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オーケストラ !
ラデュ・ミヘイレアニュ 投稿日:2021年01月02日 14:12 No.717



オーケストラ!(原題: Le Concert 仏国) 2009年 全世界年間興行収入ランキング100 ランク外

『ロシアのボリショイ交響楽団で清掃員として働く中年男アンドレイ。彼は30年前、この楽団で天才指揮者と持てはやされ活躍していた。しかし、共産主義時代、国がユダヤ人排斥の政策を強行し、ユダヤ系の演奏家たちも解雇されてしまったのだ。そんなある日、パリの劇場から届いたファックスを偶然目にしたアンドレイは、とんでもない考えを思いつく。それは、かつての仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、夢のパリ公演を実現させようという突拍子もない計画だった……

監督 ラデュ・ミヘイレアニュ 代表作 『約束の旅路』
脚本 ラデュ・ミヘイレアニュ、アラン=ミシェル・ブラン、マシュー・ロビンス
音楽 アルマン・アマール 代表作 『ぜんぶ、フィデルのせい』『サガン 悲しみよこんにちは』『おやすみなさいを言いたくて』
主演 アレクセイ・グシュコブ(アンドレイ) 代表作 『タンカー・アタック』『ストリート・レーサー』


上映時間 119分


登場人物

アンドレイ・フィリポフ: 元ボリショイ・オーケストラの指揮者で現清掃人。

アンヌ=マリー・ジャケ: フランスのバイオリニスト。(メラニー・ロラン) 代表作 『マイ・ファミリー 遠い絆』『イングロリアス・バスターズ』『6アンダーグラウンド』
ギレーヌ・ドゥ・ラ・リヴィエール: アンヌ=マリーの育ての親兼マネージャー。(ミウ=ミウ) 代表作 『ニューヨーク←→パリ大冒険』『読書する女』『エル』

サーシャ・グロスマン: 元ボリショイ・オーケストラのチェロ奏者。(ドミトリー・ナザロフ)
イワン・ガヴリーロフ: 元ボリショイ・オーケストラ支配人。(ヴァレリー・バリノフ) 代表作 『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』


【起】
ロシアのボリショイ・オーケストラ。ここの掃除人アンドレイ・フィリポフは、かつてボリショイ・オーケストラの伝説的指揮者だった。しかし約30年前、ソ連時代に指揮者をクビになり、掃除をしながらオーケストラの練習を盗み聞いていた。今日も盗み聞きがばれ、居残りで支配人室の掃除を命じられてしまう。そこにパリのシャトレ座から届いた出演依頼のFAXが送られてきた。アンドレイはそのFAXを盗み出す。かつて自分と一緒にクビになったオーケストラの団員達を集め、ボリショイ・オーケストラのふりをして出演しようと考えたのだ。

かつてのオーケストラ仲間、サーシャは「失敗する」と反対する。しかしアンドレイは、かつてのボリショイ・オーケストラ支配人でアンドレイたちをクビにした張本人である、イワン・ガヴリーロフに会いに行く。約30年前、イワンはアンドレイたちを「国の裏切り者」としてオーケストラごと解雇したのだ。しかもコンサートでの演奏中に、指揮棒を真っ二つに折るという形で。アンドレイはイワンに、パリとの交渉役を引き受けてその時の借りを返すよう迫る。すると、それまでアンドレイに怒り狂っていたイワンは、一転乗り気でその役を引き受ける。どうやらパリに何か個人的な目的があるようだ。

アンドレイとイワンはシャトレ座の支配人をだまし、出演の約束を取り付けた。曲目は解雇され弾ききることができなかった因縁の曲、チャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」だ。

【承】
アンドレイはかつての仲間を勧誘してまわる。仲間達はみな音楽界を追われ、さまざまな仕事に転職していた。多数の仲間が集まってくれたが、アンドレイを疫病神だと門前払いする者もいた。「人数が足りない」と弱音を吐くアンドレイに、サーシャは「30年前の雪辱を果たそう」と勇気づける。

シャトレ座に対し、アンドレイはソロ・バイオリニストとしてアンヌ=マリー・ジャケの出演を要求する。フランスの新進気鋭の演奏家だ。実はアンドレイは、折れた指揮棒と一緒にアンヌ=マリーのCDや切り抜きを保管していた。イワンも“トゥル・ノルマン”という店でのディナーを要求する。

アンヌ=マリーの育ての親兼マネージャーのギレーヌが渋る中、アンヌ=マリーは伝説の指揮者と名高いアンドレイとの共演を快諾する。

アンドレイ達は妻の人材派遣業につきあって、マフィアの結婚パーティーに来ていた。パリまでの旅費を立て替えなければならないことが判明する。金のないアンドレイ達にとって大問題だ。パーティーには実業家で音楽愛好家の男も来ていた。彼はチェロの演奏を披露するが、破滅的に音が外れていた。イワンはこの実業家に旅費を出してもらうことに成功するが、代わりに彼を出演させる羽目になってしまう。

空港でジプシー達にパスポートを偽造してもらい、偽ボリショイ・オーケストラはパリへ旅立った。

【転】
偽ボリショイ・オーケストラはパリへ到着したが、ほとんどが前借りした出演料を手に、夜の街へくりだしてしまう。“トゥル・ノルマン”でのディナーに来たのはイワンだけだった。実は“トゥル・ノルマン”は共産党パリ支部で、イワンの目的はフランスでの共産党勢力を回復させる集会を開くことにあった。しかし“トゥル・ノルマン”はとうの昔に売り払われていた。偽物のレストランで高額の代金を支払わされたイワンは、パリ支部の同士と落ち合う。

アンドレイはサーシャにアンヌ=マリーの切り抜きを見られ、「28年前のあの時の子だ」と説明する。サーシャはその一言で全てを理解したようだ。

翌日のリハーサル。会場にはメンバーがいなかった。多くのメンバーはパリで新しい職を見つけ、連絡も無視していた。そこへジプシー達が、メンバーの楽器や服を調達して現れる。あきれ返るアンヌ=マリーだったが、ジプシーやサーシャの演奏を聴き、ぶっつけ本番での演奏を承諾する。

その晩、アンドレイとアンヌ=マリーはディナーに出かけることになっていた。2人の事情を知るギレーヌは、アンドレイに真実を話さないよう口止めしていた。アンヌ=マリーから自分を選んだ理由を聞かれ、アンドレイはレアというユダヤ系女性の名を口にする。オーケストラ解散時、「バイオリン協奏曲」のソロ・バイオリニストは彼女だった。ボリショイ・オーケストラからユダヤ系を締め出す方針が決まり、アンドレイは彼女をかばったのだ。レアの事をほめたたえ、泥酔するアンドレイに、アンヌ=マリーは「彼女の代わりにはなれない」とコンサート中止を提案し、去って行った。

【結】
サーシャがアンヌ=マリーに出演を頼みに行く。サーシャはアンヌ=マリーに、「演奏が終わればあなたの両親のことが分かるかも」と告げる。その夜、ギレーヌは「両親の事で嘘をついていた」という内容の置き手紙と、レアのものだった「バイオリン協奏曲」の楽譜を置いて家を去った。

コンサート当日。アンヌ=マリーはレアの楽譜を手に、会場へやってきた。

その頃、本当のボリショイ・オーケストラ支配人は家族旅行でパリに来ていた。支配人は「ボリショイ・オーケストラ公演」の広告を見つけ大激怒、大急ぎでシャトレ座に向かう。

パリ中に散っていたオーケストラのメンバー達に、「レアのために戻れ」というメールが届く。メンバー達はそれを見てシャトレ座に駆け付けた。イワンは共産党の集会に向かおうとしていたが、支配人の姿を見つけ、とっさにシャトレ座の物置に支配人を閉じ込めてしまった。ついに演奏が始まった。

練習不足のため散々な曲の始まりに、イワンは思わず祈りをささげる。しかしアンヌ=マリーがソロを弾き始めた途端、オーケストラの演奏が一変した。アンドレイもメンバーも、アンヌ=マリーの演奏にレアの姿を重ねていた。現在と過去の演奏が交わり合いながら、アンドレイは無言でアンヌ=マリーに語りかける。

アンヌ=マリーの本当の両親は、レアとその夫だった。2人はヨーロッパのマスコミにソ連の悪評を暴露したため、捕まり、シベリア送りになっていたのだ。アンドレイ達はレア達の赤ん坊を守るため、フランスのエージェントだったギレーヌにアンヌ=マリーを託し、亡命させた。レアはそのままシベリアで死ぬまで、「バイオリン協奏曲」にとりつかれていた。

アンヌ=マリーは演奏しながら、全てを知ったかのようにアンドレイにうなずき、一筋の涙を流す。演奏は大成功、世界中で追加公演が決まった。拍手鳴りやまぬ中、アンドレイは泣きじゃくるアンヌ=マリーを抱きしめるのだった。

The End _MIHOシネマ


みんなの評価 3.96/5.0

最高 (^0^)

単なるコメディとしてストーリーは始まり、シリアスな部分を加えつつ展開していき、
ラストシーンで鳥肌ものの強烈なインパクトを残して終わる。音楽の使い方が素晴らしい傑作。

最低 ( ` 3´)

いくらなんでもオケ舐め過ぎでしょ
指揮者の仕事は当日出向いてせーの!って言う役じゃないよ。




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