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汚名
組長
投稿日:2021年01月10日 21:23
No.57
《父親にドイツのスパイ容疑がかけられ、売国奴の娘と呼ばれたアリシアにFBIの捜査官デブリンが接近してきた。
ナチの残党と思しき人物セバスチャンが父の友人であったことから、アリシアにその内情を探って欲しいという依頼だった。
舞台はリオ・デ・ジャネイロに移り、アリシアはそこでセバスチャンの求婚に応じるが、デブリンとの連絡も引き続き行われていた。
やがて、彼女は屋敷の酒蔵で組織の秘密を突き止めるが、その事に気づいたセバスチャンは……。
ヒッチコック作品の中では、スリラーの要素よりもメロドラマの色を濃くした作品。》
ケーリー・グラントとイングリッド・バーグマンの共演です。
最初は若干間延(恋愛描写)しますが、情報を得るため結婚に応じ、ワインセラーに隠された秘密を探るあたりから、サスペンスが高まり、緊張の持続がたまりません。
さすがヒッチコック監督です。
秘密を暴いたことが分かったのか、敵はどういう手段に出るのか。
果たしてどうやって助かるのか。
ここらが予想を裏切っていく展開で、ラストの着地もお見事でした。
ケーリー・グラントとイングリッド・バーグマンという、美男美女のキスシーン、何度も何度もキスします。
当時キスは3秒以内でないとダメやったそうで、これを逆手に取って逆にエロいです。
お話の展開は実にシンプルでわかりやすく、語り口のうまさは天下一品です。
無駄のない描写、さりげないものが生きてくるうまさ、これぞサスペンスのお手本です。
古さを感じさせない、巨匠の傑作の一本です。
1946年。101分。BSプレミアム。3.8。
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