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シカゴ7裁判
アーロン・ソーキン 投稿日:2022年01月08日 21:40 No.857



シカゴ7裁判(原題: The Trial of the Chicago 7 米国) 2020年 ネット配信

1968年。民主党全国大会が開かれるシカゴの会場近くに、抗議デモを行う人々が集まる。ベトナム戦争に反対する市民や活動家たちによって平和的に実施される予定だったそのデモは、次第に激化。やがて警官との衝突に発展する。やがてデモの首謀者アビー・ホフマンをはじめとする7人の男たちが逮捕され、民衆を煽動して暴動をあおった罪で裁判にかけられることになる。陪審員の買収や盗聴が相次ぐ理不尽な状況下で、男たちは自らの信念を貫こうとするが……新型コロナウィルスの流行により配給のパラマウントは劇場公開を断念し、Netflixに権利を売却した作品。

監督 アーロン・ソーキン 代表作 『モリーズ・ゲーム』『愛すべき夫妻の秘密』
脚本 アーロン・ソーキン 代表作 『ア・フュー・グッドメン』『冷たい月を抱く女』『ソーシャル・ネットワーク』
音楽 ダニエル・ペンバートン 代表作 『スティーブ・ジョブズ』『ゴールド/金塊の行方』『ゲティ家の身代金』
主演 サシャ・バロン・コーエン(アビー) 代表作 『アリ・G』『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』


上映時間 130分


登場人物

アビー・ホフマン: 青年国際党(Yippies)の代表。

トム・ヘイデン: 民主社会学生同盟(SDS)の代表。(エディ・レッドメイン) 代表作 『マリリン 7日間の恋』『レ・ミゼラブル』『リリーのすべて』
ボビー・シール: ブラックパンサー党の設立者。(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世) 代表作 『グレイテスト・ショーマン』『キャンディマン』

リチャード・H・シュルツ: 主任検事。(ジョセフ・ゴードン=レヴィット) 代表作 『(500)日のサマー』『50/50 フィフティ・フィフティ』『スノーデン』


【起】
ベトナム戦争が過激化していく中、アメリカは兵力増強を目指し多くの若者を徴兵し戦火へと投入していた。大統領の姿勢に憤慨し始めた市民たち。1968年8月28日、イリノイ州シカゴで開かれる民主党の全国大会でベトナム戦争に関して、どんな判断が下されるのか注目が集まっていた。

多くの活動家はベトナム戦争に反対するデモのため、会場近くのグランド・パークに集結する。アメリカ全国の学生活動家組織や青年国際党(イッピー)、ヴェトナム戦争終結運動(MOBE)とブラックパンサー党には繋がりはなかったものの、政治に対する思考は同じだった。あくまで平和的に主張するはずだったが、集団の一部が暴徒化し数百人の負傷者を出してしまう。

その後、大統領の交代と共に司法長官も交代となる。新たに司法長官となったミッチェルは、シカゴでの暴動事件を取り上げ中心となった8人を無理矢理提訴することにした。連邦検察官のリチャード・シュルツは大統領直々に共同合議での起訴を依頼される。判事のジュリアス・ホフマンはシュルツ贔屓で「シカゴ・セブン」と呼ばれたデモ参加者の弁護側が不利になるように圧をかけた。アビーは判事の態度からこれは政治裁判であると主張するのだった。

【承】
陪審員の家族宛に脅迫の手紙が届いたという。送り主とされたブラックパンサー党の者はだれ一人として記憶にない、検察側のでっち上げであった。反感を覚えたルービンとホフマンは判事のコスプレをして出廷した。法廷侮辱罪だと判事は怒りを露わにし、弁護人・クンスラーの異議申し立てをすべて棄却するのだった。

非暴力主義のトムは以前に仲間のレニーを監視する警察車両を見つけ、少しの反抗心からパンクさせたことにより逮捕されている。トムの釈放を求める声はデモのきっかけとなり、800人の抗議者が集った。その中には警察側のスパイが37人潜んでいた。シュルツは証人としてスパイとしてデモに潜り込んでいたFBI捜査官のダフネを出廷させるのだった。

ダフネは、デモは州警察前まで行進したが攻撃しない姿勢であったこととボビーはその場にいなかったことを証明した。武装した警察隊が催涙ガスで攻撃をはじめ、多くの負傷者を出したこともダフネの証言により明らかになる。

さらに被告側の証人として市の職員が出廷した。デモの前にそれぞれの団体が公園の使用許可を取っていたと証言し、被告側の非は少しずつ弁解されていく。しかし、判事の黒人差別は止まらず、ボビーへの厳しい態度は続いた。

【転】
週明けまでの休廷が宣告され、各々の時間を過ごした被告たち。しかし傍聴席からボビーのサポートを続けていたハンプトンは警察の銃撃戦に巻き込まれ命を落とした。ボビーはハンプトンの死を「処刑」だと言い切り、判事に楯突くようになった。「審理の妨害」だとボビーに告げた判事は一度退廷させ拘束し、猿ぐつわをさせて法廷に戻すのだった。

判事の行動には弁護団も常軌を逸していると抗議を立てた。この一件でボビーの審理は無効となり、裁判から外されることになってしまった。開廷前に「起立しない」約束を交わしていたボビー以外の7人だが、トムだけは公に歯向かうことは不利だと感じ思わず起立してしまうのだった。

判事の行動はすべて前任の判事であったクラークへの当てつけではないかとふんだクンスラー。早速クラークに会いに行ったトムとクンスラーだが、不正取引ではない証人として司法省の高官が同席していた。そんな中ながら判事交代後、一弁護士であるクラークは現判事のミッチェルからの圧を覚悟し、証人になることを約束してくれるのだった。

【結】
判事はクラークの証言を陪審員に聞かせないように操作した。その夜、不毛な裁判にしびれを切らしたアビーと冷静なトムは揉めてしまう。反戦を訴えることに重きを置くトムと、メディアを使って勝ちを得ることに重きを置くアビー。争論が熱くなった時、クンスラーはトムが暴動を先導した証拠となるテープを持ち帰ってきた。

公園でのデモの日、トムたちの公演中に一人の少年を力づくで抑え込もうとした警察に対してレニーが止めようとした。警察がレニーを殴りつけたことで、トムは頭に血が上り「血が流れるなら街で流せ」とデモ参加者たちを煽ってしまったのである。

トムの一声を機に、群衆は公園を飛び出した。一軒のバーの前で警察と対峙したデモ隊たち。警察は一斉にバッジと名札を取り、トムたちデモ隊に襲い掛かったのである。クンスラーはトムに「暴動を起こしたのは誰だ?」と問う。トムは言葉に詰まりながら「我らの血」だと答えるのだった。

公判開始から151日が経過した。ジョンとリーは無罪となり、残された5人の判決が下される日を迎えた。代表者の1名だけが発言することを許され、トムが判事の前に立つこととなった。発言次第で減刑が可能だという判事に対して、トムはこの裁判が始まってから戦死した4752名の氏名と年齢を読み上げたのである。

戦死者への敬意を感じたシュルツはともに起立し、傍聴席でも拍手が止まなかった。「世界が見てる」という声が上がり、判事の声はかき消されるのだった。

The End_MIHOシネマ


みんなの評価 4.14/5.0

最高 (^0^)

内容的にも、演技の面でも、そして脚本・演出・映像の面でも、間違いなく、傑作といえる。
名優の演技を堪能するだけでも、かなりの見ごたえがある。
2時間を超える長さながら、間然とするところが、まるでないのだ。

最低 ( ` 3´)

実際会った話だけど、予習なくみたら
全く興味がなくて1時間みたところでギブアップしました。




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