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喜多條忠さんを偲ぶ
鈴木秀明 投稿日:2021年12月01日 14:48 No.11
いい夫婦の日の11月22日、名曲「神田川」等で著名な喜多條忠さんが亡くなられました。
南こうせつさんが歌うこの曲に東京に居た頃の思い出が甦ります。
通勤電車の車窓に映る神田川、その岸辺に小さな家が点在しておりました。

        あなたはもう忘れたかしら
        赤い手拭いマフラーにして
        二人で行った横町の風呂屋
       一緒に出ようねって言ったのに

         いつも私が待たされた
         洗い髪が芯まで冷えて
         小さな石鹸カタカタ鳴った
         あなたは私の身体を抱いて

         冷たいねって言ったのよ
           若かったあの頃
           何も怖くなかった
         ただあなたの優しさが怖かった

         あなたはもう捨てたのかしら
           24色のクレパス買って
         あなたが描いた私の似顔絵
         上手く描いてねって言ったのに

          いつもちっとも似てないの
            窓の下には神田川
           三畳一間の小さな下宿
           あなたは私の指先見つめ

           哀しいかいって聞いたのよ
             若かったあの頃
            何も怖くなかった
            ただあなたの優しさが
              怖かった
       
この歌詞の中で「貴方のやさしさが怖かった」と述べておりますが、
怖かったのは彼女ではなく、喜多條さんです。
喜多條さんは、彼女と同棲しながら学生運動を続けておりました。
神田川沿いの狭い下宿でご飯を作って待っている彼女の優しさによって
学生運動から身を引いてしまいそうになることが怖かったのだと思います。
     
喜多條さんとは直接、お会いしたことは無かったのですが、
私がカラオケを歌っていたスナックに彼が屡々立ち寄られるとのことでしたので
その理由をママさんに聞いたところ、彼は大の競艇マニアで、隣町に在る常滑競艇に
わざわざ東京から足を運んでいたとのことでした。
洗い髪が冷えるほどに彼女を待たせたのは風呂屋の金魚を観ていたからとのことでした。

また、「クレパス」が商品名だったことから、南こうせつさんは「神田川」を紅白で
歌うことを辞退するなどの問題に発展し、喜多條さんも無念だったことでしょう。

       喜多條忠さんのご冥福をお祈りします。 

    神田川  →  https://youtu.be/hKxv3LjeEEM
      喜多條さん → https://ja.wikipedia.org/wiki/喜多條忠
喜多條さん→https://www.nikkansports.com/entertainment/photonews/photonews_nsInc_202111300000658-0.html




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