花 ときどき 天文


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今夕・水星を見ました
永井 投稿日:2023年12月09日 20:06 No.243
夕方綺麗い晴れていたので、水星が見えるかも?と2階のベランダに出て、薄暮の南西空を探しましたが見当たらず・肉眼で無理なら・と双眼鏡で探したら、見付かりました。
夕日に照らされている勢か?こころもちオレンジ色に見えましたが、水星を見たのは久しぶりでした。
真偽のほどは判りませんが、かのコペルニクス(1472~1543)が水星を見ること無く生涯を終えた・と言う逸話が残っているほど見るチャンスの少ない惑星である事は間違い無いでしょう。
水星は太陽を88日で一周すると言うすばしこさです。英語名マーキュリーはギリシア神話の神々の使者である伝令神ヘルメスから来ていますが
チョコマカした動きからの命名でしょう。尚、ローマ神話では商業の守護神メルクリウスです。
地球が太陽を一周する間に4周している訳で、西の夕空に見えたと思うと朝の東空、と思うとまた西の夕空・・・これを繰り返しており
見えている期間も短い事、太陽のすぐ近くを廻っている為太陽が沈んだ直後か、昇る直前の短時間しか見られない、しかも低空は霞んで見えにくい事等が重なるので
見える期間を知った上で天気のいい日に意識して見る努力をする必要が有ります。
今年は今がチャンスで日毎に西空低くなり二十日頃には見られなくなります。 夜明け前の東空は早く眼を覚ます人しか見られませんので、西の夕空で見る事を考えると・・・
来年(2024)見るチャンス(東方最大離角)が3/25・7/22・11/16の3回になりますので、この前後の天気のいい日に意識して(これが大事)探して見て下さい。
コペルニクスが見られなかった水星を見ることが出来たら自慢出来ますよ!(笑)
注1:東方最大離角とは、水星や金星などの内惑星が太陽から見て東側に一番離れた時を言い、地球から見た時は西側の夕空で見易い時になります。 
   西方最大離隔はこの逆になり、早朝の東空で見られることになります。
注2:コペルニクスは「天球の回転に付いて」で当時常識だった天動説を覆す地動説を唱えた事で有名です。 
   従来の考え方をひっくり返す画期的な発想を「コペルニクス的発想」などと言うのはここから来ています。