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氷の微笑
ポール・バーホーベン 投稿日:2020年12月13日 18:52 No.698



氷の微笑(原題: Basic Instinct 米国) 1992年 全米年間興行収入ランキング9位

元ロック・スターがアイスピックで刺殺された。容疑者として浮上したのは、被害者の恋人で作家のキャサリン。彼女の小説には今回の事件と同じような殺人の手口が書かれていた。嘘発見器や尋問ではシロと出るキャサリンだが、決して容疑者リストから消えなかった。彼女はこの事件を担当する刑事のニックに強い興味を示し、ニックも彼女の危険な魅力に惹かれていく……

監督 ポール・バーホーベン 代表作 『ロボコップ』『トータル・リコール』『エル ELLE』
脚本 ジョー・エスターハス 代表作 『フラッシュダンス』『白と黒のナイフ』『背信の日々』
音楽 ジェリー・ゴールドスミス 代表作 『パットン大戦車軍団』『オーメン』『L.A.コンフィデンシャル』
主演 マイケル・ダグラス(ニック) 代表作 『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』『ブラック・レイン』『フォーリング・ダウン』


上映時間 123分 (完全版)128分


登場人物

ニック・カラン: サンフランシスコ市警の殺人課の刑事。

キャサリン・トラメル: 小説家。(シャロン・ストーン) 代表作 『トータル・リコール』『クイック&デッド』『カジノ』
ロクサーヌ・ハーディ: キャサリンの女友達。通称 "ロキシー"。(レイラニ・サレル) 代表作 『アリッサ・ミラノ 言いだせなくて』『ハーヴェスト』『秘密指令 クラッシュ』

ベス・ガーナー: 市警の専属精神科医。ニックの元カノ。(ジーン・トリプルホーン) 代表作 『ザ・ファーム 法律事務所』『スライディング・ドア』『スウェプト・アウェイ』
ガス・モラン: ニックの同僚刑事で親友。(ジョージ・ズンザ) 代表作 『追いつめられて』『クリムゾン・タイド』『容疑者』

マーティ・ニールセン: 市警の内務監査局警部補。(ダニエル・フォン・バーゲン) 代表作 『ロシアン・ルーレット』『フィラデルフィア』『G.I.ジェーン』


【起】
アメリカ・サンフランシスコ。元ロックスターで現在は人気クラブの経営者であるジョニーが自宅で殺害される。ジョニーは全裸でベッドに縛られ、アイスピックで滅多刺しにされていた。現場の状況から、女性と性交渉を終えた直後に殺されたものと判断される。ジョニーの恋人と噂されている作家のキャサリンは昨夜ジョニーの店を訪れており、ニックと相棒のガスはキャサリンに話を聞きにいく。

キャサリンはジョニーとはセックスだけの関係で、昨夜はその気にならなかったので店から直接帰ったと主張する。ニックとガスは彼女のふてぶてしさに驚く。

その後キャサリンがこの事件そっくりの小説を書いていることがわかり、彼女は警察署に呼ばれる。キャサリンは全く動じることなく取り調べに応じ、ノーパンにミニスカートでやたらと足を組み替える。嘘発見器も反応を示さず、彼女はすぐに釈放される。キャサリンはなぜかニックに挑発的だった。モヤモヤしたニックは禁酒をやめて酒を飲み、別れたベスを抱く。ベスは自分とキャサリンが大学の同窓生だったことをニックに話す。

翌日。キャサリンの在学中に大学の教授がアイスピックで殺されていたことがわかる。ガスたちはキャサリンの過去を洗い始め、ニックはキャサリンの尾行を開始する。

【承】
キャサリンが訪れた家の女性は3人の子供と夫を衝動的に殺害した前科があった。さらに殺された大学教授は彼女のゼミの教授だったこともわかり、キャサリンへの疑惑はますます深まる。

キャサリンはニックをモデルにして危ない女に恋をした刑事が最後に殺される小説を書こうとしていた。キャサリンはニックの過去を根掘り葉掘り調べており、ニックはベスにしか話していない事実までキャサリン知っていることに激昂する。ベスを問いつめると、極秘の資料は内務捜査部のニールセンだけに見せたと白状し、ニックは署内でニールセンに殴りかかる。ニックは休職処分となり、その夜ニールセンは何者かに頭を撃ち抜かれて殺害される。

容疑者として取り調べを受けていたニックをベスが救ってくれる。キャサリンはニックの自宅にまで姿を見せ、ニックをクラブへ誘う。ガスはキャサリンに個人的興味を示しているニックのことを心配していた。

クラブでキャサリンはニックを官能的に誘惑し、ニックの我慢も限界に達する。その夜2人は激しく愛し合い、その様子をずっとロキシーが覗き見ていた。バイセクシャルのキャサリンはロキシーともレズビアンの関係にあった。

【転】
次の日の夜、ニックは何者かに車でひき殺されそうになる。ニックは自分をひき殺そうとした黒い車と激しいカーチェイスを繰り広げ、黒い車はクラッシュする。運転していたのはロキシーだった。第一発見者のニックは、ますます上司や同僚から怪しまれることになる。

キャサリンはロキシーの死にショックを受けて泣いていた。ニックはそんなキャサリンを優しく慰める。ロキシーにも衝動的に幼い2人の弟を殺害した前科があった。

キャサリンが大学時代に一度だけ寝た女が、彼女を執拗に追い回していたことがわかり、ニックはその女について調べてみる。その後の調べでリサ・ホーバマンというその女性が、改名前のベスだったことがわかる。ベスは“キャサリンが私を追い回していた”と全く逆のことを言う。キャサリンからそのことはバークレイの警察に話してあると聞き、ニックは真実を確かめに行く。しかし当時の資料は1年前からニールセンに貸し出されたままだった。ニックは一連の事件の犯人がベスではないかと疑い始める。

その後、ベスの離婚した夫が数年前に銃で撃たれて死亡していたことがわかり、その情報をニールセンが握っていたことも判明する。ベスの夫とニールセンは同種の銃で撃ち殺されており、ニックの疑惑は確信に変わる。

【結】
キャサリンはニックをモデルにした新しい小説を書き上げニックに別れを告げる。印刷中の原稿には“相棒の刑事はエレベーターの中で息絶え、女が彼を殺す”という一文があった。

ガスはキャサリンの昔のルームメイトを見つけたと言って、ニックとその女性が住むビルへ向かう。ガスは休職中のニックを車に残して、1人で建物内へ入って行く。しばらくしてニックはキャサリンの小説のあの一文を思い出し、急いで建物内へ入る。4階で停止していたエレベーターの中にはアイスピックで滅多刺しにされた血まみれのガスがいた。

ニックはすぐに犯人を追う。すると廊下にはベスが立っていた。銃口を向けるニックを見て、ベスは“留守電にここへ来るようガスのメッセージが入っていた”と言う。しかしポケットに手を入れたベスを見て、ニックはベスを撃つ。ベスは“愛していたのに”と言い残して息絶える。ポケットにはニックの部屋の合鍵が入っていた。

その後非常階段からブロンドのかつらや凶器のアイスピックが発見され、ベスの部屋からはキャサリンの写真や小説が見つかる。警察は一連の事件の犯人をベスと断定した。

ニックが家に帰るとキャサリンが来ていた。愛する人を次々と失ってきたキャサリンは、ニックまで失うことが怖くて別れを告げたのだった。そのまま2人は激しく愛し合う。しかしベッドの下にはアイスピックが隠されていた。

The End _MIHOシネマ


みんなの評価 3.58/5.0

最高 (^0^)

最後まで誰が犯人なのか分からない二転三転四転するストーリー。
どんなに彼女を疑ってはいても、その妖しげな美貌に騙されてしまう。ああ恐ろしや・・・。

最低 ( ` 3´)

見どころはストーンとダグラスのラブシーンだけか?、って思うほどつまらなかった。




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