①
時間がある程度、解決する側面はあると思いますが、できれば何らかの治療を受けたほうがいいと思います。トラウマの治療は生活が安定してないと開始できないというところもあります。
PTSDは意外と自然寛解率が高いと言われていますが、個人的にはそれはフラッシュバックなどを中心とした症状が見えなくなるだけのように思います。
特に映像・音等を伴わない感情だけのフラッシュバック(もしくは、身体感覚だけのフラッシュバック)をフラッシュバックと気づいていない方もいます。気分の波にみえるものもトラウマの症状であるということはよくあります。
②
薬物療法は必要な人には必要だと思います。ただ、薬剤過敏性があって、副作用で飲めない人や、効いていない人も多いので、薬物療法の効果をしっかりと評価することが大事なんだろうと思います。
特に重症なトラウマの人は、ある程度、抗精神病薬で症状を抑えたりすることも必要なんじゃないかなと思います。
発達障害が絡む人とかは特にそうですね。。この辺り、杉山登志郎先生は、少量処方というように、少量の処方で効果を出そうとしている先生もいらっしゃいます。
③
たぶん、ないと思います。トラウマによって生じる変化が微量過ぎて今の検査は拾えないだろうと思います。ときには基準値を超えてくるものもあるかもしれませんが…
ただ、今の所、私が知る限りでの生理指標としては、心拍変動(Heart Rate Variability/HRV)というものがあります。これは、近年トラウマを理解するためのポリヴェーガル理論でよく言われる指標です。アメリカのトラウマ研究のBessel van der KolkもPTSDの効果指標として使っていたという経緯があります。この検査、結局は心拍に関する指標なので、スマホのアプリでも図れたりします。ただ、あまり実用化はされていないですね。。