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お葬式
伊丹十三 投稿日:2020年10月25日 12:11 No.650



お葬式(邦画) 1984年 邦画年間興行収入ランキング---   *邦画ランキングは興行収入10億円以上

俳優の夫婦である井上佗助と雨宮千鶴子は、二人でCF撮影中に千鶴子の父の訃報を聞く。さっそく家族で父のいた別荘へ向かった佗助だったが、お葬式を出すのは初めてとあって、何もかも勝手が分からないことばかりだった……

監督 伊丹十三 代表作 『マルサの女 シリーズ』『ミンボーの女』『マルタイの女』
脚本 伊丹十三
音楽 湯浅譲二 代表作 『薔薇の葬列』『悪霊島(1981)』『梟の城』
主演 山﨑努(侘助) 代表作 『天国と地獄』『タンポポ』『GO』


上映時間 124分


登場人物

井上侘助: 俳優。

雨宮千鶴子: 侘助の妻で女優。(宮本信子) 代表作 『マルサの女』『ミンボーの女』『阪急電車 片道15分の奇跡』

雨宮きく江: 千鶴子の母。(菅井きん) 代表作 『どですかでん』『理由』『ぼくのおばあちゃん』
雨宮真吉: 千鶴子の父。(奥村公延) 代表作 『あゝ野麦峠』『大誘拐』

雨宮正吉: 真吉の兄で千鶴子の伯父。(大滝秀治) 代表作 『不毛地帯』『犬神家の一族』『八甲田山』




【起】
俳優の井上侘助と妻で女優の雨宮千鶴子は2人の息子と東京で暮らしている。以前住んでいた伊豆の家には、三河から出てきた千鶴子の父・真吉と母・きく江が暮らしていた。

初夏のある日、年に一度の定期健診から帰った真吉は、夕食後に突然倒れ病院に運ばれる。そしてそのまま帰らぬ人となる。CMの撮影現場でそれを聞いた千鶴子は、侘助に父の訃報ときく江が伊豆の家で葬式をしたいと言っていることを告げる。初めて自宅から葬式を出すことになり、侘助は慌てる。

【承】
ひとまず、侘助一家とマネージャーの里見は真吉の遺体が安置されている病院へ行く。葬儀屋の海老原に案内され霊安室へ行くと、きく江と妹一家、真吉の兄の正吉がいた。遺体と対面した後、そのまま納棺を済ませ、大雨の中伊豆へと帰る。

伊豆の家には近所の人たちが手伝いに来てくれていた。何とかお棺を安置し、侘助たちは海老原と明日からの通夜と葬儀の相談をする。戒名やお布施の金額など、何もかもわからないことだらけだった。

翌日の朝、カメラマンの青木と斉藤良子が上司の命令で手伝いに来たと東京からやってくる。何も知らない千鶴子は愛想よく挨拶をするが、実は良子は侘助の愛人だった。

葬儀屋が来て、室内の準備はすっかり整う。喪主はきく江で、親戚も続々とやってくる。

通夜が始まる前、良子は青木を相手に酒を飲み大騒ぎを始める。みんながビックリする中、侘助が2人を外へ連れ出す。青木を待たせ、侘助は良子と話をするが良子はなかなか聞き分けない。散々侘助を困らせて、やっと良子は青木と帰っていく。

侘助の異変に千鶴子は気づいていたが、深く追求することはしなかった。

住職が来て通夜が始まる。子供たちは退屈して暴れ、大人たちは足のしびれに苦しんでいた。電話を取るため立ち上がった里見が転んだことで、一同は思わず吹き出してしまう。

通夜の晩、三河から来た親戚や近所の人たちが集まり賑やかな宴会となる。様々な人間模様が見える中、真吉のゲートボール仲間だった老婆が棺の中の真吉を見て泣きじゃくり、一同を驚かせる。

酒飲みたちをようやく帰し、千鶴子ときく江と従兄弟の茂はやっと静かに真吉を偲ぶ。三人で飲み直し、真吉の好きだった曲「東京だよ、おっかさん」を棺の前で歌い、踊る。

【転】
いよいよ告別式の日。大勢の弔問客が訪れ、中に入りきれない人は外の道に立っていた。
読経の後、身内だけで真吉と最後のお別れをし、正吉が弔問客へ挨拶をして出棺となる。

火葬場で真吉がお骨になるのを待つ間、侘助たちはかまの中で真吉が焼ける様子を見せてもらう。火葬場職員から興味深い話を聞き、一同は何となく神妙な面持ちになる。外へ出た侘助たちは一人で待っていたきく江と煙突から立ちのぼる煙を黙って見上げる。

【結】
お骨になった真吉と自宅へ帰ると、室内はすっかり片付いていた。最後の宴席の場では、侘助が挨拶する予定だったが、きく江が喪主として挨拶したいと言い出す。きく江の挨拶は故人と長年連れ添った妻らしい心のこもったものだった。

ようやく全てが終わり、侘助たちは帰る人々を見送る。侘助と千鶴子は黙って見つめ合い、手をつなぐ。

その後、侘助と千鶴子ときく江の3人は後片付けのため花やダンボールなどを庭で燃やす。真吉の遺影が飾られた祭壇では、線香の煙が静かに立ちのぼっていた。

The End _MIHOシネマ


みんなの評価 3.53/5.0

最高 (^0^)

葬式という非日常空間自体の面白さ、そこで繰り広げられる、日本人の会話。
どこにでも繰り広げられてるであろう、まったく建設的でないこの会話こそ、日本映画史上最高のセリフ。

最低 ( ` 3´)

ただのお葬式の風景。




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