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横道世之介
沖田修一 投稿日:2019年02月10日 20:41 No.204



横道世之介(日本) 2013年 邦画年間興行収入ランキング30 ランク外

長崎県の港町で生まれ育った横道世之介は、大学に進むために東京へと向かう。周囲の人間を引き付ける魅力を持ち、頼まれたことは何でも引き受けてしまう性格である世之介は、祥子から一方的に好かれてしまう。しかし彼は、年上で魅力的な千春にぞっこんで…

監督 沖田修一 代表作 『南極料理人』『モヒカン故郷に帰る』
脚本 沖田修一、前田司郎
音楽 高田漣 代表作 『箱入り息子の恋』
主演 高良健吾(世之介) 代表作 『ソラニン』
原作 吉田修一 『横道世之介』

上映時間 160分

登場人物

横道世之介: 長崎県出身。法政大学に合格し上京。

倉持一平: 世之介の大学の同級生。(池松壮亮) 代表作 『鉄人28号』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
阿久津唯: 世之介の大学の同級生。(朝倉あき) 代表作 『ハロウィンナイトメア』
加藤雄介: 世之介の大学の同級生。(綾野剛) 代表作 『怒り』

与謝野祥子: 家が金持ちのお嬢様。(吉高由里子) 代表作 『紀子の食卓』『GANTZ』
片瀬千春: 世之介が一目惚れした年上の女性。(伊藤歩) 代表作 『スワロウテイル』

【起】
1980年代、バブル期の東京。長崎県出身の横道世之介は、法政大学経営学部に進学するため東京へ出てきた。大荷物を抱えて新宿駅に降り立った世之介は、賑やかな街の様子を眺めながら下宿先のアパートへ向かう。

世之介のアパートは、目の前に畑が広がるのどかな場所にあり、部屋にはまだ何もない。隣の部屋からは目覚ましが鳴り続けており、その隣の部屋で暮らす女性は、住人は死んでいるのではないかと話す。

大学の入学式で、世之介は隣に座る倉持一平から声をかけられる。第一志望の早稲田に落ちた一平は、自分はこんなもんじゃないと思っていた。

大学の教室で書類を書いていると、隣に座る阿久津唯が声をかけてくる。唯は張り切ってつけまつげをしており、世之介は目元のメイクを褒めてやる。そのまま一緒にサークル回りをしていた2人は、一平と出会う。一平はメイクをからかい、唯を泣かしてしまう。そんな3人を、賑やかなサンバサークルの面々が取り囲む。

世之介は同郷の小沢と、従兄弟の清志兄さんの下宿を訪ねる。清志兄さんは小説家を目指して退廃的な日々を送っており、小沢はマスコミ研究会に入っていた。清志兄さんは“若いうちはとにかく踊れ”と世之介にアドバイスして、怪しげな踊りを披露する。

【承】
世之介は、一平や唯とともに、成り行きでサンバサークルに入り、清里の合宿でサンバの特訓を受ける。風呂で汗を流している時、一平は唯と付き合っていることを世之介に告白する。それから十数年後、その後結婚した一平と唯は、中学生になる娘の彼氏ことで悩んでいた。しかし、ふと世之介のことを思い出し、何となく笑い出してしまう。

サークルの先輩の紹介で、世之介はホテルでアルバイトを始める。業界人かぶれになった小沢を通して、片瀬千春というきれいな女性と知り合った世之介は、大人の雰囲気を漂わせる千春に一目惚れする。

世之介は千春の話を聞いてもらいたくて、教室で初対面の加藤雄介に声をかける。クールな加藤と素直な世之介は友達になり、2人は一緒に教習所へ通い始める。加藤は睦美から誘われたダブルデートに、世之介を誘う。

デートの日。睦美は、幼馴染の与謝野祥子というすごいお嬢様を誘っていた。祥子は世之介の話を異様に面白がり、天真爛漫に笑い転げる。

すっかり世之介を気に入った祥子は、夏休みの帰省時に、一緒に長崎へ行きたいと言い出す。世之介は戸惑いつつも、それを了解してしまう。

帰省する前の晩、世之介は加藤のマンションに泊まっていた。散歩に出た加藤は、世之介に自分がゲイであることを打ち明ける。しかし世之介は普通にその話を聞き、加藤への態度を変えない。それから十数年後、ゲイのパートナーと暮らしている加藤は、世之介のことを思い出して爆笑する。みんな世之介のことを思い出すと、なぜか笑顔になるのだった。

【転】
世之介が長崎の実家へ帰省すると、すでに祥子が到着していた。明るい祥子は両親ともすぐに打ち解け、晩御飯を食べた後、ホテルへ帰っていく。世之介は、両親に祥子と結婚するのかと聞かれ、ただの友達だと説明する。

翌日は祥子を連れ、地元の友達と海水浴へ行く。その夜、2人は夜の砂浜でいい雰囲気になる。世之介は断りを入れてから祥子にキスしようとするが、砂浜にベトナム難民が漂着してそれどことではなくなる。

祥子と世之介は、衰弱した母親から赤ちゃんを預かるが、結局母親も赤ちゃんも警察に連れて行かれる。2人は自分の無力さを感じていた。

東京へ帰った世之介は、何となく憂鬱な日々を過ごしていた。ある晩、突然祥子が訪ねて来て、あの赤ちゃんが無事だったと報告する。あれから祥子はあちこちへ問い合わせ、赤ちゃんの消息を調べていた。再び2人がいい雰囲気になったところで、母親から電話があり、世之介は祖母の訃報を知る。

祖母の葬儀の後、世之介の実家に元彼女のさくらがお参りに来る。世之介は祖母の葬儀でみんなが泣くのを見て、自分が死んでもあんな風にみんなは泣いてくれるのかと考えていた。さくらは、“世之介のことを思い出したら、みんな笑う”と答える。

それから十数年後。ラジオのDJになっていた千春は、ニュースを読み上げる。それは駅のホームに転落した女性を助けようとした韓国人留学生とカメラマンの横道世之介35歳が、電車に轢かれて死亡したというニュースだった。

【結】
唯が妊娠し、一平は大学を辞めて就職する。世之介は一平に金を貸してやり、新居への引越しも手伝う。引越し先のアパートで、一平は泣きながら“とにかく頑張ってみる”と繰り返しつぶやき、世之介への感謝の気持ちを口にする。

祥子の実家へ呼ばれた世之介は、祥子の両親と対面する。強面の父親にも認められたようで、世之介は改めて祥子に告白する。祥子は恥ずかしがってカーテンに隠れてしまうが、2人は晴れて付き合うことになる。

クリスマス。世之介と祥子は、世之介のアパートでクリスマスを祝う。いつの間にか外は雪になっており、2人は外へ出て、はしゃぎ回る。そしてぎこちないキスをする。

スキーへ行った祥子は、足を骨折して入院する。お見舞いに駆けつけた世之介に、祥子はお互いを呼び捨てにしようと提案する。何度も“世之介”“祥子”と嬉しそうに呼び合う初々しい2人を見て、お付きのお手伝いさんは涙を流す。

それから十数年後。祥子宛に世之介の母親から手紙が届く。その中には、世之介が撮った写真が同封されていた。それは、隣人のカメラマンの影響で、写真を始めた世之介が、1番最初に祥子に見せると約束していた写真だった。世之介は律儀にその約束を守り、写真を梱包して、押入れの奥に隠しておいた。あれからフランスへ留学した祥子は、約束の写真を初めて見る。世之介らしい素朴な写真を見ながら、祥子は昔のことを思い出す。

母親は手紙に“世之介と出会えたことが幸せ”と綴っていた。大人の女性へと成長した祥子は、タクシーから見える風景の中に、あの頃の2人の姿を見る。祥子は涙ぐみながら、世之介のことを思い出して微笑む。

The End _MIHOシネマ

第37回日本アカデミー賞 新人俳優賞 受賞
第56回ブルーリボン賞 作品賞、主演男優賞 受賞


みんなの評価 4.04/5.0

最高 (^0^)

多分5度目ですが、毎回同じ所で泣いて同じ所で笑えます。
自分の青春時代を思い出します。
そしてほろ苦く、甘酸っぱく、もう二度と味わえない儚さを思い知らされます。

最低 ( ` 3´)

退屈。時間の無駄でした。
笑いもせず泣きもせず。よくわからない話でした。
ただ世之介の生活を見ていただけ。そして特に何事もなくそれぞれが大人になっていく。




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