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浅草キッド
組長
投稿日:2022年01月23日 21:11
No.246
《ビートたけしが自身の師匠である芸人・深見千三郎と過ごした青春をつづった自伝「浅草キッド」を映画化。
劇団ひとりが監督・脚本を手がけ、多くの人気芸人を育てながらも自身はテレビにほとんど出演しなかったことから「幻の浅草芸人」と呼ばれた師匠・深見や仲間たちとの日々と、芸人・ビートたけしが誕生するまでを描き出す。
昭和40年代の浅草。大学を中退し、「お笑いの殿堂」と呼ばれるフランス座のエレベーターボーイをしていたタケシは、深見のコントにほれ込んで弟子入りを志願。
ぶっきらぼうだが独自の世界を持つ深見から、“芸ごと”の真髄を叩き込まれていく。
歌手を目指す踊り子・千春や深見の妻・麻里に見守られながら成長していくタケシだったが、テレビの普及とともにフランス座の客足は減り、経営は悪化していく。
やがてタケシはフランス座の元先輩キヨシに誘われ、漫才コンビ「ツービート」を結成。
深見の猛反対を押し切ってフランス座を飛び出し、人気を獲得していく。
深見を大泉洋、タケシを柳楽優弥が演じる。
Netflixで2021年12月9日から配信。》
これはもう素直に人間ドラマ。
Netflixで評判になっています。
北野タケシの出世物語というより、師匠である深見千三郎との師弟関係、その絆を描きます。
なぜなら、売れてなかった漫才がツービートになって売れたわけやTV出演の葛藤が描かれていません。
さわりはありますが、根本には触れていません。
"笑われるのではなく笑わせる"という言葉は出てきますが、具体的には描かれません。
タップダンスが出てきますが、これの意味も描かれていません。
浅草の終焉も描かれていません。
ということで、弟子と師匠の話です。
このやり取りが絶妙です。
似ていない柳楽優弥がタケシに見えてくるのがすごい。
大泉洋は安定です。
極端な表現もなく、オーソドックスな演出で貫かれ、万人が楽しめる作品になっています。
ちょっと上品すぎるほどです。
そういう意味で少し物足りなくもないですが、いい作品でした。
劇団ひとり監督の作品は初見です。
これからはちょっと注目します。
2021年。122分。Netflix。4.0。
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