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樺太アイヌ民族誌
雪谷旅人
投稿日:2021年02月09日 19:51
No.1074
大貫恵美子著
,阪口諒訳「
樺太アイヌ民族誌
」(青土社,2020年12月刊)
---その生活と世界観---という副題のついたこの本は,樺太アイヌの生活,生涯,社会,信仰,世界観について詳述している。著者は日本人だが米国ウィスコンシン大学教授で,9年間樺太アイヌとともに過ごし,1974年にこの本を英語で著した。樺太アイヌと北海道アイヌは多少異なる点があるが,それについての注釈もついている。
アイヌについては文献が少なく,生活や世界観について不明な点が多かったが,「人の国」と「神の国」の往来など,独特の世界観が分かりやすく書いてある。自然と共生し,自然を畏れるアイヌの姿が美しい。昨年読んだ「激流」に出てくるトンコリ(五弦琴)や「神の涙」に出てくる木彫りなど,その背景がよく分かった。最も不可解なのは「クマ送り」だ。乳幼児のクマを捕獲し,家族として大切に育てたクマを祭り上げて殺し,その肉を家族と親類縁者で食する。「死は魂の再生」という信仰が基本にある。
昨年行けなかったアイヌ文化博物館(平取)やアイヌ民族博物館(ウポポイ,白老)に今年はぜひ行きたい。大雪山登山と合わせて計画したい。
kaguya
投稿日:2021年02月15日 22:14
No.1085
生まれも北海道ですが、ずいぶんアイヌが美化されている気がします。
ウポポイなど????という感じです。
北海道の土地が中国などに買い占められている中で、不安です。
この雰囲気に便乗して欲しくないです‼️
雪谷旅人
投稿日:2021年02月16日 09:21
No.1086
大貫氏の本は1974年に書かれたもので,今のアイヌブームとは関係ありません。学術書に近い内容なので,誇張も美化もないと思います。クマ送りについてはとても詳しく背景や思想が書かれているので,一度読まれることをお勧めします。
ウポポイについては多くの批判があることを承知しています。まあ,テーマパークなので,それなりに楽しめばよいのでは。ガースーの息がかかっているので,ちょっと気が引けますが(笑)。
kaguya
投稿日:2021年02月16日 10:05
No.1087
何も読まずに失礼しました。
昨今のアイヌブームで神経質になっています。
本当に自治区とかが出来るものやら、、、。
外国の土地買い占めは本当にあるので、心配です。
yama
投稿日:2021年02月16日 11:50
No.1088
現在「所有者不明土地」が九州の面積を上回るそうです。近い将来「所有者不明土地」が北海道の面積と同じになるとの予測もあります。所有者が亡くなっても相続をしない相続人が増えて居るからだそうです。相続しても固定資産税だけ徴収され価値の無い土地を所有していたくは無いですから。昔は不動産ですが今は負動産です。この様な土地を二足三文で買って居る外国人が増えて居るのでは・・・