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浅田家!
組長
投稿日:2022年01月23日 20:32
No.244
《様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、二宮和也と妻夫木聡の共演、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督のメガホンで描いた人間ドラマ。
4人家族の次男坊として育ち写真家になった主人公・政志を二宮、やんちゃな弟をあたたかく見守る兄・幸宏を妻夫木が演じ、家族の“愛の絆”や“過去と今”をオリジナル要素を加えつつ描き出す。
浅田家の次男・政志は、父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進学。
卒業制作の被写体に家族を選び、浅田家の思い出のシーンを再現した写真で学校長賞を受賞する。
卒業後しばらくはくすぶっていたものの、再び写真と向き合うことを決意した政志が被写体に選んだのは、やはり家族だった。
様々なシチュエーションを設定しては家族でコスプレして撮影した写真で個展を開催し、写真集も出版され、権威ある賞も受賞する。
プロの写真家として歩み始めた政志は、全国の家族写真の撮影を引き受けるようになる。
しかし、2011年3月11日、東日本大震災が発生。
かつて撮影した東北に住む家族のことが心配になった政志は被災地に足を運ぶが、そこで家や家族を失った人々の姿を目の当たりにする。
第44回日本アカデミー賞で黒木華が最優秀助演女優賞を受賞。》
本作も中盤までは軽く進み、コメディタッチです。
しかし、東日本大震災からぐっとシリアスになります。
まあ仕方ないですが。
家族が一番好きだったこと、一番なりたかったこと、それを写真で実現する。
ただカメラを構えるのではなく、人々の心に寄り添います。
そして、十分納得の上でシャッターを押すわけです。
東日本大震災のボランティアは、写真の洗浄です。
泥まみれの写真を一枚一枚洗い、貼りだして被災者に返却するわけです。
お父さんの写真がない。
お母さんや妹の写真はあるのに。
それは仕方ありません。
だって、いつも写真を撮るのはお父さんなんだから。
お父さんはいつも後ろで支えているんだから。
というわけで、いい映画でした。
ファーストシーンに戻るラストシーンが……。
洒落てますね。
ちょっとしんどいシーンもありますが、しつこくなくさらっとしているので気持ちよかったです。
カノジョの立ち位置もいい感じでした。
2020年。127分。日本映画専門チャンネル。4.0。
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