映画同好会
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ゴジラ-1.0/C 組長 投稿日: 2024年01月24日 21:54:12 No.555 【返信】

《山崎貴監督が手がけた「ゴジラ-1.0」のモノクロ映像版。
タイトルの読みは「ゴジラマイナスワン/マイナスカラー」。
特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品であり、日本製作の実写版ゴジラ映画として通算30作目となる節目の作品として生み出された「ゴジラ-1.0」。
2023年11月に公開された日本はもとより、同年12月にはアメリカでも公開され、全米歴代邦画実写作品の興行収入1位を記録するなど大ヒットを記録した同作の映像をモノクロ化。
山崎監督が目指した「怖いゴジラ」の原点ともいえる1954年の第1作「ゴジラ」を彷彿させる世界観を体感することができる。》

これで4回目、内容については省略します。
カラー版との違いは、東宝のロゴマークがカラーから白黒に変化するところぐらいです。
1作目のロゴを踏襲したのかな。

モノクロになったので、よりVFXの精細さが強調されます。
アラが目立たないのです。
画面の情報量が減るので、今まで見えていないところも見えます。
ただし、想像力も必要ですが。

何故でしょう、古い時代の映画にはモノクロが似合います。
たぶん、自分自身が経験していない世界は、カラーで想像できないのかな。
カラーの夢もあまり観ませんし。

ですから、モノクロのほうがよりリアルに感じます。
矛盾ではありますが、モノクロのカラー化はあまり評判は良くありません。
不思議ですね。

鑑賞の回を重ねるにつれて、映画のテンポが早く感じます。
あっという間に終わってしまいました。

何度観ても飽きません。
悪人が出て来ず、まあハッピーエンドで観やすいですし。

こういう試みが増えてきました。
「マッドマックス 怒りのデスロード」や「パラサイト 半地下の家族」もそうです。
残虐性も抑えられます。
モノクロ再評価、いいですね。
古い名画もどんどん上映してください。

2024年。125分。大阪ステーションシティシネマ。4.2。


博奕打ち 総長賭博 組長 投稿日: 2024年01月21日 20:32:21 No.554 【返信】

《鶴田浩二主演の「博奕打ち」シリーズ第4作で、同シリーズ中の白眉というにとどまらず、数々の作品が量産された東映任侠映画史上の最高傑作との呼び声も高い屈指の名作。
本シリーズの演出を今回初めて手がけた山下耕作監督が、名脚本家・笠原和夫が書き上げたギリシャ悲劇のように凝縮された運命劇を格調高く映画化。
親分の跡目争いを契機に敵味方に二分されることになった身内同士が、血で血を洗う壮絶な死闘を繰り広げて屍の山を築いていく様子を、間然するところのない演出で見事に描き切り、圧巻のドラマを構築。
公開時に、あの三島由紀夫をして「これは何の誇張もなしに“名画”だと思った」と言わしめ、それまで世間で冷遇視されていた任侠映画への評価を一変させることになった。》

噂には聞いていましたが、未見でありました。
ヤクザ映画は苦手ですので。

題名はあんまり内容とはリンクしておりません。
身内同士が殺し合うという悲劇で、全く救いがありません。

とにかく面白い展開でした。
よくある跡目争いかと思いきや、予想を超える展開になっていきます。
誰も幸せにならないという、確かにギリシャ悲劇のようです。

鶴田浩二、若山富三郎の義兄弟、跡目を継ぐ名和宏もいい役でした。
悪役がちょび髭の金子信雄、憎々しいですがちょっと軽いかな。
女性にも矜持が描かれ、容赦ありません。

「任侠道か……そんなもん俺にはねえ……俺は、ただの、ケチな人殺しなんだ……」

「仁義なき戦い」に通じるリアリズムでした。
全く美化していないのがすごいです。

さすが傑作の名に恥じない作品でした。

1968年。95分。日本映画専門チャンネル。4.0。


ビヨンド・ユートピア 脱北 組長 投稿日: 2024年01月16日 14:15:38 No.553 【返信】

《脱北を試みる家族の死と隣り合わせの旅に密着したドキュメンタリー。
これまで1000人以上の脱北者を支援してきた韓国のキム・ソンウン牧師は、幼児2人と老婆を含む5人家族の脱北を手伝うことに。
キム牧師による指揮の下、各地に身を潜める50人以上のブローカーが連携し、中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して亡命先の韓国を目指す、移動距離1万2000キロメートルにもおよぶ決死の脱出作戦が展開される。
撮影は制作陣のほか地下ネットワークの人々によって行われ、一部の詳細は関係者の安全のため伏せられている。
世界に北朝鮮の実態と祖国への思いを伝え続ける脱北者の人権活動家イ・ヒョンソをはじめ、数多くの脱北者やその支援者たちも登場。
「シティ・オブ・ジョイ 世界を変える真実の声」のマドレーヌ・ギャビンが監督を務めた。
2023年サンダンス映画祭にてシークレット作品として上映され、USドキュメンタリー部門の観客賞を受賞。》

脱北はフィクションでは描かれています。
また、脱北者のインタビューもあります。
でも、脱北行を追ったドキュメンタリーは初めてです。

どうやって撮影した、できたのか。
彼らに撮影班が同行しています。
それとスマホや隠しカメラ。

ここに撮影された映像は実に生々しいものです。
80歳を超える老婆と女の子2人と両親の5人。
ジャングルの道なき道を何時間も歩きます。

ブローカーは決して善意ではなく、あくまで金儲けです。
つまり、いつ裏切るかわかりません。
一応、ルートはできているんですけど。

もう一人の脱北者は母が依頼した息子。
こちらは電話のみ。

凡百のサスペンスよりそらドキドキします。
そこに北朝鮮の歴史や実態が挿入されます。
本作は米映画ですので、北朝鮮を悪く描くバイアスがないとは言えませんが、嘘はないでしょう。
何ともはやな国であり、国際社会がどうしようもできないもどかしさが増幅されます。

本作が公開されているということは、脱北が成功したということです。
それはいいのですが、もし撮影班が同行したことにより失敗していれば、責任の所在はどうなるのか、という問題があります。
映画評論家の松崎健夫氏が指摘しておられました。
確かにこれは問題です。
というか、ドキュメンタリーすべてに言えることだと思います。

当事者でない第三者が介入することで、思わぬ方向へ進展してしまったらどうするのか。
いい方に行けばいいのですがね。
そこがドキュメンタリー作品の微妙なところです。

さて、本作はアカデミー賞も有力だと言われております。
北朝鮮とはこんな国だと知るべき作品であることには間違いありません。

一人でも多くの人が観るべき作品でしょう。

2023年。115分。TOHOシネマズなんば。4.1。


M3GAN/ミーガン 組長 投稿日: 2024年01月15日 09:52:34 No.552 【返信】

《2023年、世界中で大ヒットを記録したホラー。
AIを搭載した、キュートな少女の人形“ミーガン”が巻き起こす惨劇をスリリングに描く。
“ブラムハウス”も製作に参加。
人形を題材にしたホラーは「チャイルド・プレイ」「死霊館」など少なくないが、本作はAI(人工知能)の進化が続く新時代の到来を背景とした、オリジナルな着眼点が出色。
AIを搭載した人形(なのでむしろロボットに近い)ミーガンは、自分の持ち主になった少女ケイディを守ろうとして暴走を始め……。
ある場面でミーガンが見せるダンスが不気味で、これがSNSで拡散して世界的ヒットに発展。
製作・原案を担当したひとりは「ソウ」「インシディアス」「死霊館」の各シリーズに参加してきたホラーの名手ジェームズ・ワン。》

AI、ロボットの暴走という作品は数多あります。
本作は「チャイルド・プレイ」に近いかな。
ユニークな点は、少女の相手になるということ。
贅沢な玩具です。

テーマとして、子供と向き合うのは、あくまで人間でなければいけないということ。
ロボットに任せちゃだめだということです。
とはいえ、そこをきっちりプログラムしていれば大丈夫かも。
未完成品ですから。

ラストの展開はもはや「ターミネーター」。
続編があるそうです。
「ミーガン2.0/M3GAN 2.0」。

怖いかというとまあ普通です。
人形の表情が怖いというか気持ち悪いです。
大体人形の表情はそうですけど。

何故暴走してしまったかの説明は特になかったです。
そこはまあどうでもいいのかもしれません。
1万ドルでこんな玩具買うかなあ。

2023年。102分。WOWOW。3.6。


コンクリート・ユートピア 組長 投稿日: 2024年01月11日 21:09:35 No.551 【返信】

《大災害により荒廃した韓国・ソウルを舞台に、崩落を免れたマンションに集まった生存者たちの争いを描いたパニックスリラー。
世界を未曾有の大災害が襲い、韓国の首都ソウルも一瞬にして廃墟と化した。
唯一崩落しなかったファングンアパートには生存者が押し寄せ、不法侵入や殺傷、放火が続発する。
危機感を抱いた住民たちは主導者を立て、居住者以外を追放して住民のためのルールを作り“ユートピア”を築くことに。
住民代表となったのは902号室に住む職業不明の冴えない男ヨンタクで、彼は権力者として君臨するうちに次第に狂気をあらわにしていく。
そんなヨンタクに傾倒していくミンソンと、不信感を抱く妻ミョンファ。
やがてヨンタクの支配が頂点に達した時、思いもよらない争いが幕を開ける。
「非常宣言」のイ・ビョンホンが支配者ヨンタク、「マーベルズ」のパク・ソジュンがミンソン、「君の結婚式」のパク・ボヨンがミョンファを演じた。
監督・脚本は「隠された時間」のオム・テファ。》

本作もタイミングがちょっと悪いです。
といっても、災害そのもののパニック映画ではなく、その後のサバイバルではありますが。
でも、その災害の描写はお見事です。

何の災害なのか、周りはどうなっているのか、警察は、軍隊は、政府は。
そんな説明は全くありません。
そのうえ、あるマンションが唯一災害を免れるという設定です。
つまり、本作はファンタジーなのです。

ですから、描きたいのはそういう局面に置かれた人々はどうするのか、ということです。
マンションは「国」のデフォルメです。
他人を排除するか、受け入れるか。

目立たなかったイ・ビョンホンが次第に独裁者っぽくなっていく。
それは狂気なのか、支配欲なのか。
彼の演技はさすがです。

パク・ソジュン公務員は、やはり上司には逆らえず。
パク・ボヨンだけが希望です。

観ていて実に重い話です。
ある意味早く終わって欲しいと思ってみていました。
自分ならどうするか、究極の選択です。

韓国のマンション(アパートというそうです)は、日本とちょっと意味合いが違うようです。
碁石が出てきます。
碁石の陣地は「家」というそうです。
なんとも意味深。

一応希望のある終わり方でしたが、それも束の間かもしれません。

ハードな作品でしたが、やはり韓国映画目が離せません。
秀作といっていいと思います。

2023年。129分。T・ジョイ梅田。


すずめの戸締まり 組長 投稿日: 2024年01月10日 09:47:39 No.550 【返信】

《国内興行収入148.6億円を記録した新海誠監督の長編アニメーション映画。
日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女すずめの解放と成長を描く。
世界を魅了するアニメーション監督・新海誠の大ヒット作。
椅子に姿を変えられた“閉じ師”の青年・草太とともに、災いの源である扉を閉める旅に出た少女すずめの冒険を壮大なイマジネーションと圧倒的な映像で描く。
1700人を超えるオーディションで選ばれた原菜乃華が、みずみずしい演技ですずめの声に命を吹き込んだ。
草太役には新海監督が内面の豊かさを見いだしたという松村北斗。
さらに深津絵里、松本白鸚ら精鋭キャストが集結。
注目の女性ボーカリスト十明とRADWIMPSによる主題歌も話題を呼んだ。》

やっぱり私には新海誠監督は合わないかな。
要はピンときませんでした。

少女の成長物語。
3.11で家族を失って、それを乗り越えるお話。
ただ、それが閉じ師とか要石とか猫とかにつながる意図がよくわかりませんでした。

観たタイミングも悪くて、能登半島大震災が起こった直後ですから。
なぜ彼女は彼(椅子)を追う。
どこでもいい人ばかりに遭遇して進んでいける。
世間はいい人ばかり、きっと前向きに生きていける。

それはいいのですが、ミミズ(地震の元凶)との対決やらがよくわかりません。
どうも理解が追いついていきませんでした。
もちろん、絵の綺麗さや迫力は申し分ないですが。

懐メロは懐かしいですが、過去へのリスペクトなのかなあ。

2022年。121分。WOWOW。3.9。


フェイブルマンズ 組長 投稿日: 2024年01月07日 20:21:56 No.549 【返信】

《巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が、自らの映画体験の原点を振り返る初の自伝的作品を発表。
第95回アカデミー賞で作品賞、監督賞など計7部門にノミネートされた注目の話題作。
「JAWS ジョーズ」「E.T.」ほか、幾多のヒット作を世に送り出し、現代映画界の頂点に君臨するスピルバーグ監督。
そんな彼が「この物語を語らずに自分のキャリアを終えるなんて、想像すらできない」と、自身の映画体験の原点を振り返る初の自伝的作品に挑戦。
幼い頃、映画館で初めて見た映画との運命的な出会い。
8ミリカメラを手に映画作りに熱中した少年時代。
さらには両親の不和、学校でのいじめ体験なども鮮烈に描かれ、ファン必見の要注目作に仕上がった。
出演は、ミシェル・ウィリアムズ、ポール・ダノほか。》

題意はフェイブルマン一家です。

映画に魅了されていく出だしはさすがに素晴らしい。
1秒間で24コマ、残像により動いて見える写真が映画。
彼は列車の衝突シーンに感動。
高校入学までは非常に観やすい展開です。

高校からイジメ、両親の亀裂、初恋、いろいろな試練。
ここらあたりはまあよくある青春、家族映画です。
スピルバーグらしさは特にないかな。
まあ、実話であれば仕方ないところですが。

母の秘密を映画で語るところはちょっと作りすぎかな。
イジメ相手とも映画で仲直りしようとしますけど。
母やイジメ相手とのやり取りは少しユニークではあります。

映画の話はラストに出てきます。
ジョン・フォード監督(演:デヴィッド・リンチ)との地平線についての会話。
つっけんどんですが、味わい深いものです。

さすがに映画のレベルはかなり高いですが、期待していたのとは少し違いました。
長尺を一気にみせるのはお見事でした。

2022年。151分。アマゾンプライム。3.9。


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