今回は割と見るポイントを割り切って、ショールームで見られる(のが確実な)新型CBやZは完全無視。コンセプトカー主体で見てきました。下で書いた電動バイクはあくまでコンセプトモデルで、2030年以降という市販形態にはまだまだ遠い様子。だから形も「電動だからパワーユニットを低くできてシート高を下げられます。それを活かして乗車姿勢を従来のシティバイクから見直しました」くらいで、バッテリー容量が減るのを承知でデザイン優先でタンク下をスリムにしたり「現在のバッテリー技術ではこのデザインだと製品になりません」という割り切りでした。ヤマハはモトロイド3、2と一体何が違うのかと聞いたら最大の違いは制御だと。これまでは乗り手なしで自立制御できるよう状況に応じバランスを制御するプログラムをいちいち教え込んでいたのが、Aiの導入でモトロイド自身が自分でどう制御すべきかを考えてそれに従って動くようになったそうで、そりゃ凄いなと納得。ただし、あくまで二輪に応用していく先端技術開発のためのものですな。この辺は難しいところで、メーカーとしては自社の技術力をアピールしたいのだけどユーザーとしては自分たちが所有できる手に届く未来を見たいわけで、売る可能性がなく、将来的に自分のバイクがこうなるわけでもない、という技術を見せられても・・・という乖離はあると感じました(NGKでも同じことを聞いた)。スズキはジクサーのエタノールとのバイフューエル(インドで販売中)とe-アドレス(最高速度70キロ・5kw/125cc相当・航続距離80kmで充電は100Vで6時間半)・バーグマンの水素エンジン車がポイントで、「燃料電池はどうした?」と聞いたところ「現在の技術では小型化に限度があり、スクーターに積むのがやっとでスポーツバイクには無理。また、研究を進めていくうちに水素から電気を取り出すよりも、水素をそのまま燃やした方が(積載力のある四輪ならともかく二輪なら)効率がいいと気づいてしまいました」とのこと。実際そう大きな差ではないそうだけど、そういうことだそう。詳しい材質は非公開でしたがタンクは樹脂と繊維の複合材で水素分子を不透過にした外側を強度の出せる金属で覆う構造だそう。そこでミライの癌になっているタンクを15年で交換を義務付けている国内法の問題、これについて聞いてみたところやはり該当するそうで「今の技術なら充分クリアできるのでは?法改正するよう働きかけたら普及進むのでは?」と聞いてみたらこれがかなりの難物で、「正直加水分解みたいなもので、クリアはかなり難しいです。耐久性を伸ばすのは当然としても、今は余裕で長持ちするタンクを作るよりタンクのリサイクル・リユース性を高めてコストを下げる方が技術的にも近道ですね」これよこれ、こういう話が聞きたかったから東京までわざわざ出向くのよ!d( ̄  ̄)んで、他のところも回りましたがどこも水素エンジンに力を入れ始めている印象。NGKは開発中という水素エンジン用のスパークプラグの試作品を展示してましたが(燃焼が速く燃焼温度が低い水素の特性に合わせて材料を色々変えてテストしてるらしい)詳しくはもちろん秘密ながらも「自動車メーカーから依頼があったから開発している」ことはお認めになりました。まあ当然の話ですが、NGKに開発依頼をするくらいに(多分複数の)メーカーが水素エンジンに力を入れ始めたという証左です。BEV普及が世界的に踊り場に差し掛かっているのを見て、国内メーカーも路線変更を始めたのでしょうね。