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足跡はかき消して
デブラ・グラニック 投稿日:2022年06月26日 14:06 No.969



足跡はかき消して (原題: Leave No Trace 米国) 2018年 全米年間興行収入ランキング50 ランク外

PTSDに苦しむ退役軍人ウィルは、13歳の娘トムとともにオレゴン州ポートランドの森の中で人目を避けるように暮らしていた。ところがある日、散歩していたトムがジョギング中の男性に見つかり通報されてしまう。福祉局の監視下に置かれることになった父娘は、強制的に社会復帰支援を受けることになるが……

監督 デブラ・グラニック 代表作 『ウィンターズ・ボーン』
脚本 デブラ・グラニック、アン・ロッセリーニ
音楽 ディコン・ハインクリフェ 代表作 『リトル・メン』『ファーナス 訣別の朝』『彼女たちの革命前夜』
主演 ベン・フォスター(ウィル) 代表作 『3時10分、決断のとき』『メッセンジャー』『最後の追跡』
原作 ピーター・ロック 『My Abandonment』

上映時間 108分


登場人物

ウィル: 退役軍人。

トム: ウィルの娘。(トーマシン・マッケンジー) 代表作 『ジョジョ・ラビット』『オールド』『ラストナイト・イン・ソーホー』

ミスター・ウォルターズ: 社会福祉官。(ジェフ・コーバー) 代表作 『エイリアン・ネイション』『イナフ』
デイル: 養蜂家。(デイル・ディッキー) 代表作 『ドミノ』『ウィンターズ・ボーン』『リグレッション』


【起】
オレゴン州ポートランドの街中にある自然溢れる森林公園で、13歳の娘トムと父親は自給自足の生活をしています。飲み水は雨で調達し、ガスはできるだけ使わない、1つのテントで2人で寝るなど、最小限の資源と道具で暮らしています。その暮らしは俗に言うホームレスでした。しかし、しかたなくホームレスをしているわけではなさそうです。2人はこの暮らしを楽しんでいました。

ある日、トムは森の中で林業をしている人たちを目にします。それを父親に報告すると、父はトムに隠れる訓練を指示します。ここは私有地です。見つかってしまったらここで暮らせなくなってしまいます。2人は少しでも長くここで暮らせるように人目につかないように過ごします。

食料を買いに行くために2人は街へやってきます。ホームレスであると疑われないように、身なりを出来る限り正します。父親は病院で処方されたPTSDの薬を転売してわずかなお金を作ります。どうやら父親は退役軍人のようです。

【承】
トムが1人で森の中で行動していると、ランニング中の人に見つかってしまいます。トムはなんとか隠れ、その場をしのぎますが、そのことを父親には報告しませんでした。

その後、警察犬を連れて警察が森林公園へやってきました。2人は急いで隠れましたが、警察に見つかってしまいます。父親は手錠をかけられたまま連れていかれ、トムは女性スタッフから質問責めをされます。トムは一時的に施設に入れられ、父親はテストを受けさせられます。

トムは学校に行っていませんでしたが、読み書きはしっかりできて、平均より学力が高く特に問題がありません。勉強は父親が教えてくれていました。2人とも森林公園での暮らしに戻りたいと熱望します。そこで、街から離れた家に住んでみてはどうかと施設の人に提案されます。

【転】
やっと2人は再会し、ちゃんとした家を与えられます。家主はウォルターズで、父親に仕事も与えてくれます。2人にとって十分すぎる家と食料。しかし、父親は落ち着きがありません。部屋にあったテレビをクローゼットにしまうなどの行動に出ます。一方トムはここでの暮らしに満足していました。近所にはトムと同年代くらいの青年がおり、うさぎの扱い方などをトムに教えてくれます。

父親はウォルターズから与えられたクリスマス用のモミの木の伐採をする仕事をなんとかこなします。すると突然父親は荷物をまとめ始め、トムにも荷物をまとめるように指示をします。トムはだまって指示に従い、2人は以前住んでいた森林公園へと戻ります。あの家がよかったとつぶやくトムでしたが、父親は戻るつもりはありません。しかし、また見つかってしまう恐れがあるので、もうここでは暮らせません。

2人はバスに乗ったりヒッチハイクをしたりして違う森へとやってきます。寒くて震えるトム。足先の感覚がありません。父親に暖めてもらいながら、寒い一夜を過ごします。翌朝、空き小屋を見つけ、トムは安堵の表情を浮かべます。トムは家で暖をとりながら、買い物へ行った父親の帰りを待ちます。しかし日が暮れても帰ってきません。

翌朝トムが父親を探しに行くと、父親は怪我をして森で倒れていました。幸い通りすがりの人に助けを求めることができ、父親は一命をとりとめます。病院で治療を受けた方がいいと提案されますが、病院に電話すると今度こそ父親と引き離されてしまうと思ったトムはその提案を拒否します。

【結】
助けてくれた女性はとても優しく、一時的にトレーラーハウスを貸してくれました。その一帯で暮らしている人たちは蜂を育てていたり、のんびり歌をうたったり、自由に生きていました。トムはこの場所をとても気に入り、その女性にここで長く暮らしたいと頼み、わずかに残っていたお金差し出します。その女性はトムを優しく受け入れます。

その女性はたくさんの食料をつめた袋を木にぶら下げ始めます。トムはこれは何かと尋ねると、コミュニティで生活できない人がこの森のどこかで暮らしている。その人たちのためにこうしていると聞かされます。

体が完全に治っていないのに、父親は再び荷物をまとめ始めます。トムはここから出ていくことを拒否しますが、父親は耳を傾けてくれません。結局出ていくことに。

森を歩きながら考えをめぐらせるトム。そして立ち止まり、「どうしても無理なんだよね?」と父親に問いかけハグをします。何か悟った父親はトムとハグをしながら涙を流します。そしてトムは来た道を戻り、父親は涙を流しながらそのまま進んでいきます。

その後、トムはトレーラーハウスでの暮らしを続け、たくさんの食料をつめた袋を父親が受け取ってくれることを願って木にぶらさげるのでした。

The End_映画ウォッチ


みんなの評価 3.7/5.0

最高 (^0^)

誰かを責めるだけでは解決しない、アメリカの別の側面が繊細に描かれているように感じた。

最低 ( ` 3´)

毒親を綺麗な映像で観せられてもって感じ。




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