと、個人としてはスウェーデン酒造協会の名誉会長としても有名だな。
その酒仙ぶりは北欧一、あのパルメ総裁より酒が強いという噂もあるが……
「あの」総裁より酒が強いなどと、そんな異常な事が事実かどうかは不明だ。

君達の中に自信がある者がいれば彼らに挑んでみてもよいだろう。
我が協調ブロックが誇る勇者として人事資料に残しておこう。


……さて、まずは彼らの中の要注意人物として挙げるのならば、エーミール・リッケルト副党首、退役陸軍中将だ。
SNFPの支持基盤たるスウェーデン退役軍人同盟会長でもある。
退役陸軍中将だがその軍歴を覚えておくとよい。軍務局長、参謀次長を歴任している。
かつて、王国陸軍において、エプレボリ伯爵中将、ホールリン男爵中将と並んで「陸軍三羽烏」と呼ばれた英才だ。

【あの36年】の以前は軍の主流派の領袖として、次期参謀総長の地位が約束されていた人物だった。
だが憂国軍人会・バルト統一戦線派将校団による【フィンブルの冬】事件、そして皇道党蜂起の事後処理に際し、ホルスト政権に反抗的な態度を取り、トロンハイム公国軍司令官へ左遷され、自主退役をした。
同時期にホルストの粛清によって解任された退役将校団を取りまとめ、SNFPの軍人派閥のリーダーとして副党首の座に就いている。
SNFP内の反与党、特に反人民連合派の代表格だ。そして軍部の利益の代弁者であり、現在もかつての部下を使って軍部内に院政を敷こうとしている。

‥‥退役軍人同盟はその成り立ちから言って反ホルストの傾向が強いが、それも一枚岩とは言えない。

良い例が、退役軍人同盟副会長であるエドヴァルド・ルンベック退役海軍中将だ。
国内の海軍理論の第一人者だな。
彼は1936年の騒ぎにおいて、少将ストックホルム海軍基地司令官の地位にあったが、混乱においても政治的に中立かつ厳正に振舞った。
そのことがホルスト首相に評価され、中将海軍参謀本部長、ブレーデフェルト提督の一世代後の海軍トップの地位についていた人物だ。
なので、「戦艦ホルスト」の命名責任者でもある。経歴的には反ホルストとは言えないだろう。
だが、左右の間では中立的だったが、民族主義的人物で、ウルマン政権のアラブ人登用に反発して退役、SNFPに身を投じた。
この辺りの幅の広さは、SNFPという政党のふところの深さを如実に表しているな。

そしてペール・フランセン幹事長
SNFPの次期党首の座に近い、若手の最有望株だ。
南アフリカ出身。やや口が軽いが頭脳明晰な人物。
ウプサラ市長選挙において、排外的な主張を行い、ウプサラ事件ではアラブ人の排除を唱えていた。後の労農運動のメンバーと対立しているらしいな。
対仏開戦・ストックホルムのテロにおいては負傷者の救助を行うととともに、反戦派の代表格と評判を高めている。
正直、有能だぞ?今SNFPが支持を伸ばしているのは彼の手腕によるところが大きい。決して侮るな。


情報分析課主任メランダル 投稿日:2019年07月16日 23:29 No.1237
……そして「スウェーデン、ノルウェー及びフィンランド社会民主労働党」、社民党か。
スウェーデン・ノルウェー・そしてフィンランドの社会民主主義政党を包括する政党だ。
一貫して反戦、孤立主義を唱えている。
1936年時点で与党であったが、例の混乱で下野した政党だな。
現在のサッハー党首は、かつて党内の非主流左派を率いていたが、36年に党首に就任、その後は一貫して党を指導している人物だ。
スカンディナヴィア主義を否定しているが各国の平等を求めている点が……ひょっとすればSNFPとの亀裂になるのかもしれないな。
ノルウェー社民党のオルランド氏が事実上の副党首を務めているが、彼も基本的にはノルウェーの地盤固めに専念しているようだ。


一般進歩党系職員 投稿日:2019年07月16日 23:31 No.1238
(SNFP……思うところはあるけど孤立主義なのと、ロマノフスキー先生ので充分なのがねぇ……)

性の有識者 投稿日:2019年07月16日 23:32 No.1239
SNFPに社民党…

所詮は、前時代の遺物ともいうべき存在ですねえ。

反戦やらなんやら言っているようですが、選挙のたびに負け続けている。

国民は、戦争がしたいんですよ。

彼らがその事実からいつまで目を背け続けるか、見ものですねえ…
キキキ…


情報分析課主任メランダル 投稿日:2019年07月16日 23:44 No.1240
最後は、レジティマ派。
これは正確に言うと政党ではない。会派であり、いわゆるサロンの集まりのようなものだ。
現在はその党勢は加速度的に縮小しているようだな。
もともと内部派閥の独立性が高かったことで党勢拡大がすすんでいただけあり、
後述するがとある事件が起きた後はその行動は鈍化している。

一応の領袖はマリエスタード伯クラウツだな。
超零落してアメリカに落ちぶれた名門貴族の子孫で、名ばかり伯爵の会計士出身。
アメリカで先物取引で破産、帰国し職を転々とするが惨めな境遇に耐えきれず発狂したとも言われるが……明晰な人物だ。会話は噛み合わないが。
超復古主義的な言動を繰り返し、これがエベルトーネ公に面白がられて資金を与えられ、巨大政治組織を一代で築きあげた。
1940年選挙では突飛な政策が、政治混乱に飽きたアッパークラスの支持を広く集め躍進、最大議席を集め、野党第1党の指導者にまで瞬く間に上り詰めた。
44年選挙では政党連合「青・白・金」の戦略構築に大きな役目を果たした。
国会炎上事件とそれに続く国王選挙においては、「貴族あっての王」の方針を掲げ、王党派として柔軟かつ果断な行動をとっていた。
しかし、最近は表舞台に立つことが少なくなってきたな。

そして抑えていくべき幹部としてはまずエベルトーネ公ティセリウス
スウェーデン北部を基盤とする国内屈指の大貴族にして大富豪だ。
レジティマ派内派閥「伝統派」首魁
伝統派はレジティマ派の復古主義政策の理論を構築したものであり、また強固な地盤と権力を持ったレジティマ派最大派閥だ。
マリエスタード伯クラウツを担いでレジティマ派を作り上げた黒幕といってもいい。
1940年選挙に出馬し当然のように議員として当選した。
しかし、そのあまりにも反動的な姿勢は、国内の与野党問わず警戒され国会運営で行き詰まってしまう。
レジティマ派内においても「硯学派」「実力派」が勢力を伸ばし、
私兵隊『騎士団』の壊滅もあり、伝統派は徐々に主導権を失っていたわけだ。
しかし現在では両派閥が事実上崩壊した事により再度主導権を握っている

さて次は‥・・あぁコイツか。
リンドホルム伯パウル。通称は【悪童伯爵】だ。
レジティマ派内派閥「実力派」首魁だ。実力派は……実業家の集団だ、少なくとも表向きにはな。
同時に強力な組織と最大の資金力を持つレジティマ派の背骨でもある。
彼はもともと出自も明らかでないアメリカ人だった。本名はパウル・エクヴァルのようだ。
ホルスト政権において盛んになった土地取引に乗じて巨万の富を築き、スウェーデン国内の貴族に取り入って縁戚を結び爵位を得るに至った。
そうした意味では間違いなく『実力派』の精神を体現しているな。
レジティマ派の経営する企業の管理者でもあり、中東を拠点として数々の非合法活動に携わった疑惑がある。
ウプサラ市長選では後援したユーリア・ラームが敗北したことから、報復として違法アラブ移民1万人を市内に放流する暴挙を行った……疑惑がある。
そしてその調査を行っていた碩学派首魁のウメオ子爵を殺害した疑惑がある。
そう、全ては疑惑だ。立証はまだできていない。
……今まで例示した要注意人物の中でも最上位にはいる本物の危険人物だ、よく覚えておけ。

さて次はキルナ男爵だな。
彼もレジティマ派内派閥「実力派」に属している。
前歴・正体全て謎の人物だ
独自の情報組織を持っている事は確かだが、警察すら手掛かりをつかめていない。
政府にも反政府組織にもその足取りをつかませることがないが、どうやらリンドホルム伯を見限った……と思われる。
全てが謎の人物だ、遭遇したら室長に必ず報告せよ。

……さて、次は故人だが覚えておくように。
ウメオ子爵ヨハン
レジティマ派内派閥「碩学派」の首魁だった人物だ。
硯学派は比較的リベラルで常識の有る貴族、学者によるレジティマ派の派閥だ。
現代的な常識と柔らかな物腰を兼ねそろえた、レジティマ派では希少な人物だな。
エプレボリ伯とは旧知の人物で道理と伝統を大切にする好人物。
レジティマ派の理想に共感する保守主義者の貴族であり、40年選挙で議員に当選。
しかし、派内のあまりに時代錯誤な姿勢に反発し、徐々にリベラル姿勢に転換。
同時に、政府与党の要人へと接近した。
しかし、ウプサラ事件においてリンドホルム伯に不信を感じ、不正を捜査していたさなかに何者かに殺害されてしまった。
現在はご令嬢が子爵の地位を継いでいるようだ。

……さて、各党の概要は以上だ。
次はそれぞれの構成員について講義を行うとしよう。
また次回。


一般協同党系職員 投稿日:2019年07月16日 23:45 No.1241
(お疲れさまでした!)

一般進歩党系職員 投稿日:2019年07月16日 23:48 No.1242
(お疲れさまでした!)

国際協調民主ブロック2代目総裁 パルメ 投稿日:2019年07月16日 23:50 No.1243
ういー皆おつかれさん。

こんなところで何やってるんだ?

・・・え?オリエンテーション?

・・・あーじゃあ私はお邪魔なようだな。

それじゃあ仕事に励んでくれたまえ

(酒瓶を持って脱兎のごとく去る)


性の有識者 投稿日:2019年07月16日 23:52 No.1244
レジティマ派ですか…

一つの看板を、3、4人でそれぞれ背負っている
だから選挙にだけは強い。

その勢い、いつまで続きますかねえ
結局、レジティマ派に投票する人間など、その場限りの「面白さ」「ネタになりやすさ」を基準に投票先を決める、無党派層の中でもカスのような連中が大半ですよ…

そういった連中が投票先を変えれば、レジティマ派はすぐに息絶える…

次の選挙が楽しみですねえ…マリエスタード伯?


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年07月16日 23:55 No.1245
合いの手コメントありがとうございます!
長文でしたがお付き合いありがとうございました!!


国際協調民主ブロック2代目総裁 パルメ 投稿日:2019年07月17日 00:09 No.1246
>No.1244

おぉっ有識者君!久しぶりになるかな?
ちょうど良かった!君が広報部を取り仕切るようになってから党員と金のまわりが随分と良くなったみだいだ!
君のような優秀な人材を迎えられたのは僥倖だったようだな!

それで一つ相談なのだがな・・・現在我が国は戦争状態が続いているが我々は戦後の事を考えなくてはならない。
その為にも来るべき総選挙に向けた体制作りを加速させる必要がある!
君には広報部長としてその最前線に立ってもらいたいのだ!
よろしく頼むよ!有識者君!

何か相談事があれば総裁室に来てくれ!歓迎するよ!

TwitterアカウントとGmailアドレスを記載しておきますので宜しければ気軽に声をかけてください

Twitter: https://twitter.com/godfather2037
gmail: syokityou6582@gmail.com


性の有識者 投稿日:2019年07月17日 00:16 No.1247
>1246

申し訳ありません…

私、「制の有識者」は、完全匿名という設定で本AARに参加させていただいております。

ここで登場してしまっては、かえって混乱を招きそうですので、Twitter、Gmailでの反応は差し控えさせていただきます
何卒ご容赦ください。


国際協調民主ブロック2代目総裁 パルメ 投稿日:2019年07月17日 00:20 No.1248
>No.1247

了解しました!こちらも無理言って申し訳ありません。
これからも世論型AAR活性化の為盛り上げていきましょう!

先ほど述べたことは本当ですので総選挙の際はバンバンやっちゃってください!