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僕がPCR原理主義に反対する理由
雪谷旅人
投稿日:2021年03月03日 10:28
No.1103
岩田健太郎著「僕がPCR原理主義に反対する理由」
(集英社,2020年12月刊)
著者の岩田氏は神戸大学医学部教授で感染症の世界的権威。ダイヤモンド・プリンセス号で感染が広がったとき,独自の調査をして「ゾーニングができていない」と酷評し,政府から睨まれた人です。
なぜ日本ではPCR検査の数が少ないのか,なぜ医者を通さなければならないのか,この本を読んでよく分かった。検査数の少ないのは能力がなかったからだが,医者を通すというのはそれなりに理があったという。PCR検査の感度は70%しかなく,擬陽性,擬陰性が多発する。それを補うのは医師の感性で,事前確率と掛け合わせて決めなければならない。問題は町医者にそのような感性があるかということだ。
検査だけでなく,ウイルスとは何か,感染防止のポイントは何か,ワクチンとは,など,分かりやすく書かれている。筆致は軽妙。随所に散りばめられた例えやウィットが素晴らしい。コロナを理解するための必読の書。