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公差ギリギリの位置にずらした復元点作成について
ノッピー 投稿日:2021年03月04日 09:05 No.392
お世話になっております m(_ _)m

自治体の所有道路境界確定の測量
依頼者は自治体

精度区分 乙1
国土調査 昭和61年

復元点は登記情報の地図をtiff化し、CAD上でプロットして作成。
現地にはGNSSで基準点を作成し、復元点を現地に落とすと、
自治体の庸壁が民有地に越境してしまう。

tiff化した地図のプロット位置を線上で調整し、さらに乙1の公差75cm限界までずらすと、現地でギリギリ越境していない位置に復元点が来る。

上記のように公差限界まで復元位置をずらしたことが無いので、
これで良いのか自信が持てずにいます。

復元点をずらしたために、民有地の面積が減った分は、他の復元点6点を公差内(できれば平均ニ乗誤差内)で面積が増える方向に調整し、面積はほぼ変わらないようにし、辺長も公差内に納めるように調整することで、民有地地権者の不利益を無くす考えでおります。

自分なりに検討した結果、上記の内容で進める考えでいるのですが、
アドバイスなど頂けたら助かります m(_ _)m


風来坊 投稿日:2021年03月05日 00:08 No.394
>現地にはGNSSで基準点を作成し、復元点を現地に落とす
地図から読み込んだ筆界点情報にはTKY2JGDによる変換誤差が含まれます。
GNSS測量は電子基準点の成果を使用されたのですよね。
当時の図根点をGNSS測量機で観測しその誤差の量を確認する必要があります。
当地では20cm程度の差はよくあります。


ノッピー 投稿日:2021年03月05日 08:45 No.395
風来坊様

アドバイスありがとうございますm(_ _)m
gnssは、同じ地域の調査士さんに頼んで、何点か落として頂きました。
電子基準点の成果は使用していると思います。
図根点は探してないです。
その点、検討致しますm(_ _)m


WOODY 投稿日:2021年03月05日 09:13 No.396
昭和30年代の地籍調査がされている現場の測量をしました。近くの図根点はなかったので、GNSSを使用して現況測量をし、地籍図と重ね合わせました。

申請地付近全体(道路から道路までのブロック全体)が30センチ近く現況構造物(昔からの構造物も含め)と東西方向にずれていました。道路を挟んだ反対側のブロックは大方合致しています。

測量誤差が大きいという話をきいていましたので、今回は申請地の復元にあたっては30センチ移動させています。

したがって、GNSS観測点からすぐ境界復元をするのではなく、まず現況と地籍図との照合をすることから始めた方がいいのではないでしょうか?


通りすがり人 投稿日:2021年03月05日 10:29 No.398
数値法の地区なら風来坊先生のおっしゃる通り、図根点の位置誤差と境界点の位置誤差が概ね合致すると思われますが、図解法の地区なら図根点の位置誤差と境界点の位置誤差が一概にそうとは言えないので、WOODY先生のおっしゃる通り座標値で重ねるのでなく現況で重ね、各点の許容値等考慮して見られたいかがでしょう?

ノッピー 投稿日:2021年03月05日 12:06 No.399
woody様、通りすがり人様

アドバイスありがとうございますm(_ _)m

地図には、本件土地の1筆しか載っておらず、他は区域外です。区域外の部分は地図に準ずる図面で、実在しない地番もあり参考になりません。
地図の他には市道が載っており、図根点もその市道上にありますが、現地が山で今回の測量範囲から山を越えた先にあり、そこまで調査してません。


本件測量により確定する境界点は7点あり、うち4点は既存杭がありますが、2点は地図と1m以上相違。1点は40cm相違、1点は10cm相違です。点間距離も1m以上合っていない箇所が2箇所あるので地図との整合性は乏しいです。また、地図よりも作成年月日が古い三斜求積の地積図とも点間の距離が合いません。
境界杭設置の経緯を調べますと、擁壁施工の際に境界杭を全てとばして、工事業者さんがテープを当てて復元したようです。
復元の際には地図ではなく、地図よりも作成年月日が古い三斜求積の地積図を元に復元したようで、その地積図と地図とは、形が若干相違しております。

こうした経緯を踏まえ、境界杭は全て地図の誤差内に合わせて埋設し直す事が適切と考え、自治体と隣接地権者には、その旨同意を頂いております。

皆様のアドバイスを元に、図根点を探してみようと思いますが、もう工期がなく、スケジュール的に変更は厳しいのが実情です。

ですが、調査士として、悔いがないようにできるだけのことはしたいと考えております。


ノッピー 投稿日:2021年03月08日 13:05 No.403
アドバイスを元に追加測量してみました。
図根点と道路境界点の2点が見つかり、地図作成当初からの不動点と判断しました。
gnssで作成した座標と6〜8cm誤差でしたので、gnss座標で復元して問題ないと根拠になると考えます。
当時どう測ったかは分からないのですが、図根点は3cmのプラ杭のようなので、図根多角点は1点だけ探したのですが見つからず、木杭のような永続性のない素材だったのかもしれないと考えます。これ以上現況調査をすると、他の作業が間に合わなくなるので、当初の計画どおり、越境物を考慮して、公差内で調整し民地の面積が変わらないように境界確定します。
アドバイスありがとうございましたm(_ _)m長文すみません


通りすがり人 投稿日:2021年03月08日 13:53 No.404
追加測量ご苦労様でした。
面積にも公差がありますのであまり民地面積の確保にこだわらず、各境界点の位置決定も公差だけでなく現況判断も含めて慎重に作業してください。


ノッピー 投稿日:2021年03月08日 15:06 No.405
通りすがり人様

アドバイスありがとうございますm(_ _)m
経験が乏しく、なかなか判断がつかない部分が多いのですが、内容を精査し慎重に作業致します。


風来坊 投稿日:2021年03月09日 17:05 No.406
基本は周辺の既設点との整合性の確認です。
近々連合会作成のGNSS単点観測による引照点測量のマニュアルが公表される予定ですか、現況に合わせるという方法はありません。
現況は整合性の確認程度にしておいた方がよさそうです。


風来坊 投稿日:2021年03月09日 23:29 No.407
>現況は整合性の確認程度にしておいた方がよさそうです。
表現が悪かったですね。
既設点との整合性を確認したうえで、現況とも整合性があるかという意味です。




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