No pain, no gain? Adverse effects of psychotherapy in obsessive–compulsive disorder and its relationship to treatment gains https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211364915000238
この論文は、強迫症の専門の英文誌にのっている論文で著者のMoritz先生は、メタ認知トレーニングと呼ばれる統合失調症への治療法で有名な先生です。
この論文では、強迫症の当事者にインターネットでのアンケートを取っており、認知行動療法とそれ以外の治療法で、どれくらい副作用が出たかを調べています。その中では、95%の人が認知行動療法によって望まれる結果の1つを得た。一方で93%の人が有害な治療反応の1つを経験したと書いてあります(その中身は不明)。また、曝露治療の過程で、参加者の29%に新たな症状の発現が含まれていたとも書かれています。この論文の主張では、「効果を得るためには苦労しなければならないとは言うが、強迫症の治療においては苦労が多いと治療効果が出ない傾向にある」となっています。
An open-label trial of St. John's Wort (Hypericum perforatum) in obsessive-compulsive disorder. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10982200
この試験では、セントジョーンズワートの効果がプラセボよりもあることが示されていますが、薬を飲んだ人は、この薬が実薬であると知っていて飲んでおり、本当に薬の効果があったかは不明です。
St John's wort versus placebo in obsessive-compulsive disorder: results from a double-blind study. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16192837
この試験では、研究参加者がセントジョーンズワートを飲んでいるかどうかを知らないし、研究者もどれがセントジョーンズワートなのかわからない状態で研究を行っているので、上の研究よりも確かな研究になります。この試験では、セントジョーンズワートとプラセボ薬の差はありませんでした。